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妄想録

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いつもくだらないですが、とりわけくだらない、ちょっと体裁を整えた妄想の記録です。
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記事一覧

私とじゃがいも

私とじゃがいも

iPhoneの名前は、変更することができる。
そのまま「〇〇のiPhone」もいれば、ファンシーなあだ名をつけている人も見かける。

かくいう私のiPhone13 miniの名前は、「じゃがいも」である。
引き継ぎ前のSEは種いも、MacBook Airはフライドポテト、iPadはいももち、イヤホンはじゃがりこ、ヘッドホンはポテトヘッドだ。由来は推して知るべし。たぶん1週間後くらいには、これを書い

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まだ見ぬタピオカを妄想する試み

まだ見ぬタピオカを妄想する試み

はじめにあれは高2の秋、野球部の練習試合を終えたときだっただろうか。なにやら聞き馴染みのない言葉が、それにまったく似つかわしくない泥まみれの友人の口から発せられた。

「帰りにタピオカ飲みに行こうぜ」

タピオカ??
私は荷物をカバンにしまいながら、頭に疑問符を浮かべた。
どうやら、巷で流行っているらしい。北海道の片田舎が、巷に包摂されるのかはわからないが。友曰く、ミルクティーにおたまじゃくしの卵

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ひらがな表記派

ひらがな表記派

漢字とひらがなの表記比率は、3:7が理想とされる。バランスがよく読みやすいため、多くの活字媒体で意識されているらしい。

まあそれはさておき、私はひらがなが好きだ。
絶妙なバランスに、えもいわれぬ曲線。書くのが難しい。「字が汚い」と小学校で言われ続けてきた私には天敵である。
何より、ひとつの字がひとつの発音を担っているという責任感が愛らしい。突如「エイ」とか「エァ」とか「アッ」とかに化けないでいて

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あいさつに関する一考察 — 「こんにちは」の敗北/「おつかれ」の栄華

あいさつに関する一考察 — 「こんにちは」の敗北/「おつかれ」の栄華

想像してみてほしい。

「こんにちは」
あなたは誰かにそう声かけられた。

その相手に浮かんだのは、どんな人だろう。

友人だろうか。家族や恋人だろうか。
それとも他人だろうか。
立場は上だろうか、それとも下か。

宙に浮いた「こんにちは」「あー、コンニチワーー!!」
生活空間でふと耳にした感動詞に、私は猛烈な違和感を覚えた。
アジア系の学生が、仲の良い友達との待ち合わせであいさつをしたのである。

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