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著…橋本麻里『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』

 もし自分が戦国武将ならどの兜をかぶって出陣したいだろうか?

 と、まるでカタログからお気に入りの兜を選ぶような気分で読める本。

 有名どころがズラリ。

 動物、昆虫、魚、角や、羽根や、烏帽子などなど。

 多種多様なモチーフが用いられています。

 まるでマリー・アントワネットの盛り髪のごとく高〜い兜や、なんとウサギの耳やしゃちほこまで生やした兜もあります。

 「本当にこれをかぶって戦えたんだろうか? もしかしたら、武将は兜をかぶるとバランスを崩して、忍たま乱太郎の稗田八方斎みたいにひっくり返ったのでは?」とわたしはつい要らぬ心配までしてしまいました。

 けれどきっと心配ご無用。

 武将はそんなヤワじゃない。

 武将は日頃から鍛錬を積み重ねているから大丈夫!

 きっと。

 変わり兜たちを見ていると、「戦場において自らを鼓舞したい」「目立ちたい」「敵と戦って倒れる時においても自分らしくありたい」という武将たちの声が聴こえてくるような気がします。

 カラー写真ばかりなので眺めているだけでも楽しいですし、時代が変わるにつれて兜のデザインも変わっていったこと、そもそもいつからが「戦国時代」とされるのか、といった歴史解説も楽しめる一冊。

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