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口は負けない。お腹も負けない。でもお尻が負ける。


私は辛いものが好きだ。
以前にも辛いものLOVEの気持ちを綴ったことがある。

しかし私は最近、自分の味覚の好みと体の反応にすれ違いを感じている。

辛いものを食べる。
いつも通り「美味しい」と感じる。
お腹が痛くなったり、下したりすることもあまりない。
が、最近、お尻が負ける。
今までと同じような辛さのものを食べているのに、私のお尻がなんだかつらそうにヒリヒリしているのだ。

汚い話でとっても申し訳ないのだが、これは辛い物好きの私にとっては死活問題である。
ただただ美味しいものを、好きなものをたくさん食べたいだけなのに、食べ終わり、無事(?)消化して、体を巡ったあと最後に体内からからいものとさよならをする時、その別れ際が大変つらいのだ。

これまでも「うっこれは私にはからすぎる」と思ったものだと口がヒーヒーいっていたり、数時間後お腹がドンドコ騒ぎ出したり、そんな時は当然私のお尻が断末魔の叫びを上げることは何度かあったのだが、それには口、お腹、お尻の総意で「これはダメ!」とバツの判定を下していたのだ。
ちなみに判定と共に当然お腹も下す。

しかし美味しくいただき、お腹も痛くなかったのにお尻だけが痛いと「ちょっとちょっと!聞いてないよ!」となってしまう。
(お尻側もそう思っているかものしれないが)
私としては、そこの足並みは揃えていただかないと困るのである。


それでも、好きなものは食べたい。
辛すぎなければ、大丈夫だよね?とついつい辛いものを食べてしまうのだが、三者間?三器官間?の認識のズレが生じだした今、どの程度であればお尻も安全にGOサインを出してくれるのかがわからなくなってきてしまったのだ。

これではまるで、禁断の恋のようではないか。
ダメかもしれないと思いつつも、ひとときの幸せを文字通り噛み締め、そしてやはりダメだったかと悶え苦しみ、涙を流すのである。
それでもやめられない、辛いものとの禁断の情事(食事)。

これは、私の口とお腹に耐性ができてどんどん今までよりも辛いものを求めるようになってしまったということなのだろうか。
それともお尻だけが退化(?)してしまい「もうそんなの出せません」と辛いもの引退宣言をしているのだろうか。

私の辛いものLOVEの気持ちは今、お尻との方向性の違いによって大きく揺れ動いている。

美味しい。痛い。


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