ひなぎく

絵を描くのが苦手なイラストレーター。インターネット上で白昼夢のような雑貨屋を営んでいま…

ひなぎく

絵を描くのが苦手なイラストレーター。インターネット上で白昼夢のような雑貨屋を営んでいます。家と音楽と本、文章を書くことが好きです。人間に愛と距離感を保ちながら観察と研究を続けている、その記録をここに。フォローしてもらえるとやる気が出ます。

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推しの熱愛結婚だって立派な失恋なんよ

突然の知らせにより、昨日は私にとって特別な日になってしまった。 と言っても決していい意味ではない。私にとっては相当に悪い意味で、現在その日にちすら悪夢の記念日として覚えてしまいそうな心境である。 私にはここ2年弱、身近な存在でひそかに心の支えとする異性がいたのだが…その彼に新たな恋人ができたのだ。 私が直接告げてもらった訳ではなく、彼のSNSの投稿により敏感に察知してしまった。間違えようがなかった。ずっと日々大切に大切に見守ってきたのだから…!! (あっすいません怖が

    • 子供はいないんです、と言った時の微妙な空気の突破パターン3選

      世の中に育児に関する話はたくさん溢れているが、まだまだ子なし女性の声というのは少ない。 なぜなら、とにかく大っぴらにしにくい。 これに尽きるのではないか。 なんとな〜くだけど昭和が終わってもなお色濃かった「子供を育てて初めて一人前」といった考えや「我が子を抱くのが女の幸せ」といった考え…… もう若い世代にはこういうこと表立って口にする人もいなくなった。それぞれに他者には分からない都合があるし、なにが幸せかはそれぞれが決めるものだという時代の流れ…グッジョブ。 そんな状

      • 子なし夫婦、子供の代わりにペット飼ってるみたいに思われがちな件

        先日、めでたく夫婦結成10周年を迎えた。 日頃から私たちは記念日や互いの誕生日を特に祝ったりせず、好きなときに旨いものを食べに行き欲しいものを買うため、これまで特別感のあるお祝いをほとんどしてきていない。 しかし10回目の結婚記念日となると…。   なんとなく特別に扱ったほうがいいのではという私の提案で、出張カメラマンを呼んで記念撮影する運びとなった。 大人二人世帯のため、これが初の家族写真。愛犬も同行し二人と一匹のメンバーで臨んだ。 2時間ほどの撮影は和やかな空気

        • 意味のないことは楽しいこと

          年明けから英語の勉強を始めた。 最初は2行ぐらいの日記を英文にする英語日記をやっていたが、中学英語すら何も覚えていない、何もわからない私が調べながら英作文をするのにはけっこうな時間と労力が掛かる。そのため1ヶ月も経たずこの習慣は自然消滅してしまった。 それと入れ替わりに自然発生したのが、YouTubeで毎日更新される英語チャンネルを朝ごはんのときに観ること。 内容は徐々にスローになってゆく3段階のスピードでの英文聞き取り、リピート練習、3日前7日前の内容の復習がセットに

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        推しの熱愛結婚だって立派な失恋なんよ

          映画『PERFECT DAYS』考察 タイトルに込められた意味とは

          先週、何気なく観に行った映画『PERFECT DAYS』について思いがけず6,000字近いレビューを書いてしまった。   淡々としていながらも、その余白に思いを巡らせずにはいられない不思議な感触の本作。 その中で「あれってどういう意味があったのかな…?」と引っかかりのあるシーンがあったのでぼんやりと考え続けていたが、ようやく腑に落ちる考えに至ったので追記しておきたい。 やはり、これは大人のための映画だ。 ※以下ネタバレを含みます 大人と子供の世界の違い 母への反抗心

          映画『PERFECT DAYS』考察 タイトルに込められた意味とは

          映画 『PERFECT DAYS』ネタバレあり5000字レビュー

          土曜日に映画館で『 PERFECT DAYS 』を観てきた。 この映画について個人的に感じたことを冷めないうちに書き留めておきたい、そんなふうに思わされる映画だった。 しかしこの映画を他人である私たちが「しあわせ」と括るには少々違和感がある。いつでも中立派でいたい私はそんなふうに思います。 ※以下ネタバレを含みます ひとりの他人の生活に感じるリアル 役所広司(以下敬称略)演じる平山は都内の数カ所のトイレを掃除して回るトイレ清掃員。彼の簡素かつ美しくルーティン化された

