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【Vol.9】首・肩こりの鍼灸治療6 (心臓・肺の病気編)

こんにちは。とある鍼灸師です。

今回も、首・肩のこりに関してお話していきます。
いやー奥が深いですねー

この記事では、西洋医学や東洋医学の理論で症状について考えていき、その症状についてどのように鍼灸治療をしていくかを書いていきます。

みなさまのカラダの状態を把握するための参考にしてください。


前回と同様に、首・肩こりは、その背景に大きな病気が隠れています。

〇首の骨によるもの(頚椎性(けいついせい))
〇精神的によるもの(心因性(しんいんせい))
〇目の病気によるもの(眼疾患(がんしっかん))
〇肩の関節の病気によるもの(肩関節疾患(かたかんせつしっかん))
〇心臓や肺の病気によるもの(心肺疾患(しんぱいしっかん))
〇歯やあごの病気によるもの(歯や顎関節疾患(がくかんせつしっかん))〇耳や鼻の病気によるもの(耳鼻科疾患(じびかしっかん))

今回は、心臓や肺の病気による首・肩こりです。

では、行きましょう!

カラダのこりというのは、筋肉の疲労でできたり、けがをした後にできたりします。
しかし、それだけでなく、内臓の病気でこりが現れることもあります。

1.心臓病による肩こり

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心臓は、カラダの中央にありますが下のほうはやや左側にあります。
心臓に病気(狭心症や心筋梗塞)が起こると、関連した痛みが肩こりとなって現れることがあります。
この肩こりは左側に現れます。

これは、心臓に通っている神経と肩の筋肉に通っている神経が関連しているからです。

心臓の異常が起こると、カラダは肩こりと勘違いをして感じてしまいます。

臓器の位置で、痛みのでる場所がある程度決まっています。
これを関連した痛みなので、関連痛といいます。

左側だけに肩こりや痛みがある場合は、心臓の病気が隠れている可能性があるので、気になる方は病院の循環器科を受診してください。

2.肺の病気による肩こり

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