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小説

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記事一覧

【小説】 こいコーヒー(後編)

前回の話はこちら↓ 【小説】 こいコーヒー(中編)|東野京 (note.com) ゆりなさんとの連絡は…

東野京
7か月前
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【小説】 こいコーヒー(中編)

【小説】 こいコーヒー(前編)|東野京 (note.com) 不思議な女性と解散してから気付いたのだ…

東野京
7か月前
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【小説】 こいコーヒー(前編)

高層ビルで聞いた、『このLサイズあります?』の声が耳から離れない。 彼女と初めて出会った…

東野京
8か月前
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【小説】 猛犬注意

不思議な家がある。 私の自宅から最寄駅までの道中にあるその家は新しくないようだが、古さを…

東野京
10か月前
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【小説】 消しゴムマジック

「消しゴムマジックで消してやるのさ」 点けっぱなしのテレビからそんな台詞が耳に入ってきた…

東野京
1年前
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【小説】 これをあちらのお客様へ

「お酒が……飲みたい……」 繁華街の雑踏の中、僕のつぶやく声は誰にも届かない。 バイトの…

東野京
1年前
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【小説】 あちらのお客様からです

「あー、飲まないとやってられない」 私は人気のなくなったオフィスで独り言ちた。 とっくの昔に日は沈み、同僚達は一人また一人と夜の闇に溶けていった。 終わりの見えないタスクを前にした私はどこまで進めるべきかと頭を悩ませる。 少しでも進めておくべきなのかもしれないが、既にモチベーションは消え失せてしまっていた。 明日の自分に引き継ごう。明日の自分からは怒られるに違いないけど。 切り上げると決めてからは早かった。これまでの鈍重な私は何処へ消えてしまったのかという軽やかな動

【小説】 同級生が未来人だったかもしれない話

これは遡ること20年近く前の話。私は当時中学生だった。 私はどちらかといえば普通の範疇から…

東野京
1年前
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【小説】 もつ煮を食べたい

「もつ煮か……アリだな……」 私は他に誰もいない小さな部屋の片隅で呟いた。 やや生活感に…

東野京
1年前
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【小説】 名前を言えないあの人

親友と呼べる相手が存在すると胸を張って言えるだろうか。 私には心から親友だと思える人物が…

東野京
1年前
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【小説】 回る世界と舞台装置としての私

私はモブだ。この世界において、特筆すべき点のない有象無象の人間の一人でしかない。 人生と…

東野京
1年前
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【小説】 「皆さんが静かになるまで○○分かかりました」

本日は朝から全校集会が開かれることになっている。 生徒の大半はこのイベントを億劫に感じて…

東野京
1年前
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【小説】 レビューのレビュー

レビュー。日本語に訳すならば評論や批評といったところだろうか。 情報化社会、情報社会等と…

東野京
1年前
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【小説】 透明人間も感染症が怖い

透明人間になれたらどんなことをして過ごそうか、そんな想像を誰しも一度はしたことがあるのではないだろうか。 そうした願望は創作物にも表れている。透明になれるマントは魔法界にも未来のデパートにも存在するし、未来の世界には被ると誰にも認知されなくなる帽子も存在する。 そもそも誰がはじめに透明人間という概念を創造したのだろうか。少し前までの私はそう考えていた。 透明人間なんて空想上の産物でしかなく、その存在はあくまでフィクションだ。そう信じて疑わなかったのである。あの時までは。