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百物語57話目「クリスマスに七夕の話」(実話怪談)

メリークリスマス!

♪さ~さのは~、さ~らさら~

昨日はクリスマスねたを無事に投稿できましたが、

クリスマスネタは後一本しかなくて、それは夜に投稿するので、今回は七夕の話です。季節行事つながりということで。

実家地域の七夕は旧暦でやります。8月7日ね。でも福岡に出てきたら、7月でやるので、いつも笹飾りセットを買い損ねてしまいます。

実家には七夕用の小さな社があって、そのまわりに夏野菜を供えて、七夕飾りをつけた笹を飾っていました。

その笹の自力調達に、私は鎌片手に山に入ってたりしたものです。福岡だとプラスティックの小さな笹もどきを買ってくるんですけどね。

結構、きっちり七夕はやっていて、七夕が終わると、笹は飾りをつけたまま川に流しに行きます。

ある朝、早起きした妹とお父さんがおかしなものを見たと告げました。

空を七夕飾りのついた笹が飛んでいたと言うのです。

そこで、私、少々知識がありましたものですから、(浅知恵)

「そうか! 川に流すのは、水が蒸発するに乗じて笹を空にあげ、織姫と彦星に届けるためなんだ!」

と物理現象として納得してました。

そして、見たかったなあと真剣に悔しがりました。

その父も今年六月に亡くなり、妹は当時小さすぎて覚えておらず、真偽は分からないまま――。

でも、私のイメージの中には、ぷかぷかと空を渡っていく七夕飾りの笹が、それを見上げる父と妹の姿が、いつまでも残っているのです。

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