行基

京都府内の石造物⑳:泉橋寺五輪塔(伝・光明皇后遺髪塚)

名称:泉橋寺五輪塔

伝承など:光明皇后遺髪塚(南都焼討の犠牲者供養塔)

所在地:京都府木津川市山城町 泉橋寺

「橋寺」の通商で知られる泉橋寺は、奈良時代に行基が開いたと伝えられる古刹である。

境内には重要文化財に指定されている鎌倉時代後期の五輪塔があり、かつては光明皇后の遺髪塚と呼ばれていたが、発掘調査の結果、平重衡による南都焼討の際の犠牲者供養塔であることがわかった。

五輪塔は完形で、

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奈良県内の石造物⑫:無量寺五輪塔

名称:無量寺五輪塔

伝承など:伊行氏の作

所在地:奈良県生駒市壱分町 無量寺

近鉄生駒線の一分駅にほど近い無量寺には、極めて詳細に造立趣旨を刻んだ珍しい五輪塔がある。

鎌倉時代後期の伊派の石工である伊行氏の作であり、地輪の四面に奈良時代の僧・行基への追慕を記してあり、嘉元二年銘もある。

火輪と空風輪は後補で、当初のものは水輪と地輪しか残っていないが、造立の年や造立の趣旨、さらには石工の名

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第211回 2018.11.19-25の歴史ニュース ピックアップ

1、今週の歴史ニュース総まとめ

開始してから二週目となりました。

今回はGoogle検索よりも、Twitterのフォロワーさんの紹介で目にしたニュースが多かった印象があります。

その場合、リツイートで紹介してくれた人に配慮した方がいいのか、巻き込まないで元のニュースにリンクを貼った方がいいのか迷いました。

情報へのアクセスしやすさから直接リンクで今週はやってきましたが、失礼にあたるようであ

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ありがたいです。またぜひお越しください。
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文明と地図を考える その18 「行基図」④了

前回の記事は、行基図と仏教の関連性についてのお話でした。

まず一点は、行基図に描かれた日本の形が「独鈷」や「宝形」という法具や仏教建築に見られる形をかたどっているいる点です。
そしてもう一点が、円形をベースに描かれているのは「円相」という仏教世界を示す図形を基にしている、という点でした。

よく考えてみると、最古の行基図を収蔵しているのは「仁和寺」…ですよね。つまりお寺です。
これは偶然ではなく

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文明と地図を考える その15 「行基図」①

前回の記事では、中世の地図の集大成、イドリーシーの地図について触れました。

それまで触れた古代から中世までの地図をそれぞれ見ていくと、思想的な部分と数理的な部分のバランス、そして実用性をどれくらい重視するかなど、当時の社会背景が地図によく表れていました。

今回から少しの間、ちょっと地域を変えてみたいと思います。
取り上げるのは日本の地図です。
ひとまずは古代から近世(江戸時代)まで、地図がどの

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