メモ書き 記号、言語、徴候
1 記号について
記号については、大きくF.D.ソシュールの理解とC.S.パースの理解がある。
ソシュールは、記号は何かを意味するものと捉える。他方でパースは、それ自身とは別の何かを表すものと捉える。前者は、高度な体系性をもつ「言語」の延長に記号学を構想していた一方で、後者は、何かが何かを表しているという記号現象があればそれは記号論の対象になるとみていた、と指摘される。端的に言えば、パースの記号論がいう記号の方が範囲が広い。
記号の範囲としては、まずはパースのそれを採用す