60分で読める本を積ん読するくらいなら読書なんて出来ない。
今日の教科書は『アイデアのつくり方』です。
帯に「60分で読める」と書いてある通り、非常に薄い本です。
1988年の初版を図書館で借りたので、かなり年季が入ってますが、薄いながらもしっかりしたハードカバーとなっており、なかなかの風格があります。
薄い上に文字も大きめでページの下部には注釈用のスペースが設けられています。
しかも、100ページの本のうち、解説や推薦文を除いた本文に相当するのは50ページほどしかありません。
これならどんなにじっくり読む人でも60分前後あったら読めそうです。
なので、積ん読が溜まっちゃってどうにもならない人にもおすすめ出来ます。
60分以内で読めて、しかも一生使える技術が身につくんですから、とにかく真っ先に読んでもらいたい本です。
薄くても内容は充実
「アイデアのつくり方」というタイトルですが、本書の内容はアイデア作りの2つの原理と、アイデア作りの5つの段階としてアイデア作りの下準備から、作ったアイデアを世に出すところまでが網羅されています。
アイデア作りの原理とは、1つ目が「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせである」ということ。
2つめが「既存の要素を新しい1つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存する」ということです。
要約すると、「アイデアとは、一見関連性がないように見える事物の関連性を見出してそれらを組み合わせること」です。
アイデア作りの原理というよりは、「アイデアってなんだっけ」という問いの答えになっています。
なるほど、無から有を生み出すわけじゃないんですね。
というようなことを思っていたら、茂木健一郎さんのnoteに同様のことが書いてありました。
たくさん経験して、たくさんの材料を集め、それらの関連性をみつけ、新しい組み合わせで問題を解決する。
それが「アイデアを作る」ということです。