著…伊坂幸太郎『死神の精度』
という、死神から人間への問い。
この問いに、この小説を何度読んでもハッとさせられます。
「どうして?」という素朴な疑問に対して、答えが見つからないから。
この小説において、死神が「可」の判断を下した人間はやがて死ぬことになります。
けれど、たとえその決定がなされなくても、いずれは全ての生き物が必ず死にゆくさだめ。
ただでさえ命は儚いもの。
死亡率は100%。
遅かれ早かれ誰もが死に至ります。
なのに、どうしてわざわざ人間同士で殺し合うのでしょうか?
わたしがこの小説を初めて読んだ時から何年も経ちますし、わたしなりの答えを出したいのですが、いまだに見つかりません。
「じっくり考えてみよう」と思い、この本を一旦閉じてふとニュースを見てみると、残念ながら誰かが誰かを殺さない日は無いようで、今日もどこかで尊い命が奪われています。
時を経れば経るほど答えは分からないままで、「どうして、人間は、人を殺すんだ?」という死神からの問いがわたしの心の中で膨らみ続けています。
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