子供の精神疾患

♯028 本人との同居が限界。グループホームの入所を検討しているが…

精神疾患をもつ本人との同居について、「家族ではもう支えきれない」と、限界を感じている家族もいらっしゃると思います。

実際のところ、本人から家族への暴言や暴力、金銭の無心などがあるケースでは、親子関係が病気を悪化させる一因となっている場合も多く、【親子が物理的・心理的に距離をおいたほうがいい】と思うこともしばしばです。

そこまで親子関係がこじれたときには、「話し合って今後のことを決める」ことはな

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♯027 子供の問題に、「祖父母」を巻き込む際の注意点

6月2日、東京都江東区で29歳の孫が祖父の首を刺すという殺人未遂事件がありました。

70代男性刺される 孫か「人を殺した」 東京・江東
2日午後7時35分ごろ、東京都江東区北砂の民家で、「家の前に『人を殺した』と話している血だらけの男がいる」と住人から110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、家の前に右手から血を流した20代の男が立っており、警察官と救急隊を200メートルほど離れた共同住宅

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♯026 きょうだいの問題を放置した結果、起こること

きょうだいの問題を放置した結果、本人も親も高齢化してしまい、切羽つまった他の子供たちからの相談が増えています。

このnoteでは、以下に当てはまる方に向けて、この先、現実的に起こりうることを述べてみたいと思います。

・きょうだいに精神疾患の疑い(「長期ひきこもり」含む)があるが、精神科未受診である。
・きょうだいが精神疾患だが(受診歴あり)、長く受療中断している。

つまり、本人(きょうだい)

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コミックバンチweb『「子供を殺してください」という親たち」電子版(無料)、最新話更新!
第23話【ケース10】すべて弟にのしかかる③
http://www.comicbunch.com/manga/tue/kodomowo/

♯025 現実的な解決の視点とは? 家族の問題の「レベル」を認識する

弊社が介入した(もしくは相談に乗った)「家族の問題」において、一定の解決をみた家族の共通項を挙げてみます。

①家族の中に、「判断力・決断力・行動力」のある人(キーマン)がいて、家族をまとめることができる(相談をしてきた人がキーマンとなる場合が多い)。
②キーマンとなる人が、自分の家族の問題がどのレベルか、緊急性と難易度を理解できている。

長く問題を解決できていない親に足りないもの

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患者さんの「よい」と周りの「よい」

「本人の意思」こそが最大限に尊重されるメンタルヘルスの分野では、患者さんのいう「(状態が)よい」と、周りが思う「よい」に大きな乖離が生じることがあります。

(漫画『「子供を殺してください」という親たち』2巻より)

弊社では、精神科病院を退院し、グループホーム等に入所した患者さんのサポートも行っていますが、定期的に通院治療や訪問看護を受けていても、調子を崩すことはあります。とくに、本人と人間関係

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♯024 重大な問題を抱える家族ほど、頼れる先は「行政」しかない

精神疾患に起因する家族の問題を放置した結果、年を追うごとに問題が肥大化し、「どこに相談しても解決しない」「どこから手をつければよいかも分からない」と相談に来られる方が増えています。

そう嘆く家族ほど、「民間企業に丸投げして何とかしてもらいたい」と考えるものですが、経済的余裕がないことも多く、現状では「行政機関を頼るしかない」という場合がほとんどです。

そのようにアドバイスをすると、必ず「行政は

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精神疾患とパーソナリティを混同しない

本人に精神疾患の病識がない場合、医療につなげる手助けができるのは、「家族」だけであることがほとんどです。しかし、家族という近しい関係だからこその、対応の難しさが存在することも事実です。

とくに、本人に精神疾患の症状(幻覚や妄想、強迫観念や強迫行為など)が出ていることに加え、パーソナリティ上の問題がある場合には、そもそも家族の人間関係がうまくいっていないうえに、病気の症状が加わり、家族関係はさらに

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社会で生きるということ

弊社では現在、ご家族からのご依頼により、数多くの患者さんと携わっています。当たり前ですが、皆さん性格も趣味・思考もそれぞれに異なります。ただ、病名や発症時期、年齢という点で似通っているケースも、中にはあります。

病気の軽重や病状は各々ですから一概には言えませんが、ある方は着々と社会復帰(退院など)に向かって前進し、ある方は一向に退院の目処が立たない……など、入院以降の経過に大きな開きがでることも

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自分さえ良ければ…

弊社の携わるある患者さんは、入院治療により病気の症状はだいぶ落ち着き、退院の話が出るようになりました。ここまで来る間には、主治医の先生はもちろん、看護師さんやワーカーさんに根気よく支えていただきました。

退院後はグループホームに入居する予定ですが、本人の「あれは嫌、これは嫌」があまりにも多いため、先方からも「お断り」されるなど、なかなかうまくいきません。いわゆるパーソナリティの問題になりますが、

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