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『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』

ニュータイプ

『機動戦士ガンダム』のアニメ放送が開始された1979年生まれの私にとって、この言葉だけで刺さっちゃいますね。

あ、ガンダムを知らなくてもまったく問題ありません。実は私も詳しくないですし(笑)

ただ、ガンダムファンなら喜びそうな内容もあるのです(笑)。それは本書を読んでお楽しみください。

それじゃあ、この本で言うニュータイプって何なのか?
それに対するオールドタイプとは?


一緒に学びましょう!💪


とりあえず「目次」を見てほしい

著者の山口周さんって、言葉のチョイスが秀逸なんですよね。悔しいくらいに憧れてしまいます。

「おいおい、超かっけぇじゃん…」と、目次を見ただけでガツン!ときました。そんな24の内容の中から3つを紹介します。

①12 モビリティ

複数の組織と横断的に関わる
  オールドタイプ 一つの組織に所属し、留まる
  ニュータイプ  組織間を越境して起動する

なにこの「俺、起動。」みたいな。かっけぇ…。人間に対して「起動」なんて言葉をつかうって発想がそもそもなかったです。

②16 キャリア

大量に試して、うまくいったものを残す
  オールドタイプ 綿密に計画し、粘り強く実行する
  ニュータイプ  とりあえず試し、ダメならまた試す

「とりあえず」なのに、ダメで終わらない。「また試す」、何度でも。いいですね。

③22 権力の終焉

「モビリティ」を高めて劣化した組織を淘汰する
  オールドタイプ 空気を読み、同調し、忖度する
  ニュータイプ  オピニオンを出し、エグジットする

すごく個人的な感覚ですが、「ただ横文字をつかいたいだけ」じゃなく、「横文字のセンス」を感じるんですよね。

「いいな」と感じる部分は個人で違うと思いますが、目次をパラパラ見ただけでも「なにこれ気になる!」がいっぱいあると思います。ぜひ見て!


で?

「ニュータイプ」がどんな存在か、少し感覚がつかめてきたでしょうか?

いま、そしてこれからは、このニュータイプが、
 ・大きな価値を生み
 ・評価され
 ・豊かな人生を送る
そんな存在になります。

注意していただきたい点は、

 ニュータイプ  = 若い人
 オールドタイプ = 年寄り

ではない、という点です。本書は4年ほど前に出たのですが、まったく古い感じはしませんでした。

では、このニュータイプの詳細を少し掘り下げてみましょう。


「あるべき姿」を描き、「問題を発見」する

「問題解決できる人が求められる」、そんな時代は終わりました。

どういうことでしょうか? 昔と今を比較してみましょう。

「問題」が希少になり、「解決策」は過剰になった

「問題が希少? いやいや、うちの会社には問題がいっぱいあるよ!」、そう思われる人も多いでしょう。

本書の冒頭には、「クソ仕事(いわゆるブルシット・ジョブ)」についての話があるのですが、大半の問題はこのクソ仕事だったりしませんか?

そもそも「問題」って何でしょう?

そうなんです。この「あるべき姿」が描けなければ、問題が見えてきません。つまり、

ニュータイプは、「あるべき姿を描ける」「問題を発見できる」のです。

一方でみなさん、まわりや会社の「あるべき姿」「問題」に腹落ちがありますでしょうか? 私は偽物が多いように感じています。


「意味」を与える

さきほどの「問題」と似たような文脈で、今、

 「モノが過剰」で「意味が希少」

という状態になっています。ということは、「意味を与えることができる人」が求められているのです。

普段、仕事をしているときや、仕事を与えられたときに、「この仕事って、"意味"ある?」と感じる瞬間がありませんか?

「意味」については、私も理解が追いついていない部分もあるかもしれませんが、こんな感じです。

いま、価値の源泉は「役に立つ」から「意味がある」にシフトしています。

「意味」は論理ではつくれません。ニュータイプは、「意味」をつくる直感と、「役に立つ」をつくる論理をバランスよくもっているのです。


キャリア戦略

キャリアについても、よりよい人生を送れるようにつねに考えて、選択していきたいものです。

「バーベル戦略」って言葉を、はじめて聞きました。

「1社だけで働くのはリスクが大きいよね」というのは、最近ではよく聞かれることかなと思います。

「あれ? いまの会社で身につけたこのスキルって、ここでしか使えなくない?」、そんな不安に悩むことはありませんか?

だから、「副業」「複業」「パラレルキャリア」なんてものが一般的になってきいると感じます。(うちの会社は未だにNGですが…)

また、

「柔軟に機動し、つねに自分の価値が相対的に高まるポジションに居続ける」ことも大事です。

輝いてますか?


他にもいっぱいアウトプットしたい

読みやすい分量を意識して、極力2,500文字前後に収めたいのですが、本書は難しかったです💦

他にはこんなことをアウトプットしたかったのですが、気になるキーワードがあれば是非本書を手にとってインプット&アウトプットしてほしいです!

・このVUCAの時代に、経験/予測/最適化は無価値化している。リセット&ラーニングアジリティが必要だ。
・未来は構想する。変化を生み、時代をつくる側の人間になる。
・イノベーションは結果論である。
・一万時間の法則を鵜呑みにするな。
・不甲斐ないリーダーからはエグジットせよ。
・いい偶然を引き起こすには、好奇心/粘り強さ/柔軟性/楽観性/リスクテイクが必要だ。
・問題の設定を磨くために、リベラルアーツを学ぶべし。哲学も学ぼう。
・組織の中で、オールドタイプは「染まる」。ニュータイプは「変える」か「逃げる」。
・オールドタイプは「権力」を持ち、ニュータイプは「問題意識」を持つ。

※「こんなことを言いたかった」という私のコメントもあるので、本書の内容と一致しない部分もあります。


まとめ

本を読むときは「ほんとにそうなのかなぁ?」と批判的に読むことが多いのですが、本書は「たしかになぁ」と納得しながら読むことが多かったです。

ただし、本書で書かれているニュータイプも、いつかはオールドタイプになります。ニュータイプの定義は変化し続けるのです。

その意味では、先を見て変幻自在に試行錯誤できることが、「ニュータイプであり続ける」ことになるのかなと思います。実践します!


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


読書期間 2023/09/28-2023/10/22
初版発行 2019/07/03

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