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「税金で食ってるくせに!」って本当に言われるんだ!

こんにちは、ハシモト トショカンです。
本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます!

きっとどんなお仕事でも、お客様からのお声…と言いますか、ご意見…と言いますか…平たく言うと「クレーム」というものがあるかと思いますが、公共図書館でも大学図書館でもご多分に漏れず、そうしたお声をいただくことがあります。

ちなみに、私の経験上の主観なので絶対ではありませんが、大学図書館でいただくご意見というのは、割と「なるほど、ご意見を言いたくなるのも頷ける」と、納得できるものが多く感じます。

大学図書館で意見を仰る方は、先生方や院生の皆さんが大半かなという印象なのですが、基本的にはご自身の研究・調査、授業の準備など、必要なことを要望しているのに「図書館のルール」ではそれに対応することができず、「なんで出来ないんだ!」…というパターンが多い気がします。

例えば、その一例ですが、相互貸借で他の大学様からお取り寄せした資料の多くは、

「そちらの図書館内で利用するならお貸ししますよ」

「分かりました、図書館内で利用させていただきます」

という約束の元に大切な資料をお借りするのですが、先生の中には

「研究室に持って行って利用したい」

と仰る方がいらっしゃいます。

そのお気持ちは分かります。

しかしながら、「図書館内で利用すること」を条件に資料をお借りしているため、大変心苦しいのですが、そういったお申し出は全てお断りさせていただきます。

そうすると、

「図書館にいる間しか利用できないのは不便だ」

「図書館同士のルールのために私の研究の邪魔をするのか」

「だったら図書館をいつでも利用できるように24時間開館しろ」

…はい、もっともです。

私たちも、「利用者の皆様の研究のサポートをさせていただきたい」という気持ちでお仕事させていただいていますので、できることであれば、要望は叶えて差し上げたいのです。決して意地悪や嫌がらせでお断りしている訳ではないのです。

だからと言って、図書館が

「じゃあ、誰にも内緒ですよ♪」

「も~う、今回だけですよ♡」

…なんてことをする訳にはいかないのです。

もし、利用者への奉仕の気持ちや、恫喝されて恐ろしいという気持ちなどで著作権法や図書館間のルールを破るような人がいたとしたら、そういった人はいくら司書資格を持っていようと、図書館で働く資格がないのです。

…と、ここまで書いてきて申し訳ないのですが、大学図書館でここまで先生や院生さんがゴネて怒ることは、ほぼありません。

あっても年に1回とか2回くらいです(全くなくはない…)。

多くの方が良識を持った利用者さんですし、ご意見を言われるにしても、例えば上記の件で言えば、

「日中は授業などで忙しくてなかなか図書館に来れないもので、研究室に持ち出させていただけると助かるんですが、難しいですか?」

といった形で、トラブルになることなど滅多にありません。

…ところがところが、公共図書館では、こうは行きません。

公共図書館で強い口調でご意見を言われる方は、申し上げにくいのですが、話の筋が通っていなかったり、理論がハチャメチャだったりして、こちらがどう筋道を立てて1からしっかりご説明をしても納得していただけず、その内に対応したスタッフの対応が気に食わない、なんだその言葉遣いは…と雲行きが怪しくなり、最後に必殺の一言!

「税金で食ってるくせに生意気なんだよ!」


「うわ~!これってドラマと漫画の世界じゃなくて、本当に言われるんだ!」

と、最初に言われた時には驚くのと同時に感動すら覚えてしまいましたが、その後、この言葉を何度か耳にすることになるとは、この時の私には知る由もなかったのです…

本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

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