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音楽関係

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不安定な夜は夢の続きさ

aikoがtwitterにあげた「ホワイトピーチ」という曲があまりに素晴らしい。タイトルはその歌詞からの引用だ。

岡村隆史のANNにて、岡村が家の中で発見した期限切れの桃缶を開封する壮大!な企画に、リモート立会人として参加したaiko。開封後に岡村がホワイトピーチって、シングル出してや、という無茶ぶりに答えて、放送終了後twitterにあげられた曲。(番組終わってわずか39分!)

聞き取った歌

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一生ついていこうと改めて思った日

ちゃんと自らの判断に責任を持ち、理由を説明すること。その理由にも模索の跡と愛を感じられる。何かを決定する立場にある人は皆こうあってほしい。素晴らしい。「ごめんなさい」なんて言わなくていい。と思わせる言葉の力。「山に篭って集合してきます」と少し軽いユーモアで終わらせることで、ただ重いお知らせとしてではなく、業務連絡ではない自らの言葉として語ることに成功しているし、その心地いい軽さによって人に届く言葉

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aikoが好きだ!

aikoに最初に出会ったのは中学の終わり頃で、なんだかこの人は他と違う!わかんないけどめちゃくちゃすごい!と思っていた。ちょうどaikoが10周年を迎えて、記念にアルバムの初回版がすべて復刻されていた。ぼくは小学生から貯めていたお年玉と、高校の入学祝いを使って、全部のアルバムを買い、どっぷりとaikoに浸る。

アルバムを聞いていると、花火やカブトムシが入っている桜の木の下やボーイフレンドが入って

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ほめられてる!

 最近自分のことをホメるようにしている。
 たとえば爪切りをなくした時、どこを探しても見つからなくて、自分が悪いのにめちゃくちゃイライラして、それでやっと見つけた時に

「よく見つけたねえ、えらいねえ。」

と頭をなでてホメてあげるのだ。これがとてもいい。ホメられたい欲求を満たしてくれるだけじゃない。何かを可愛がりたい欲求までも満たしてくれるのだ。とても人には見せられないけれど。

 話は変わるが

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肯定はカウンターカルチャーだ!

ちいさな居酒屋で働いている。

仕込み中かけているラジオから流れてきたカネコアヤノの歌声やそのことばに魅了された。

それはその番組にゲストで出てきた時のことで、まだラジオに慣れていないのか少し緊張していた。

二回目のゲストのとき、パーソナリティと交流があったのか、前よりも打ち解けた様子で、自分の話をとつとつと語っていた。

それから昨日三回目のゲスト出演。彼女は自信を持って話している気がした。

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カラオケに行った(1)

今日私は節操のない格好をしている。

下は眉村ちあきのステテコ、シャツはスーパーオーガニズム、バッグはaiko。

全部好きなんだから仕様がない。

仕事終わりにカラオケに行った。久しぶりのひとりカラオケ。眉村ちあきの曲を歌いまくる。
外に出てみると、空が広い。狭い空間から出た後だから、心もカラオケ前より明るくなったから、月が小さかったから、雲が見当たらなかったから。考えれば理由を並べられるけど、

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カラオケに行った(2)

エレカシと言えば奴隷天国をよく歌う。室外で騒いでるマナーの悪いグループがいた時、奴隷天国を歌ったら、一気に静かになった。面白かった。

カラオケにはいつも救われている。

高校生の頃、最初の一年間俺は誰とも言葉を交わさなかった。声を出していなかった。急に授業中さされると、声の出し方がわからなくて焦ったりした。そんな俺にカラオケの誘いがあった。今思うとなんで誘われたのか、よくわからないけどついてった

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ナンバガ復活。自問自答。

 ナンバーガールが復活する。夜中、仕事帰りの六畳で、「わー」と大声を上げてしまった。そんなことはありえないと思っていた。もう昔の話と思っていた。それが見れるなんて。俺は興奮を抑えきれないでいた。

 久しぶりにCDを聞いた。やっぱりかっこよかった。高校生の頃を思い出した。誰もわからない NUM-AMI-DABUTZ をカラオケで歌ったことを思い出した。大学一年生、軽音サークルを訪ね、好きなバンドは

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勝手にミュージックポートレイト 第一回「プレイバックPart2」「ポケモン言えるかな?」

ちいさい時、車で出かけると必ずラジオかCDがBGMとして流れていた。ぼくは車で酔ったりはしなかったけれど、車の匂いが苦手で時々頭が痛くなったりした。寝たらどうにかなるから、いちいち親に言ったりはしなかった。

たまに通販で見かける「なつかしの洋楽 HIT 100選」みたいなCDをよくかけていて、頭が痛くなる時には必ずと言っていい程それがかかっていた。その所為で今でもサイモン&ガーファンクルを聞くと

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生きているだけで優勝

ちゃんと内側に暗さがある。暗さがあるからこそ明るさに説得力がある。ただ明るいだけのものなんてきっとなくて、明るさにはその陰がきっとあるだろう。それがなければ、近づくことなんてできない。自分の中にある暗さやドロドロとしたものを、知っているからこそ、明るさに感動する。暗さを知っているからこそ、明るさが目にしみる。涙が出る。

太陽の黒点をふと浮かべる。あれは明るいまわりの火よりも更に熱く燃えた火だ。光

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楽曲の振り幅はナイル川

台風の日、ライブ後に帰れなくなってしまう人の為にレンタルスペースを借りて用意してくれる人を俺は聞いたことがない。それを自然に当たり前に発想して実行してしまう、そういうところにまた大きな魅力を感じる。

エッセイを書こうとするとすぐ眉村さんの話をしたくなってしまう。

「ちちゃんの楽曲の振り幅はナイル川」って歌詞が宇宙に行った副作用って曲の中にあって、そういうプレイリストです。ちちゃんってのは眉村ち

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志賀理江子「ヒューマン・スプリング」

東京都写真美術館に志賀理江子の展示を見に行った。

同じく志賀理江子の展示「螺旋海岸」を見に行ったことを思い出す。夜行バスで仙台まで。とりあえず時間ができたから、当日に慌ててバスのチケットを取って、仙台に向かった。日付を意識していなかったが、その日はクリスマスで、仙台の並木を彩るイルミネーションが異様に綺麗だった。町は冷え込んでいて、時折、コンビニに入って暖をとる。それからまた綺麗な白い光を見なが

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深夜。あなたは今日を振り返り、また新しい朝だね。

いいタイトルだ。

深夜あなたは今日を振り返りまた新しい朝だね

深夜。あなたは今日を振り返り、また新しい朝だね。

句読点が打たれることでそこに時間が生まれる。

これはnegiccoのKaedeのソロデビューアルバムのタイトルだ。

そしてジャケットがすばらしい。

水平線の置かれている位置がすばらしい。

その上に置かれるタイトルの配置がすばらしい。

そして音楽を聞く。

心地よく聞き流せ

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