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"ひとり時間"と"特別なスキ"の分かち合い。

NHKの朝ドラのらんまんを観ています。

以前、ヒロインの寿恵子(浜辺美波さん)が
南総里見八犬伝を「尊い」
「馬琴先生天才すぎる」とつぶやきながら
夢中になって読んでいるシーンに
分かる分かるよって共感したことをどこかに書きました。

その後も、ときおり八犬伝と馬琴先生が
シーンの中に登場すると反応してしまいます。


最近、同じように共感する作品に出会いました。

映画「メタモルフォーゼの縁側」です。

主人公は17歳の高校生うらら(芦田愛菜さん)と
75歳の雪(宮本信子さん)です。

二人はそれぞれが生きるしんどさ(孤独と未来への不安)を抱えています。

うららは絵を描くことがスキだけど
絵を描くことを夢にしたいとは思えなくて
また人付き合いが苦手で、自信もなくて未来が見えません。

お母さんに「ないの?夢的なもの?」ときかれても答えられません。

雪は、パートナーに先立たれて
一人台所で、かぼちゃを
切ろうとしているのだけれど
もう切る力もなくて切ることができません。

一人でご飯を食べるシーンから
孤独が伝わってきます。

そんな二人をつないだのがBL(ボーイズラブ)でした。

うららは本屋さんでバイトをしていて
本を読むことがスキ。
なかでもBLコミックを読むことがスキです。

お客さんとしてきた雪が
それとは知らずにBLコミックを購入して
読み、そして知らない世界との出会い。

二人は、ふとしたことからBLをきっかけに
会話をしてそれから徐々に交流していきます。

たとえば、イチゴがスキっていうのは
誰にでも話しやすいスキ。

でもBLをスキっていうのは
誰にでも話せることじゃなくて
ちょっと特別なスキのように感じます。

ひとり時間を過ごした同士が
世代を超えて、特別なスキを分かち合えること。

二人の出会いは、日常をキラキラしたものに変えていきます。

「ずっと誰かと漫画の話をしたかったの」

縁側で二人が楽しそうに話すシーンはなんだか
おばあちゃんと孫に見えてしまいます。

何度も何度も涙してしまいました。

映画のキャッチコピーは
「推しに出会えたとき 最初と最後の青春が始まる」

いくつになっても何かに夢中になる気持ち。

子どものころ、コミックの新刊がでるのが
待ち遠しいと感じた気持ち。
本を読みながらドキドキする気持ち。
ガラス窓に紙を張り付けて絵をトレースしたこと。

大切なコミックを親バレしないように隠しているのとか
ずっと自分一人だけの趣味だと思っていたのに
人と話すことへの戸惑いと嬉しさ。

ジュンク堂本店も登場して
本に関わるいろんなスキが
詰められた素敵な作品でした。

noteのなかでも
きっと世代も、住む場所も違うけれど
何かの作品のことをかいていて
共感することがあります。

先日も、音楽やミニ番組の記事をかいたら
思いのほかコメントを頂いて
嬉しい気持ちになりました。

何かのコミュニティの中じゃなくても
世代を超えてスキを分かち合えること。

noteが続いている理由の一つかもしれません。
毎日投稿290日目でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。
みなさんの毎日がキラキラでありますように。

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