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傍の下で(詩)

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ふと想う。で感じた事を詩的に文字にした作品集
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記事一覧

傍の下で(記憶列車)

過去は、薄れ行く記憶をどんどん捨てされり、過ぎて行く。
未来は、不安と言う感情を乗せて、どんどん押し寄せて来る。
 列車に乗ると時々考える。
進む方向性と逆に流れて行く景色は、過去の記憶が薄れ行くのに似ている。
そして、今と言う空間に乗車され、行く先の見えない未来へと進んで行く。
 刻々と進む今と言う車両は、既に決まっている未来へ進んでいるのか・・・
それとも幾重にも枝分かれになって進んでいるのか

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傍の下で(日々)

今日という日が過去となって溶けて逝く。

そして明日という今日が産まれ、また過去となって溶けて逝く。

我々は、日々という生死の中で生きて、やがて人生という日々の中で死んで逝く。

そんな切ない日々が繰り返され、一部の過去だけが取り残され、何気ない日々が幸せだという事を

感じさせてもくれない人生という名の日々の中で我々は、生きて逝く。

傍の下で(悲しい動物)

標準化され基準や区別と言う社会組織・・・
この中でしか生きられない。
自分の居場所を探し続けて歩き続け・・・
そこに辿り着けられる人はまだ良い。
辿り着けなかった人は、敗者と言う区別で打ちのめされる。
そんな中で生き続ける苦しさに・・・
幾度も負けそうになる感覚。
人間で有り続けるよりも、人でありたい・・・
人間を楽しむよりも、人で楽しみたい。
無縁社会の何処が悪い、そんな社会を皆が望

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傍の下で(語らい)

君達と出会ってから何年経っただろうか?
君達と語らい、耳を傾けてから何年経っただろうか?
そうなんだけどさ、それが問題なんだと想うばかりで何も出来ないで居る。
何とも知れない人生を過ごして居る。
どうやって生きれば良いのか解らない・・・
夢なんてものも見れない、そもそも起きている間に夢なんて見れないしと、そんな言い訳を唱えて逃げてばかり居る。
夢をみろ、
夢をもて、
と語らないでくれ、夢なんてもの

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