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創作物語(オリジナル&オマージュ)エトセトラ

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童話、小説などオマージュ作品多めです。
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『「渡る世間はコロナばかり」~渡る世間は鬼ばかり2020年代編~』前編

★この物語は「渡鬼」ファンの素人がこんな続きのドラマを見てみたいと想像して書いた作品です…

宙の音
2年前
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「母性の怪物~田中沙羅(紗花)の半生~」『ハンチバック』オマージュ・スピンオフ小説…

 妊娠すると性欲は減るという俗説を信じていたけれど、どうやらヒト絨毛性ゴナドトロピンのせ…

宙の音
10か月前
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「母性の怪物~田中沙羅(紗花)の半生~」『ハンチバック』オマージュ・スピンオフ小説…

 私はその夜、少し前に行ったハプニングバーでの出来事を夢に見た。ハプバの常連というミキオ…

宙の音
10か月前
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「母性の怪物~田中沙羅(紗花)の半生~」『ハンチバック』オマージュ・スピンオフ小説…

※これは市川沙央さんの小説『ハンチバック』に登場した、風俗嬢・紗花の人生に焦点を当て、彼…

宙の音
10か月前
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「天使のいのち」(子どもとお別れしてしまった母親に捧げる大人向け童話)

 お空の上に、音楽が大好きな天使が住んでいました。ある日、風に乗って雲の下の世界から、素…

宙の音
1年前
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「かみ太郎」(昔ばなし風おとな向け童話)

昔、とある山奥にひとりのおばあさんが住んでいました。おばあさんは若い頃から抜けた自分の髪…

宙の音
1年前

「菅波光太朗物語~僕の母と父をみつめて、そして子への思い~『おかえりモネ』二次小説」

 落葉樹の葉が色づき始める頃になると思い出す。星のような、てのひらみたいな形の黄色く染まった葉っぱを拾いながら、猫背で一人とぼとぼ歩いた帰り道のことを…。うつむいた僕の瞳からは涙がこぼれて、足元は蜃気楼のようにかすんだ。次の一歩を見失ってしまった僕は怖くなって立ちすくんだ。すべてを飲み込むように途方もなく続く暗闇の中、ぼんやり光る街灯の明かりを目印にして、涙を拭いながら、僕はまた自分の足でゆっくり歩き始めた。 《どこだろう 今痛んだのは 手を当ててから解らなくなる 名前のな

「ぼくは牧本壮。死に物係と呼ばれた、いのちの係。」(映画『アイ・アム まきもと』牧…

※これは映画『アイ・アム まきもと』を観て、本編からモチーフ(虹、横断歩道、紅茶、歌い方…

宙の音
1年前
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『桃太郎と星汰と幸与の絆、百太朗と光太朗と桃太郎の絆をつなぐもの~「おかえりモネ…

※これは「おかえりモネ」の世界に2022年夏の甲子園の感動を組み込んだ創作物語です。以前、個…

宙の音
1年前
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「とかげが旅に出た理由~おかあさんとおとうさんとおにいちゃんに会いたくて~やさし…

 とかげはどうしておかあさんと一緒に暮らさないのでしょうか?とかげのおかあさんは普段、海…

宙の音
1年前
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『100万回生きたかったねこ』〈前編〉

お父さんが死んでしまった。立派なとらねこでやさしくてぼくの自慢のお父さんだったのに。お父…

宙の音
4年前

『100万回生きたかったねこ』〈後編〉

 お父さんが死んでしまって、一年が過ぎた頃、ぼくのお母さんにそっくりな白いねこと出会った…

宙の音
4年前
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夏のある日  生まれた意味

死にたい願望はない。けれど、生きたい欲求もない。別に生まれて来なくても良かったのにとずっ…

宙の音
4年前
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タイムマシンのホリデイ

ダメだ。何も思い浮かばない。一週間以内に1曲、提出しないといけないのに。俺は焦っていた。けれどこんな時、焦った所で音楽の神様が降りて来てくれるわけでもないし、即興で名曲を生み出せる天才肌でもないから、気分転換を試みるしかない。音楽から少し離れてみよう。別に現実逃避するわけじゃない。別のことをしていれば、何かアイディアが思い付くかもしれないし。 今日は勝手にホリデイにしよう。めったにしない、料理をしてみた。案の定、あまりおいしくない。この際、散らかり放題の部屋も片付けてみた。