準強制性交等罪

第9/準強制性交罪と抗拒不能の解釈

1 名古屋地裁岡崎支部平成31年3月26日判決

平成31年(2019年)3月に立て続けに下された性犯罪についての4つの無罪判決のうち3つについては、すでに検討を加えた。最後に取り上げたいのは、名古屋地裁岡崎支部で平成31年3月26日に下された無罪判決である。

この判決は、時期的に見ると4つのうちでは3番目に下されたものである。ただ、報道されたのは4月5日であり、最後だった。

この判決について

もっとみる

第7/準強姦罪と準強制性交等の罪の構成要件

1 福岡地裁久留米支部平成31年3月12日判決

今回は、福岡地裁久留米支部が平成31年3月12日に下した無罪判決を取り上げたい。この判決は、平成31年3月に立て続けに出された4つの無罪判決のうち、一番時期が早いものだ。

しかも、最初に報道された毎日新聞の記事は、短く、どんな状況で起こった事件なのかということについて、おそらく多くの人が誤解した。そういうこともあって、読んだ人々はその無罪という結

もっとみる

【英日対訳】 #伊藤詩織さん インタビュー "Japan's #MeToo Moment" |英BBC(2017.12.15)

はじめに

2017年12月15日、英国営放送のBBCが 『日本の #MeToo モーメント』と題して準強姦(※準強制性交)の被害を訴え現在東京地裁で係争中のジャーナリスト・伊藤詩織さんにラジオインタビューを行いました。刑事事件としては不起訴が確定したデートレイプ事件に直面した詩織さんが6分間のインタビューの中で語ったのは次の内容でした。

書き起こし和訳

Although speaking o

もっとみる

「レイプ天国」の闇

最近、レイプをした容疑者が裁判で無罪になる、という驚くべきことが頻発している。

1つ目は、福岡市の飲食店で当時22歳の女性がテキーラ等を大量に飲まされて酔いつぶれた後にレイプされた福岡地裁久留米支部での準強姦事件。

2つ目は、25歳の女性をレイプして、けがを負わせ、強制性交致傷の罪に問われたメキシコ人男性の静岡地裁浜松支部での強制性交等致傷事件。

3つ目は、当時12歳の長女に乱暴したなどとし

もっとみる

What I really wanted to tell in the @GlobalVoices 'introductory' #MeToo story on Japan (4/4)

Last updated: 2019/2/10 | Original Japanese

#MeToo in #Japan (Part 4) - The issue of sexual consent

Another complicating factor surrounding both Shiori's case and Meiri's case is the issue of consen

もっとみる

What I really wanted to tell in the @GlobalVoices 'introductory' #MeToo story on Japan (1/4)

Last updated: 2019/2/11 | Original Japanese

INTRODUCTION

This is the article I wrote about "#MeToo in Japan" for the first time as contributing Citizen Writer to Global Voices in February 2018. The

もっとみる

お酒で知れる本性 学びの部屋vol.14

昨今、慶應大学の渡辺陽○さんが「女性の腹部等を蹴った疑い」で現行犯逮捕された。さらにその前には雑居ビルで酩酊状態(酷く酒に酔った状態)の面識のない女子大生に性的暴行をして「準強制性交等」の疑いで再逮捕された。

準強制性交等とは単に強制性交等より罪が軽くなるといったものではない。強制する種類が違うだけである。

強制性交等罪は、暴行・脅迫を用いて性交した場合に適用され、準強制性交等罪は、心神喪失・

もっとみる