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~ハムスターぐらし~ たちより成田山:可愛いいお稲荷さん+地域ネコちゃん参拝

私は翌日の渡航予定にむけ、前日に空港近くのホテルに宿泊のため、成田駅に降りていました。
このときは、チェックイン前の数時間で新勝寺に旅の安全&留守中の家族の無事をお祈りし、評判のうなぎを夕飯に食べて、和菓子のデザートも買ってホテルに行こう…と考えてました。

私は「夜ライトアップした成田山もいいですよ!」と、誰かが書いたブログを読んでいたので、そのつもりでゆっくりめに向かっていました。
しかし、それは去年の一定期間だけだったようで、ここの商店街は極めて早く19時には殆んど店じまいになることを到着した観光案内で聞かされ、その時点で16時をまわっていたので、私はまさに駆け足での観光となりました。

素晴らしく、亀にしか見えない岩。
下から見上げた方がダントツに美しい。

観光窓口のおばちゃんの言うとおり、通りは歩いてる人も少なく、犬の散歩をする人や、お仕事帰りの方といった地元人ばかり…もう商店街では、クローズ準備を始めてるお店もチラホラと。
新勝寺が一番の目的だったので、寺は閉館はないけど暗くならないうちに写真を撮ろうと、商店街の道を競歩みたいに歩いて辿りついた訳でした。

長距離マラソンの給水所のごとく、途中こんな焼きせんべいを買い、必死に食べ食べ早足に歩く。

お茶や団子でひと休みしたい誘惑もありながら、薄グレーになりかけた夕方の空に気持ちが押して、これは境内すべては回り切れないだろうと踏み、マップも見ないで直感的に気になるところから見て回ってゆきました。

そんな中、こちらのお稲荷さんですが、古いけど大事にされていて、温かみを感じる可愛いらしい狐さんたちです。
この時間帯で人が少ないせいで特別そう感じたのかもしれませんが、時が止まったような凛とした静穏さに、そこがより美しく感じました。
そんな心地よい空間で狐様一体ずつにじっくり見とれながら、可能な限りでお参りをしましたが、それも全部は出来ない程にいっぱいの狐様が鎮座されてました。

年期の入った木の根もとにも、小さくちょこんと。
コンコーン!
閉じ込められてるのでなく、ガードをかけてお守りしてます。
頭がないけど、きちんと大事にお祀りされているのにも感動。

さて、ここよりフェーズが変わってきて、そのような狐様と過ごした時間から「猫」に満たされる時間にシフトとなります。
(なのに、その心積りがなかった故カメラを構えるのを失念、主役の猫達のシャッターチャンスをもれなく逃がした自分を呪う…o(><;)○”バカバカ!)

いきなり鳥居のわきから、わらわら数匹の猫軍団があらわれ、灯篭のそばの餌場でごはんを食べはじめました。場所が場所だけに、お寺の方があげているのでしょうね。お稲荷さんがシェアを許して下さって良かったね!

偶然一匹だけ、映りこんでくれてた!
ここにシャムがいます。その左側にもう一匹、長毛の三毛がいました。

ここは猫の街ではありませんが、地域の皆さんがお世話してるらしき猫たちを、商店街の通りとこのお寺の敷地内で見かけました。4,5匹ほどいろんな種類のノラちゃんに会いましたが、どの子も程よい感じにあまり人を意識せずマイペースです。よくある観光客にエサくれくれぇ~と詰め寄ったり、怖がってピュピュッと逃げたりもしないで、立場をわきまえた賢いノラたちだなと感心しました。それだけ危機感なく過ごせているのでしょう。

私が来た時もう閉店アウトだったうなぎ屋さん、入口に丸っとした白黒の猫ちゃんが佇んでました。「こちらの看板ネコですか?」と戸締りする女性スタッフに聞くと、ノラなんだけどいつも店に来るので、エサと寝床は常時ここにあるんですよと、店わきの物置を指さしてました。そのマル猫ちゃんの頭をナデナデしていると、その店の女将さんがやって来て、そこでひとしきり『猫バナ』が始まりました。

ことに女将さんは猫好きの方で、今までここで地域猫たちをケアしながら、商店街の皆さんとも協力し、『ねこ活』なんて言われる前からずっと、猫のために奮闘されてきたというお話を聞きました。お小遣いはみんな猫に行って何んにもないけど、まあ旅行より猫が好きだからいいわ、なんて。私としては、もうただ、尊敬の思いしかありません。「飼ってるわけじゃないから、私の猫でもない、この子たちの自由なの。」ご本人はそう言いつつも、物置にセットされたダンボールのおうちに入るマル猫ちゃんに「ねぇアナタ、寒くないように毛布入れといたから、今夜ちゃんとココ入って寝るのよ?わかった?」と注意してました。幸せな猫ちゃん(●´ω`●)

この円の中のどれか…行けばきっとわかる!白黒のマル猫ちゃんがいます。

そのお店は確かこのあたりだと思います。猫の話で終始し、ではお元気でと女将さんとマル猫ちゃんと別れ、店名も知らずに去ってしまいました…(人д`o)sᵒrrᵞ
その後、第二の目的であるうなぎは、別なお店にギリギリで滑り込み、ありつくことができました。(その店にはやや迷惑でした)夕方すこし冷えて来た店内を七輪の火ががまろやかに温めてくれ、とろけそうなうなぎを頬張りながら、考えていました。

こちらみたいな場所…ここには保護活動という言葉がいらないほど、そう「私達は猫を保護する活動をしてま~す!」とリキの入ったPRもなく、日常の一部として、猫がさほど好きでなくても、まあそこにいるんならしょうがないさ、面倒見てあげなきゃね…みたいな、さりげなさが素晴らしいのです。人も猫も垣根なく、当たり前にいっしょに、この大勢の人々が参拝に訪れる聖地で暮らす。こんなところが存在することを知り、幸せな気持ちになりました。

日本各地にはご当地アニマルがいますが「招き猫」は昔から愛されてる縁起モノの象徴。また猫キャラならば、大御所は「キティちゃん」に「ドラえもん」、海外でも有名で人気者。(ちなみに o((ミ゚エ゚ミ))o ドラえもんが猫ロボットなことを知る外国人は少ないのでは?ぜひ日本人として、タヌキなどでなく猫である事実を、英語で説明できるようにしておきましょう。)
そんな猫たちを生んだ日本だからこその、この国らしい猫との共存スタイルがもっと確立されて良いし、動物のための法律も他国をリードするくらいスピーディーに立案されてしてしかるべきだし、一日も早くこの国から殺処分なんてワードを二度と見聞きすることがなくなって欲しい。

この気持ちを日々忘れないように、私も動物たちのことを「思う」だけでなく「行動」してゆかなければ。うなぎ屋の女将さんとマル猫ちゃんを思い浮かべて、心の中に誓うのでした。

ちょい変なネーミングもその土地を表す、ゆるキャラの大事なミッション。


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