富良野塾

88年の秋、ある一日

新元号が『令和』に決まった。
30年前、『平成』のときは何をしていて何を感じたか。
思いを馳せている人も多いと思う。

わたしは当時、富良野塾の塾生だった。
富良野塾とは、役者とシナリオライターを養成する脚本家・倉本聰の私塾である。ドラマ『北の国から』のような手作りの丸太小屋に住み、皆で共同生活を送っていた。

新聞もテレビもない場所だった(正確にいえば郵便は配達されていたので、新聞は個人で希望す

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富良野みやげ

昨日の夕方、東京に帰ってきた。
荷物を解きながら、ついつい買いすぎてしまった土産物たちを並べる。

卒塾以来、何度となく富良野に戻っているけれど、こんなにお土産を買ったのは初めてだ。

今回は新しくできた店や商業施設にも足を運ぶことができたからか、富良野の街自体が昔より随分と「洗練」されたなあと感じた。

△とても素敵な『富良野マルシェ』。

オシャレな店が格段に増え、魅力的な商品がたくさん並んで

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富良野日記 DAY 3

【08時30分】今朝はいい天気であたたかいなあと思ったらマイナス7度。寒さに慣れてきたのか、昔の感覚がよみがえったのか、とても落ち着く。

【10時半頃】後輩で富良野演劇工場の工場長を担うRの自宅へ。まったくノープラン&車のないMとわたしの二人旅をコーディネートしてくれることに。ありがたい。塾関連の仕事をしているSちゃんも一緒に今日は四人旅を敢行!

△まずは富良野マルシェでお土産を買って。

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富良野日記 DAY 2

【10時〜】二日目の朝。新富良野プリンスに勤務するYにきのう渡しそびれた東京からのお土産を。ホテルのお土産コーナーで『富良野みやげ』のあれこれを解説してもらう。中でも気に入ったのは美瑛産の焼きとうもろこしスナック。フリーズドライでとうもろこし一本分!無添加なのに甘くて美味!

【11時頃】さて、何をしよう?どこへ行こう?午後のイベントまで時間がある。同期のMととりあえず散策することに。

ニングル

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富良野日記 DAY 1

【13時50分】同期の女優Mと旭川行きのJAL555便に乗る。30年前、富良野塾に入塾したときから同じ部屋で、長い付き合いにも関わらず「そういえば二人旅は初めてだね」。閉塾式以来の富良野へ。

止まらない柿の種をポリポリ食べつつ、ずっと喋り通していたら、CAの方に「明るく笑っていらっしゃって気になってました」と声をかけられ「観光ですか?」「ハイ」と答える。違うけれど。でも、観光気分なのは確かだ。

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3月のパーマ

1990年3月。
富良野を出る直前にパーマをかけた。

卒塾間際に気持ちを切り替えたかったのだと思う。オフの日にわざわざ電車で片道四時間もかけ、札幌の美容院へ行った。
旭川のほうが近いし、高速バスのほうが速いけれど、当時のわたしはひとりでゆっくり電車に乗るのが好きだったから、途中滝川で乗り換えつつ、新しい髪型はどうしようか考えていた。

しかし、これが大失敗。
当時流行していたソバージュの短いボブ

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風太郎がやってきた。

わが家に「風太郎」がやってきた。

富良野塾後輩、高木誠君の作品である。
昨年クリスマスに日本橋三越本店で行われていた展示会で購入し、年末には届いていたのだけれど、正月の鏡餅や花などもあり、置き場所に悩んでしまって、ようやく今日、窓辺のいちばん風通しの良い場所に飾ることができた。
風太郎の居場所が決まった、というわけだ。

誠君が名付けた「風太郎」は、富良野の野山を駆け回る妖精である。
いたずらっ

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背の高いサンタからの贈りもの

今日は夕方、仕事の合間に日本橋三越へ。
富良野塾後輩の高木誠君と、彼の作る人形たちに会いに行った。

俳優志望で入塾した誠君は、今や三越で展示即売会を開くほどの「人形作家」だ。富良野の森にある木や草花などを素材にした人形を作っている。

とても素敵な人形たちは、一体一体すべて彼の手作り。
なかでも『森のオーケストラ』は、バイオリンやチェロ、トランペットなど、様々な楽器が精巧に作られているだけでなく

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