松井久子(Hisako Matsui)

東京出身。早稲田大学卒。雑誌のライター、俳優プロダクションの経営、TVドラマのプロデュ…

松井久子(Hisako Matsui)

東京出身。早稲田大学卒。雑誌のライター、俳優プロダクションの経営、TVドラマのプロデューサーを経て50歳から映画監督。 『ユキエ』『折り梅』『レオニー』『何を怖れる』『不思議なクニの憲法』。2021年2月初の小説『疼くひと』を上梓。http://www.essen.co.jp

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    疼くひと(単行本)

    脚本家・唐沢燿子は古稀をむかえ、日に日に「老い」を感じていた。しかしSNSで年下の男と出会い、生活が一変する。男の言葉に一喜一憂するうちに、身も心も溺れていく燿子。人生後半から燃え上がる、大人の恋の行方は……。 出版社:中央公論新社
    1,760円
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    レオニー(DVD)

    20世紀初頭のニューヨーク。名門ブリンマー大学を卒業したレオニー・ギルモアは、編集者になる夢を捨て切れぬまま教鞭をとっていた。ある日彼女は日本から来た青年詩人ヨネ・ノグチと出会う。レオニーとの共同作業で英語の詩や小説を発表したヨネは一躍米英文壇の寵児となる。やがて二人は恋に落ち、レオニーの妊娠を知るとヨネは日本に帰国してしまう。レオニーは一人カリフォルニアで男児を出産。やがて彼女は息子の将来のためにと太平洋を渡ることを決意するが、日本では更なる過酷な運命が待ち受けていた…。出演:エミリー・モーティマー、中村獅童、原田美枝子、中村雅俊、竹下景子、吉行和子他
    3,500円
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    折り梅(DVD)

    それは、ある日突然、平和な家庭にふりかかった…。 名古屋郊外のベッド・タウン、愛知県豊明市。サラリーマンの夫・裕三とパート勤めの妻・巴、中学生と小学生の子ども二人の4人家族に、夫の母・マサコが同居することになった。 ところがまもなく、マサコが変調をきたし始め、病院でアルツハイマー型痴呆症と診断される。バラバラになる家族、ところがある日、マサコの中に眠っていた驚くべき才能が発見される…。 崩壊しかけた家族が、思いがけない展開とさまざまな葛藤を経て見事に再生してゆく物語に、人間の無限の可能性が描かれる。 出演:原田美枝子、吉行和子、トミーズ雅、加藤登紀子他
    3,000円
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    脚本家・唐沢燿子は古稀をむかえ、日に日に「老い」を感じていた。しかしSNSで年下の男と出会い、生活が一変する。男の言葉に一喜一憂するうちに、身も心も溺れていく燿子。人生後半から燃え上がる、大人の恋の行方は……。 出版社:中央公論新社
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    20世紀初頭のニューヨーク。名門ブリンマー大学を卒業したレオニー・ギルモアは、編集者になる夢を捨て切れぬまま教鞭をとっていた。ある日彼女は日本から来た青年詩人ヨネ・ノグチと出会う。レオニーとの共同作業で英語の詩や小説を発表したヨネは一躍米英文壇の寵児となる。やがて二人は恋に落ち、レオニーの妊娠を知るとヨネは日本に帰国してしまう。レオニーは一人カリフォルニアで男児を出産。やがて彼女は息子の将来のためにと太平洋を渡ることを決意するが、日本では更なる過酷な運命が待ち受けていた…。出演:エミリー・モーティマー、中村獅童、原田美枝子、中村雅俊、竹下景子、吉行和子他
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    それは、ある日突然、平和な家庭にふりかかった…。 名古屋郊外のベッド・タウン、愛知県豊明市。サラリーマンの夫・裕三とパート勤めの妻・巴、中学生と小学生の子ども二人の4人家族に、夫の母・マサコが同居することになった。 ところがまもなく、マサコが変調をきたし始め、病院でアルツハイマー型痴呆症と診断される。バラバラになる家族、ところがある日、マサコの中に眠っていた驚くべき才能が発見される…。 崩壊しかけた家族が、思いがけない展開とさまざまな葛藤を経て見事に再生してゆく物語に、人間の無限の可能性が描かれる。 出演:原田美枝子、吉行和子、トミーズ雅、加藤登紀子他
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松井久子のNoteマガジン「鏡のなかの言葉」

ごあいさつ桜が散り、紫陽花が咲くのを待つ間、樹々の葉はウイルスの脅威などなんのその季節のめぐり通りに耀いています。 そんな5月21日。特別な誕生日を迎えました。 あの人と逢いたい、でも逢えない…。 Stay Homeで、そんな淋しさのなかにいたとき、かつて映画をつくるたびに全国の皆さんと繋がっていた、あの懐かしい頃を思い出していました。 『折り梅』のときは約480人、『レオニー』のときは約4700人の人びとが  私の映画に関心を寄せてくださって、寄付を頂いたり前売りチケ

