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拝啓、二十年後の君へ

−これは私から、二十年後のわが子へ捧げる手紙です。−

拝啓、二十年後の君へ。

君はまだ、私たちと一緒に住んでいるだろうか?
それとももう、一人暮らしを始めているだろうか?

どちらにしても君は、私たちが知らない世界に身を置き、君自身の人生を君自身の手で切り拓くスタートを、すでに切っているはずだ。

そんな君に、私たちが願うことは、たった一つ。

「どうか自分のことを幸せにできる人であってほしい」、ということだ。

・幸せってなんだろう

君は「幸せ」って、なんだと思う?

やりがいのある仕事に就くこと?大切な人と一緒に暮らすこと?気の置けない仲間と楽しく過ごすこと?趣味に没頭すること?

どれも正解だし、どれも間違いかもしれない。

当たり前のことだけど、「幸せ」は人によって様々だ。

どうかこれからは、「自分にとっての幸せは何か?」ということについて、逃げずに考えてほしい。

例えば、大学を卒業して会社員になって、結婚して、子どもを授かって、自分たちの家を建てる・・・
君はそんな人生を歩みたいと思う?

君の両親や祖父母の時代は、こういうステレオタイプの幸せを目指している人が大勢いた。

いま君が生きるこの時代にも、「幸せとはさもありなん」という一般常識のような何かが存在するかもしれない。

もちろん、自分が心の底から納得して、そこに幸せを感じるのであれば、大賛成だ。

だけどもし、少しでも疑問に思うのなら。

その違和感に、目を背けないでほしい。

幸せは誰かが決めることじゃない。君自身が決めること。

いま目を背けたら、何年か経って必ず、後悔することになる。

実は私も小さい頃から本を読むことが好きで、文章を書くことに興味を持っていたのに、目を逸らしてしまっていた。長い間、ずーっと。
30歳を過ぎてからやっと、その夢に初めて気が付いて、こうして文章を書いているんだ。

この歳だって遅すぎるとは思っていないけれど、もし20代の頃に始めていたら、今頃はどんな文章を生みだしていただろう・・・って、考えてしまうときもある。

若いって、それだけで価値があるよ。君の夢は、何年後か何十年後かに、必ず叶えられる。

自分の可能性が信じられないなら、思い切って私たちに話してみてほしい。一緒に夢の叶え方を考えよう。
絶対に、君の夢や幸せを否定したりはしない。ここに約束する。
(もし私たちが年を取って君の可能性を否定したときには、この手紙を目の前に突きつけてほしい。)

・小さな一歩を積み重ねる

人生はよく、山登りに例えられる。

どんなに険しい山でも、一歩一歩進んでいけば、頂上に辿り着けるんだって。

そんなこと、信じられないかもしれない。

だけど世界で成功した全ての人たちは、常人では考えられない努力と時間を費やしているのだ。
だから頂上まで登りつめることができる。

君が何か高い目標を目指したいのなら、一歩一歩を大切にしよう。

大丈夫、頂上に辿り着けない山はない。

もしくは途中まで登ってみて、他の山に挑戦したっていい。

とにかく、僅かでもいいから前へ進むこと。

同じところに立ち止まっていたって、景色が変わらなくてつまらないでしょ?

行動を起こした者だけが、その先の景色を見ることができるのだ。

・自分を大切にすると、人も大切にできる

私たちは、君が小さい頃から「友達と仲良くしなさい」と伝えてきたと思う。

君がどうしても友達におもちゃを貸してあげられなくて、怒ってしまったことだって、何回もあった。

あの頃の君は、自分がやりたいことやほしい物をちゃんとわかっていて、なかなか諦めなかった。

でも今はきっと、友達や周囲の人と折り合いをつけて、うまくやれているんじゃないかな?

そんな今こそ、君に伝えたいことがある。

「誰よりもまず、自分を大切にしなさい」

え?言ってることが小さい頃と逆じゃないかって?

そう。今だからこそ、正反対のことを伝えたいんだ。

実はね、私は少しだけ頑張り過ぎて、体調を崩してしまった時期があった。

あのときは自分よりも、周りのことを優先しようとしてしまってた。

その結果、いろんな人に迷惑をかけてしまったんだ。

私はもっとちゃんと自分の望みを深く理解して、大切にしてあげればよかった、と深く反省している。

だから小さい頃の君のような、自分がやりたいことやほしい物をちゃんとわかっていて、なかなか諦めなかった気持ちを、思い出してほしい。

自分の望みを深く理解し、叶えてあげられる人こそが、人の望みを叶えてあげられる。

本当に優しい人とは、そういう人なんだと思う。

・一度きりの人生を、悔いなく生きてほしい

すっかり長くなってしまったね。ここまで読んでくれてありがとう。

私から君に伝えたかったことは、「一度きりの人生を、悔いなく生きてほしい」ということ。

この手紙の冒頭では、「自分のことを幸せにできる人であってほしい」と書いた。

きっと君にとっての幸せの形は、変わり続けるはずだ。

そのときそのときの幸せを模索し、行動し、思考し続けることで、君だけの一度きりの人生を、悔いなく生きてほしいと願っている。

君の命が尽き果てる瞬間に、君自身が「良い人生だった」と思えるように。

どんなに遠く離れていても、私たちはいつだって、君のことを想っている。

君の人生が、健やかで、幸せに溢れたものでありますように。と。

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