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5月の読書は楽しく読んだ10冊(前半)~マルクスからGO!~

いつものマイペース読書記録の投稿、5月のチョイスはいつにも増してジャンルがバラバラである。が、普段こうして並べて俯瞰ことはないので、あらためて整理して記録すると自分でも「なんだこの選択」と自分のことながら楽しく振り返ることができる。さあスタート!

①今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義(白井聡)

読売新聞の書評を見て購入。マルクスの著書すら読んだことはなかったが、読んだ気になることができた(個人の感想です)一冊。
実は資本主義社会に呑み込まれているだけ?の自分に気づく。
精神論だけでは世の中の課題は解決できない。政治や経済全体を俯瞰して物事を見ることの重要性を57歳にして実感する。
また、マルクスの難しい理論を自分にもある程度理解できるよう、こんなにやさしく解説する(たぶん)筆者の力量に感服する。

抹茶スイーツをお供に


②巨人論(江川卓)

マルクスの次は江川かよ笑
物心ついた頃からの巨人ファンである(アンチの方、スミマセン)。
思い起こせば1981年、長嶋監督退任後の藤田巨人が優勝した年の5月、それまで快調に首位を走る中日ドラゴンズとの首位決戦をナゴヤ球場(当時)で観戦、江川投手を初めて、、、というか生で見たのは最初で最後になる。
三沢投手との息詰まる投手戦を制した江川投手のストレートはミットを突き上げるような勢いがあり、速いというだけでなく「美しさ」も感じた。
ヒールでダークなイメージが強かった江川氏は解説を聞いていればわかる通り、明るく饒舌な方で独特な視点・解説も特徴である。そんな江川氏の個性が集約された内容、桑田真澄氏のことだけ「桑田さん」と「さん」づけしているところがピンポイントで可笑しかった。

オレンジユニフォームとともに
もう江川氏のユニフォーム姿を見ることはないのだろうな


③「進撃の巨人」と解剖学その筋肉はいかに描かれたか(布施英利)

次は「巨人」繋がりで「進撃の巨人」関連書籍。が、まったくもって偶然であり、投稿して気がついた笑。
今月からFP3級試験のための勉強もあり、図書館通いを始めた。
勉強の合間についつい面白そうな本を探してしまい、気軽に読めそうな本書をチョイス。意外に専門的な内容だったが、、、
多くの人が「謎解き」に悩み楽しんだコミック「進撃の巨人」
(累計単行本発行部数 全世界1億部超)
この謎に「美術解剖学」を武器に立ち向かった1冊。
解剖学の視点で「からだ」の構造を正確に把握し、骨格と筋肉の働きを学ぶことで巨人出現の謎に迫る。これから進撃の巨人を読む際は、解剖学の視点で読み解くように・・・はならないだろうな笑

新宿のポップアップストアで購入した推し活グッズとともに


④フィンランドは今日も平常運転(芹澤桂)

次は友人に借りた一冊。
教育水準が高くて社会保障もしっかりしていて、森や湖で幸せそうに笑って過ごす印象?のフィンランド人。が、当然そんな国は存在するはずもなく、日本人妻としてフィンランドに暮らす筆者が語るのは、地味で堅実、頑固で自然体なフィンランド人との日常生活である。
幸せに見えるのは、国や制度の違いではなく、「幸せ」を感じる気持ちに他ならない。そう、幸せは毎日感じることができるのだ

サウナでととのう、のは日本人だけのようである


⑤私たちはAIを信頼できるか

(大澤正幸/川添愛/三宅陽一郎/山本貴光/吉川浩満)
5冊目は自分には珍しい科学分野。
G7で合意された「信頼できるAI」普及取り組みを先取りしたような本書。
ゲーム開発者、言語学者、社会学者へのインタビュー・エッセイ・座談会を通じて「AIと人間」を考察する。
私は「わかったようなふり」をよくするので信頼を失うがAIはしない、だから信頼できる・・・?
AIを知ることは、人間を知ることなのである。
まさに石黒浩の語っていたことと同じであり、思い出した次第である。

私はケーキを信頼している

ということで、10冊中5冊を紹介したところで、1600文字超え、これ以上は誰も読んでくれないと思うので、後半編として次回投稿したい。
ちなみに残りの五冊は以下の通り。

⑥キャリアコンサルタントのためのキャリアデザイン(太原靖一郎:監修編集)
⑦津田梅子 科学への道、大学の夢(古川安)
⑧82年生まれ、キム・ジヨン(チョ・ナムジュ/斎藤真理子 訳)
⑨ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?
 ーノッポ流 人生の極意ー(高見のっぽ)
⑩ノッポさんの はじめての手話(高見映)

最後まで読んでいただきありがとうございました。
マイペースで気まぐれな読書を今後も楽しんでいきます。

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