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見えない絆は確かにある。それを感じることのできる作品 ~ 映画「レインマン」

兄弟の絆
親子の絆

絆は目には見えません。でも確かにどこかに存在しています。

絆があるからこそ。
日々の生活で、何かと疎ましく思ったりしても、家族や兄弟姉妹、夫婦という単位が機能しているのだと思います。

絆。

これは目に見えないからこそ、それが在るという事実には、ある程度年齢を重ねてから気が付いていくものなのでしょう。

この映画の登場人物、弟役のトム・クルーズは、父親に対してそんなわだかまりを抱えたまま、家を飛び出して、家族から離れて暮らすことを選択します。

彼の心にあったのは、幼いころの、「なぜ父さんは、兄貴ばかりかまうのか?」という感情。

自分の方も見て欲しいのに。

でも、父の死後、遺産目当てで地元に戻り、兄の姿を目にした瞬間。

きっとその瞬間が、弟トム・クルーズのわだかまりが氷解する時期だったんだと思います。

目には見えない絆を理解した瞬間ですね。

自閉症の兄との心の交流を通して、彼自身の心の凹みがしだいに修復されていきます。兄との交流を通して、やっと父親の本当の気持ちを理解することになります。

兄のダスティン・ホフマンの演技ももちろんすばらしいですし、人間をきちんと描けている作品です。この作品を改めて見てそれを感じ ました。

目には見えない絆。それが確かにあるという事実を、この作品の中に見出せると思います。ぜひ、ご覧になってみてくださいね。

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