ハフポストブックス

会社は、どこまで「家族」になれるのだろうか。  人事や採用で、私が大切にしていること。

人に雇われたことがない私

私は会社をつくった創業者なので、人に雇われたことがありません。

だから、このことを100%理解できているかはわからないのですが、「組織」対「個人」のテーマは私がとても大事にしているものです。

マザーハウスは現在、9カ国に600人のスタッフがいますが、組織と個人の価値観をどう一致させ、異なりをどう尊重していくかは、すべての国にとって共通のテーマ。

この大きな"二項対

もっとみる

「らしさ」を維持するために、迷わず成功体験を捨てよう。

「らしさ」と「変化」のさじ加減

「ものを作って売る」という仕事を13年続けてきて肌で感じるのは、世の中のニーズが多様化して、多くの人に爆発的に広まる「マスのヒット」が生まれにくくなったということです。

10年ほど前なら「森ガール」の流行と同時に、マザーハウスではキャメル色のバッグが全店で売れる、という現象が起きていたりしたのですが、今はそうしたことはもうありません。

ブームのパイが小さくて、

もっとみる

会社には「0から1を生むタイプ」と「1を10にするタイプ」がいる。 理想的な組織のバランスって何だろう?

私たちには、2人の代表取締役がいます

今年から、マザーハウスは「代表取締役2人組体制」になりました。

私と一緒に船の舵取りをする山崎大祐は、慶應義塾大学時代のゼミの先輩で、会社の形になっていない頃から私の夢を「おもしろい」と聞いてくれて、背中を押し続けてくれたビジネスパートナーです。

ゴールドマン・サックス証券エコノミストという輝かしい肩書きを捨てて、マザーハウスに参画してきたという、勇気あ

もっとみる

「お客様の声」は大事だけど、落とし穴もある。 ヒット商品を生んだ「好き」のチカラ

主観とお客様の声のはざまで

「お客様のことを真剣に考える」。その言葉は、非常にきれいで、ある意味では正しい姿勢だと思う。

私たち自身も起業して2、3年は、とにかく「お客様の声」を聞きました。

「持ち手がもっと長ければ」

「ポケットがここについていたら」

「ボストンバッグが欲しい」

さまざまな声を店舗から吸い上げ、すぐにバングラデシュの工場に伝えていました。

私が現地の工場にいる時はい

もっとみる

「がんばっても報われない」現象を生まないための心がまえ。

リアル店舗ひとつで十分?

マザーハウスをはじめた当初、私は「出店」についてこんな風に考えていました。

「オンラインショップとリアル店舗一つあれば、十分じゃない? マザーハウスの世界観をわかってくれるファンも少しずつ増えてきて、わざわざ足を運んでくれるのだし…」

マザーハウスの店舗第1号を構えた場所は、東京でも下町の雰囲気が漂う入谷(いりや)。私たちらしい「色」が出せる場としてとても気に入って

もっとみる

「コンセプト」共感と「モノ」共感。 私たちが"らせん階段"をのぼる理由。

私はこれまで、とにかく手を動かしながら、マザーハウスの社会的な理念とビジネスの両立について考えを深めてきました。この記事では、私がたどったビジネスをより大きくしていくために必要になる、思考のターニングポイントについて自分の経験をもとにお話したいと思います。

起業当初は、私のビジョン、ストーリーに賛同したという動機で、大切なお金を支払ってくださった方々が多かったように思えます。

しかし、あえて自

もっとみる

大きなビジョンと小さなゴール

私がマザーハウスを起業したのは、大学を卒業して、大学院に進んだ後のことです。気づけば13年もの時が流れていました。本当にあっという間。

今ではマザーハウスの工場や工房が、バングラデシュ、ネパール、インドネシア、スリランカなどアジア各地にあります。毎日せっせと稼働しているのがたのもしい。

現地の素材を使ったり、地元の職人たちと一緒に働いたり。その国が持っている「経済力」に関係なく、その国ごとの「

もっとみる

私がnote を始める理由。13年間歩んできた「第3の道」の試行錯誤をつづっていきます。

山口絵理子です。

きょうからnoteを始めることになりました。

マザーハウスという会社の代表兼デザイナーと、「e.」という最近立ち上げたレディースアパレルブランドのデザイナーをやっています。どちらもバングラデシュ、スリランカ、インドネシア、インド、ネパール、そしてミャンマーの6つの途上国で、自分たちで生産したバッグ、ジェエリー、ストール、アパレルを販売している会社です。「途上国から世界に通用す

もっとみる

『ホストクラブ読書会』に行き、『分断』について考えた。

ハフポストブックス(HUFFPOST JAPANとDiscover21が立ち上げた出版社)から書評本『裏・読書』を出版されたばかりの手塚マキさん(元ホストで現Smappa!Group会長。ホストクラブや飲食店を複数経営し、歌舞伎町に本屋を作ったり、ホストが板前の寿司屋を作ったりといつも新しいことをしてるおもしろい人、イケメン)とともに、村上春樹の『ノルウェイの森』を読む読書会が歌舞伎町のホストクラ

もっとみる

出版甲子園も令和に突入!(団体員への手紙)

最後の更新からまる一ヶ月が経ってしまった。

表現しないというのは本当に楽だ。楽で楽で仕方ない。僕もそれにやられてしまった。

元来僕はやらなくてもいいことはやらないタチだ。

高校までの人生、非常に省エネで生きてきた。受験もテストもなんでもギリギリを攻めて生きてきてしまった。

こうやって文章を書くことも別にやらなくてもいい。就活も別にまだ見えてきたわけではないし、誰かに書けと言われたわけでもな

もっとみる