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いつかどこかで感じたような匂い 〜「バグダッド・カフェ」アメリカ映画🇺🇸

この映画を語るには作品の中身よりも、作品に接して感じたことを書いた方がわかりやすいかも知れません。

いつかどこかで感じたような匂い。
これは、そんな匂いを思い出してしまう映画なんです。

映画の舞台となった、こういう荒涼とした風景は日本ではあまり見かける事がないのに、どこかで感じたような匂いを感じてしまうのはすごく不思議です。

この映画は、その現場に漂っているであろう
匂いを画面を通して感じさせてくれる映画なんですね。

僕はある日の夏の数ヶ月、真夏のスペインなど南ヨーロッパで過ごした経験がありますが、その日差しの感覚とあの大地の匂いを思い出してしまいました。

まるで蜃気楼の中にたたずんでいるかのような
街並みや登場人物たち。

いっけん、浮世離れしているんだけど何故か身近に感じてしまう。

蜃気楼の中に見えている風景には、実は自分の憧憬が映し出されているからなのかもしれませんね。

この映画の主題歌の「Callig you」。
まさに我々をこのゆらめく世界に、誘おうとしているかのようです。

ゆったりと時間がすぎていく。
そんな時間を過ごしたい方にオススメです。


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