    • なかほら牧場発 これからの食と農を考える⑨

      日本の牛乳はなぜまずいのか 日本の牛乳の90%以上が超高温殺菌牛乳(UHT)であることは前回述べた。 厚生省の省令に「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」がある。これが我が国で唯一牛乳を縛っている法律であり、その中に「大腸菌は陰性でなければならない。」という項目がある。  日本では乳牛のほとんどが繋がれて飼われており、そこで糞尿を落としている。同じ場所で乳搾りも行うのである。周辺は大腸菌だらけの環境の中で牛乳は搾られている。  いわばトイレの中で搾られているといっても過言で

      • ごあいさつ

        去年よりも少しはマシな年の瀬を、皆さまはいかがお過ごしでしょうか? 押し迫った時期のご報告とお詫びでまことに心苦しいのですが、お詫びとご報告です。創刊から1年7ヶ月。皆さんに読んで頂きましたマガジン『鏡のなかの言葉』を12月末をもって廃刊とさせていただくことにしました。 来年折をみて、今度は誰もが無料で読める新たなマガジンでお目にかかるつもりですので、どうかお許しください。 短い間でしたが、『鏡のなかの言葉』をお楽しみいただき、ほんとうにありがとうございました。

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        • 稲木紫織のアートコラムArts & Contemporary Vol.38(最終回)

          エドワード・ホッパーの絵画に 触発されて生まれた短編集 『短編画廊』に夢中こういう編まれ方のアンソロジーがあってもいい、と常々思っているが、思っていたほどそんなにはない。しかし、作家ローレンス・ブロックが自らのホッパー愛から作家たちに声をかけ、「大半の作家がぜひ参加したいと言ってくれたのは、友情ではなく(全員が私の友人ではあったが)、ホッパーが惹き寄せたから」とまで語っている本書は、編集者に依頼されて書く通常の仕事とは異なり、ホッパーの絵に強く惹かれる思いが主軸になっている。

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        松井久子のNoteマガジン「鏡のなかの言葉」

          なかほら牧場発 これからの食と農を考える⑧

          日本の牛乳はなぜまずいか? 100人以上の死者と10,000人以上にも及ぶ被害者を出した森永ヒ素ミルク中毒事件は、その後の牛乳業界に大きな変革をもたらした。 乳質安定剤として、ほとんどのメーカーが使用していた添加物が法律で禁止されたのである。これに対応して森永はイギリスのAPV社が熱帯地方の牛乳殺菌のため開発したプレート式の連続高温殺菌器の導入をおこなったのである。 牛乳の殺菌方法には低温長時間保持殺菌法(LTLT・low temperature, long time)

          なかほら牧場発 これからの食と農を考える⑧

          LEONIEとマイレオニーの旅 28

          前回のマイレオニーの皆さんのアメリカロケ・ツアーと同様、愛知県犬山市、千葉県つくば市、神奈川県横浜市、香川県高松市と善通寺市そして北海道札幌のモエレ沼公園と、転々と移動したすべての地で、集まってくれたサポーターの皆さんが、エキストラ、炊き出し、見物人整理などの仕事で私たちを支えてくれたのでした。 特に、カバー写真に使わせて頂いた上の写真に映ったみなさんは俳優さんでも何でもなく、香川県の善通寺ロケにエキストラで参加してくれた一般市民です。扮装をするとここまでいい表情になるのだか

          LEONIEとマイレオニーの旅 28

          LEONIEとマイレオニーの旅 27

          私の映画を応援してくれる方々との交流は、最初の映画『ユキエ』のときからで、映画の完成後上映会で全国を歩くうち親しくなった皆さんと、アメリカ・ルイジアナ州バトンルージュのロケ地やニューヨークの旅をして、私自身も現地のクルーたちと嬉しい再会を果たすことができたのだった。 それが『レオニー』では、マイレオニーの皆さんがアメリカロケの最中に陣中見舞いでニューオリンズまで来てくださった。今回からは、日米にまたがり何度もしてくれたロケ地見学ツアーで皆さんが撮った楽しい写真の数々で、『レ

          LEONIEとマイレオニーの旅 27

          稲木紫織のアートコラムArts & Contemporary Vol.37

          Ruth van Beek Exhibition 恵比寿の書店POSTにて開催中 オランダの美術家の独創的な世界 この作品が裏面全体となった個展の案内状が、渋谷区の書店&ギャラリーであるPOSTから届いた時、一目で気に入ってしまった。枠からはみ出した尻尾だか鼻だかわからない突起物はそのまま、ポストカードのサイズを飛び越えて、ちゃんと飛び出している。尻尾とか鼻とか言ったけれど、生きものかどうかすら定かではない。そんなルース・ファン・ビークの日本初個展が開催中だ。 ルース

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          稲木紫織のアートコラムArts & Contemporary Vol.37

          断捨離⑤ 21歳のときに演出した芝居の思い出

          一冊の大学ノートにびっしりと書かれた幼い文字の、拙い戯曲。 公演の台本やプログラム、写真などはすべて捨ててしまったようで今では何ひとつ残ってないが、大学3年の夏にはじめて学外の日比谷・第一生命ホールを借り切ってした舞台公演・ツルゲーネフの『初恋』の脚本の、自筆の初稿だけが残っていた。この芝居については、いろいろな思い出がある。 女性が主体となってつくる芝居を 21歳を迎えた私の胸の内には、もうフェミニズムの萌芽が育ち始めていたのだろうか。演劇科のクラスメイトの武田さんと語

