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旅先で日本食を食べると、その国から見た日本が見えてくる

写真: おつくり

おつくり

旅先で日本食を食べるなんてもったいないとは、私は思わない

旅先で日本食を食べるなんてもったいない。

どうせ美味しくないし、高いし。

日本人経営じゃないから、「偽物」しか出さないし。

日本で食べたほうが安全だし。

そういった考えをするひとは、日本のみならず、現地のひとにもいる。

実際、イタリアの親しい友人に、私がイタリアを旅行していたとき、せっかくお金を払って1泊いくらと値段を払っているのだから、イタリア料理を食べたほうが良いと言われた。

また、ほかの友人にも、イタリアの寿司は美味しくないからここでは食べないほうがいい、日本を旅行したときの寿司が忘れられないけれどそれはここにはないから、と言われた。

日本に帰れば美味しい日本食が待っているのだから、わざわざここで食べなくて良いじゃない。

とくに海外旅行なら、限られた期間しかいないわけでしょう。

だったら現地でしかできない体験をしたほうがいいじゃない。

たしかに、それはそうなのだが、「現地でしかできない体験」というのは、現地の日本食を食べることも含まれる。

現地の日本食を食べることと、日本で海外の食事を食べることは似ている

日本にも、移民や日本人が経営している、海外の料理を食べられるレストランがたくさんある。

低価格帯のレストランだけに絞っても、イタリア料理ならサイゼリヤ、中華料理なら餃子の王将、洋食ならデニーズ、アメリカ料理ならココスといったように、棲み分けがある。

サイゼリヤがイタリアの被災地に1億円を寄付した話

サイゼリヤがイタリアの被災地に1億円を寄付したことをきっかけに、たとえ現在は募金箱が置いていなくても、私はたまにサイゼリヤに行く。

https://www.saizeriya.co.jp/PDF/irpdf000419.pdf

※公式です。PDFファイルです。

私が以前お話を聞きに行った留学エージェントのアドマーニさんの記事です。

この話は長くなるのでこちらにまとめました。

ちょっと書こうと思ったら5000字を超えてしまった。

日本でのイタリア料理と、イタリアでのイタリア料理は違う

たとえば、カルボナーラには生クリームを入れない。

本場のレシピはここに書いた。

たとえば、「ナポリタン」という料理はイタリアには存在しない。

イタリアではケチャップをスパゲッティにかけるのはご法度だ。それ専用のsugoというソースがあるので、それを使ったほうがたしかに美味しくできる。

イタリアの家庭にはケチャップやマヨネーズは常備されていないことが多い。それらはアメリカの料理などでしか使わないからだ。そしてイタリアのマヨネーズは不味すぎてとてもたべられたものじゃない。手がベタベタするくらい油っこい。

そういった違いはあって、簡単に言うと日本のイタリアンは日本で手に入る範囲のもので、日本人に合うように「編集」されている。

イタリアの寿司を通してみる日本

そういったことは、海外の日本食にも顕著に表れる。

イタリアの寿司は、油っこいし、ヘビーだし、ふんだんにチーズやマヨネーズやソースを使う。

ごはんは酢飯でないことが多く、イタリアで手に入る「日本米」を使っているが、日本人の感覚からすると硬いし甘みが少ない。

ただ、この「日本米」にはひとつ大きな長所がある。

それは日本のお米よりもずっと、冷えても美味しいということだ。

「これはごはんだな」というのを全力で主張してくるのが、イタリアの「日本米」だ。

日本のお米は溶けるように甘くて、吸い込まれそうなほど透明な味をしている。
だから、なんにでも合う。
たまごかけごはんのような繊細な料理にも合うし、焼肉などの豪快な料理にも合う。

イタリアの「日本米」は、どちらかというとリゾットやパエリアといった煮込むものに向いている気がする。

一方、日本のお米はおにぎりにしたり、しゃぶしゃぶと一緒に食べたりするなど、そのまま白米を白米として食べるのに向いている。

だから、日本の寿司はお米と魚しかなくてもそれで完成していてもちろん美味しいし、イタリアの寿司はチーズなどを混ぜたほうが相乗効果でより美味しくなるのかもしれない。

そして、イタリアの寿司は不味いというひとが一定数、日本にもイタリアにもいるけれども、私は好きだ。

いろいろなものを取り入れてきた日本の食は、イタリア(というかアメリカ)の寿司を取り入れても良いと思う。

いくつかカリフォルニアロール(カリフォルニアロールはイタリアの寿司とほぼ同義)の専門店は日本にもあるが、正直高い。

イタリアでは、25ユーロほど払えば食べ放題になるのに、ある大阪にあるお店は食べ放題式ではなく、その都度払うため、余計に高く感じる。

ただ25ユーロというのはイタリアではかなり高いほうなので、正直「寿司は好きだけど、たまの贅沢だね」と語るひとは多い。

もちろん、イタリアにも高級レストランはあるが、イタリアの物価は日本より安く、給料も日本のほうが高いので、相対的に高く感じる。

そして、寿司はインバウンド需要の影響による価格高騰の余波を受けない。

海外から来たひとがイタリアで寿司を食べることは想定されていないからだ。

ただ、私は日本で寿司を食べ慣れている日本人だからこそ、イタリアで寿司を食べる。

「世界中を渡米する」

私がひとつあこがれているのは、世界中のマクドナルドやスターバックスなどを回り、まさに「世界中を渡米する」ことだ。

この記事はまさに私の言いたいことをすべて書いてくれているので詳しくは書かないでこのリンクにお任せする。

マクドナルドやスターバックスといった世界各国にあるお店は、その国や土地に合うように「編集」していて、面白い。

世界中で渡日する

ただ、私はマクドナルドやスターバックスが好きではないので、結局海外で寿司を食べることになると思う。

マクドナルドは美味しいが、からだに悪く、私は野菜がほしくなる。一応サラダはあったと思うが、私はキューピーのドレッシングか、イタリア産のオリーブオイル以外がかけられたサラダをサラダとは呼ばない主義だ。
スターバックスは美味しいが、高い。学生にはきつい。

なぜだかは知らないが、私は貧乏学生として、1000円カフェに払うことにかなり抵抗を覚えるのに、2000円居酒屋に払うのはなんの抵抗もない。なぜだろう。おそらく前者は物価が高くお腹いっぱいにならないのに、後者はお腹いっぱいになり、かつ酔えるからだと思う。

安宿に泊まり、節約したお金を寿司に使う

私は決して豊かな学生ではないので、とにかく宿はいちばん安いところに泊まる。

観光地は見たところでインスタで「予習」できるから、行かない。しかもたいがい入場料を取り、しかも周辺の飲食店は観光客値段の不味いものしかない確率が高いので、なおさら行かない。

観光地に行ったところで感動はあるとは思うが、それよりも私しかしないようなこと(たとえば、郵便局を見に行く、街をただただ散歩する、友達に会う…)をしたい。

そして、浮いたお金で、美味しいものをたくさん食べる。

留学資金などに使います。ご支援よろしくお願いします。 また、私が欲しい本を集めたほしいものリストも公開しています。 https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/9WBR0K7KWYX8?ref_=wl_share/