早朝降り積もった雪を、踏みしめながら走っていると、普段は何も起こらない道すがら、声をかけられる。降りましたねだとか、いってらっしゃいだとか、いつもはこの時間誰もいないのに、今日は雪かきで皆朝が早い。やわらかい雪は、踏みしめた足裏でぎゅっとかたまり足跡を残す。足跡の行方は知らない。
この時間の ここは涼しいは言えないものの 水彩絵の具みたいに 淡いスッーとした空気だった さらに歩を進めること200メートル 角を曲がった途端にムワッとした 亜熱帯湿度が高い 高校生達がママチャリで行く手を阻む 空気の流れで体感は変わる 街は流動している それは人? 空気?
雨が汗と交わって 頭から頬を伝って 顎から滴になって 零れて落ちた このカスタムウォーターで 何が生まれる?