          映画 『PERFECT DAYS』ネタバレあり5000字レビュー

          うちに子供がいない訳①

          結婚したら大抵「次は子供だね」と言われる。 しかし結婚10年目を迎えた我が家にはいまだ大人の男女ふたり、そしてデカめの犬…子供はいない。 我々はいわゆる『選択子なし』だ。 いや…『ほんのり選択子なし』といったニュアンスのほうが近いかもしれない。うーん『やや選択子なし』のほうか。それはまあいいか。 なにか確固たる信念がある訳でもなく、子供が特に嫌いな訳でもなく、流れからそうなった。 その過程で、たまたま自分たちの意思に気づいていった…そんなゆるやかな顛末である。 後

          うちに子供がいない訳①

          応援してもらえる人してもらえない人

          先日書いたように、私は推しへの失恋ホヤホヤ女である。当初は静かに現実を受け止めつつも、動揺を隠し切れないでいた。 それから1週間が経ち……自分の心情を観察し続けるうちに妙なことに気がついた。 …なんとあんなに想いを寄せていた彼への興味関心がほぼゼロになっているのだ。自分がいちばんびっくり。 私が失恋したのは彼に新たな恋人ができたからなのだが、こういった事例は今回で2度目。 1度目はまったくもって未練を断ち切ることなどできず、ちょこちょこ連絡を続けることでこの2年弱、今

          応援してもらえる人してもらえない人

          もしも現実が嫌になったら“ホラー映画を観る儀式”をしてみないか

          現実がしんどくてたまらない…そんな時にちょっと試してみてほしい、私が去年編み出した独自のストレスコントロール術がある。 それはホラー映画を観ること。 私はもともとビビりな性格で、怖いものが苦手。ホラー映画が観られるようになったのもつい昨年のことで、血が出たり悲惨なシーンなどはいまだに苦手。 昔からちょっと怖いシーンがあると両手で顔を覆い、指の隙間から見ようとするも我慢できず徐々に全閉じしてしまうぐらいの怖がりだ。 怖がりだったからこそ、恐怖を乗り越えられた時の達成感に

          もしも現実が嫌になったら“ホラー映画を観る儀式”をしてみないか

          「食事中はテレビを消しなさい」の本当の意味

          義実家で食事が始まると「テレビを消して」と声が掛かる。 そのあとは義父母と私たち夫婦、大人四人の咀嚼音のみが静かに響く…コロナ禍よりも前からずっとここでは黙食がスタンダードだ。 耐えられなくなった私が「美味しいですね〜!!」と会話を始めたりしていたが、10年目ともなるとこの空気にも慣れたものである。まったく窮屈でないかといえば嘘になるけど。 そう、おそらくこの家庭では「食事中はテレビを観てはいけない」「食事は静かに頂く」のが長年のルールだったのだろう。 一方、私の実家

          「食事中はテレビを消しなさい」の本当の意味

          恋と孤独とコミュ力と…そしてムンク

          今年はのんびりと余白を持って、 そのぶん読書をしようと思っている。 今年2冊目の読書はこちら。 もっと知りたいムンク 生涯と作品 Amazonで買おうとカートに入れていたら図書館でみつけたのでラッキー。 (出版社の方、売上に貢献できずすみません…) ムンクといえばあの有名な『叫び』だが、あのキャッチーさというよりは、どちらかというと私は他のムンク作品全体にたちこめる異様な不穏さに惹きつけられていた。 得体の知れない歪さに「これは一体なんなんだ!?」と好奇心をくすぐら

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          ぐーっと落ち込んだときの毛布と睡眠

          新年早々にめちゃくちゃ落ち込んだ。 「今年の私は小さなことでクヨクヨしなくなった気がする!!!」 そう宣言した、わずか2日後のことである。 年が明けたぐらいで易々と、 人間は変われるものではないようだ。 照明の明る過ぎる店内、 話しかけてくる学生ノリの店員たち。 ジュウジュウと音を立てて景気よく焼ける肉を前にして、私の肩はどんどん落ちていった。 圧倒的「陽」の気に当てられたのだろうか。 いったい何に落ち込んでいたのかというと、昨年しでかした静かな失態について今更

          ぐーっと落ち込んだときの毛布と睡眠

          こんにちは、はじめまして

          新しい年が明けました。   早々、心の痛む出来事が 続いている2024年ですが… まだ始まったばかり。   それぞれのバランスを守りながら それぞれのタイミングで歩き始めませんか。 いつかやりたかったことなら、今日やろう。 という訳でnoteを始めます。 なんとなーく見守っていただけたら、幸いです。    

          こんにちは、はじめまして