          断捨離⑤ 21歳のときに演出した芝居の思い出

          稲木紫織のアートコラムArts & Contemporary Vol.36

          心の聖地を撮り続ける写真家 井津建郎作品展『もののあはれ』」 能の精神性に魂が震える ニューヨークを拠点に50年間、独創的な作品を制作発表し、30数年間にわたって『聖地』を撮影、プラチナ・プリントによる表現を続けている写真家の井津建郎さんが、この5月、石川県金沢市に永住帰国。現在、国内4か所で個展を開催中だ。その中で、新しいシリーズである能面を撮影した作品展『もののあはれ』が、東麻布のPGIで始まった。この写真を目にした時、子供の頃から能を見続けてきた自分の中で、「これは今

          稲木紫織のアートコラムArts & Contemporary Vol.36

          なかほら牧場発、これからの食と農を考える⑦

          森永ヒ素ミルク事件の記憶昭和30年、日本は敗戦からの経済復興をして、「もはや戦後は終わった。」というフレーズも巷では囁かれていた時期でもある。前年の29年には学校給食法が施行され全国の学校で牛乳とコッペパンの給食が始まった。 戦前はほとんど飲むことがなかった牛乳の消費が右肩上がりで拡大し始めた時期でもある。この時期1万人以上の被害者を出した、牛乳が原因となった大きな食中毒事件が発生したのである。 昭和30年6月下旬から原因不明の発熱や下痢を伴う人工栄養児が岡山日赤病院に複数来

          なかほら牧場発、これからの食と農を考える⑦

          追悼・瀬戸内寂聴さん

          人生でいちばん大事なものは?と問うたとき 「それはもちろん、恋と革命よ」 と、即座に答えられたひと いつかその日が来るだろうと思っていた。 2021年11月9日の朝6時過ぎに息を引き取られたという。 100歳を迎えられる半年前に、とうとうその日が来てしまった。 今日から、新聞で、テレビで、そしてネットで、どれだけ多くの寂聴さんの死を惜しみ悲しむ言葉があふれるだろう。私のようにほんのゆきずりにご縁があったに過ぎない者が思い出を語るなど、あまりに僭越なことかもしれない。 でも、

          追悼・瀬戸内寂聴さん

          稲木紫織のアートコラムArts & Contemporary Vol.35

          画家・平松麻が想像力豊かに描く 朝日新聞金曜夕刊連載中 『ガリバー旅行記』の世界 画家の友人、平松麻が2020年6月から朝日新聞の金曜夕刊で、ジョナサン・スウィフト原作、柴田元幸新訳『ガリバー旅行記』の挿画を担当している。柴田さんの新訳が、「ガリバーってこんなにおもしろかったの!?」と驚くくらい素晴らしく、麻さんの絵がまた、非常に臨場感があって、原作の舞台である18世紀初頭にあっさりと運ばれてしまう。 第1部リリパット国渡航記07話 小学生の頃、子供向けの本で読んではい

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          断捨離④

          成人式の日も、大隈講堂の舞台に立っていた段ボールの中にしまわれた学生時代の芝居のチラシはいくつもあるが、この時代のチラシには、何故かどれを見ても「年」が記されていないのである。 1946年5月生まれの私の成人の日は、1966年でなく1967年の1月15日だったようだ。今では何でもネットで調べられば何でも正確なところがわかる。 チケットの下方にある<早稲田大学演劇科’65公演>とあるのは、私たちが早稲田に入学した年で、入学から卒業までずっと<’65年度生>という呼び方がついてま

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          稲木紫織のアートコラム Arts & Contemporary Vol.34

          「キューガーデン 英国王室が愛した花々」展を 東京都庭園美術館で楽しむ 先週まで真夏とほとんど同じ格好をしていたのに、突然秋が深まり、冬めいた肌寒さにライダースを引っ張り出した。とはいえ、散策するには心地よい季節の到来。JR目黒駅から徒歩数分の別天地、東京都庭園美術館へ訪れてはいかがだろう。隣に自然教育園の林を臨む、旧朝香宮邸である本館の佇まいは、訪れるたびにここが都会であることを忘れてしまう。 東京都庭園美術館外観 現在、『キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャー

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          LEONIEとマイレオニーの旅26

          特殊メイクを担当したケビン・ヘイニー『レオニー』の制作過程で特筆すべきは、何と言っても本場の特殊メイクの技術でした。何人ものメイクアップアーチストをインタビューして、ケビン・ヘイニーが「僕の代表作?もちろん89年にアカデミー作品賞を受賞した『ドライビング・ミス・デイジー』だね。なぜなら僕もあの作品でメイク賞をとったから」と聞いて、あのジェシカ・ダンディーの自然な老女のメイクを思い出し、迷わずケビンを採用したのでした。 レオニーの老けメイクはハリウッド映画技術の粋この回のカバ

          LEONIEとマイレオニーの旅26