子供の問題

息子のアトピーが治った時の話

息子はかつて、ひどいアトピーだった。

全身の皮膚がただれたようにズルズルで、それはそれは見るからに悲惨で。本人も痒がって辛そうだし、何とかして良くなってほしいと私は色々な治療を試みた。

除去食はもちろんのこと、あっちの病院やこっちの病院、ありとあらゆる代替療法、そしてたくさんのセラピー。当然のようにあらゆる手を尽くし、たくさんのエネルギーを注いだ。だけど全然良くならなくてね。

ある時、もうそ

もっとみる

♯027 子供の問題に、「祖父母」を巻き込む際の注意点

6月2日、東京都江東区で29歳の孫が祖父の首を刺すという殺人未遂事件がありました。

70代男性刺される 孫か「人を殺した」 東京・江東
2日午後7時35分ごろ、東京都江東区北砂の民家で、「家の前に『人を殺した』と話している血だらけの男がいる」と住人から110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、家の前に右手から血を流した20代の男が立っており、警察官と救急隊を200メートルほど離れた共同住宅

もっとみる

♯026 きょうだいの問題を放置した結果、起こること

きょうだいの問題を放置した結果、本人も親も高齢化してしまい、切羽つまった他の子供たちからの相談が増えています。

このnoteでは、以下に当てはまる方に向けて、この先、現実的に起こりうることを述べてみたいと思います。

・きょうだいに精神疾患の疑い(「長期ひきこもり」含む)があるが、精神科未受診である。
・きょうだいが精神疾患だが(受診歴あり)、長く受療中断している。

つまり、本人(きょうだい)

もっとみる

親の責任とは

親の責任とは何か。考えさせられる機会が多くあります。

子供が心の病気になったり、人間関係でつまずいて就労(就学)が難しくなったりすると、「かわいそう」という感情を前面に出して、子供に対応してしまう親がいます。子供はすでに成人しているのに、「不憫だ」という気持ちが先走ってしまい、「〇〇のことは、お父さんとお母さんが一生、面倒をみてあげる」などと言い聞かせて過ごしているのです。

本人との関係が良好

もっとみる

親と子供の共通項

精神疾患の有無にかかわらず、子供がなんらかの問題を抱えるときには、家族関係もこじれている場合が多いように思います。このとき親が陥ってしまいがちなのは、親自身の人生の歩みや人間性と、いま起きている子供の問題を別々に捉えてしまうことです。

もちろん親も過去を振り返り、「自分の子育てが間違っていたのかも」「もっとこうしておけば良かった」という思いは持っています。しかし親へのヒアリング(聞き取り)を行っ

もっとみる

♯021 家族(子供やきょうだい)が違法薬物に手を出しているかもしれない!?

「家族(子供やきょうだい)が、違法薬物に手を出しているかもしれない。どうしたらいいか」という相談を受けることがあります。警察に捕まるなどして、所持や使用が明らかにされている場合を除き、家族は「半信半疑」の心境で相談に来られることが多いです。

違法薬物の乱用によって、幻覚や妄想が引き起こされることがありますが、これらは「統合失調症」の症状によく似ています。家族はもちろんのこと、本人に関する情報がな

もっとみる

精神疾患と家族(きょうだいの関係)

押川の著書「子供の死を祈る親たち」でも引用していますが、社会福祉法人横浜博萌会 子どもの虹情報研修センターによる「「親子心中」に関する研究(2)」では、後半の講義録に、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の松本俊彦医師が登場し、自殺対策について述べています。その中に、以下のような記述があります。

 三十代くらいの比較的若年者の自殺を見ると、「親が精神障害」「兄弟が精神障害」という人が目立

もっとみる

家族の問題の本質はどこにあるのか

精神疾患をもつ子供の言動に振り回されている家族が相談に来られた際、「あの子さえいなければ……」とおっしゃることがあります。その後につづくのは、たとえば、「他の家族は皆ふつうなんだから、(あの子さえいなければ)一家で仲良くやっていけるのに」とか「もっと仕事に注力できるのに」「夫婦仲がこんなに悪くなることもなかったのに」……などといった言葉です。

本人の言動が家族を困らせるものであることは事実ですが

もっとみる

♯020 きょうだいの確執が起きる家族背景

実家の資産や跡継ぎを巡ってのきょうだいのトラブルは、弊社にもよくある相談です。

昨年の12月、東京都江東区の富岡八幡宮で、元宮司の女性が弟に刺殺される事件が起きました。今年に入ってからも、5月には元千葉市議による妹一家殺傷、6月には、練炭自殺に見せかけて弟を殺害した容疑で姉が逮捕されるなど、事件が相次ぎました。

いずれも裁判が行われるまでは、事件の詳細な動機は分かりかねますが、弊社の経験上、「

もっとみる

♯018 受療中断をいかにして防ぐか(退院の前に、約束やルール決めをする)

退院後、本人が受診や服薬をやめてしまうことがあります。主治医の判断で徐々に投薬を減らしているのでないかぎり、自己判断で治療を中断してしまうことは、症状の悪化にもつながります。

家族からの相談を受けていると、「過去に通院(入院)したことはあるが、途中でやめてしまって、そのまま何年も経ってしまった」と話すなど、受療中断した際に、家族も対応をとっておらず、結果として、病気の方を長年、放置したことになっ

もっとみる