【百科詩典】やけあとからはんえいへ【焼け跡から繁栄へ】

あらためて指摘されるべきは、われわれはある意味で「ポスト・ヒストリー」を生きているということだ。
2011年の東日本大震災と福島第一原発事故を受けて、2020年東京オリンピック、2025年大阪万博開催という処方箋が出てくる発想は、「焼け跡から繁栄へ」という物語意外に現在の日本人が、何らの歴史的想像力の源泉をも持っていないことを証している。
したがって、昭和と共に「歴史は終わった」のであり、平成はポスト・ヒストリカルな時代として経過してきた。

~白井聡「ポスト・ヒストリーとしての平成時代」