さくら

慣れ親しんだ横浜からおさばし、 慣れ親しんだ夫無し生活からおさらばし、 70歳の酒好き…

さくら

慣れ親しんだ横浜からおさばし、 慣れ親しんだ夫無し生活からおさらばし、 70歳の酒好きバ~さん、北海道で概に17年。 毎日、わくわく、うきうき探し。 さてさてこれからどんな楽しみが待っているかな。

最近の記事

夕刻の麦畑

周囲の畑作付は麦とじゃが芋。 夕食の支度をしながらふと外を見ると、 さっきまで青々としてた麦畑がオレンジ色に変っている。 風太を誘い外に出る。 ざわざわと風に揺れ動き、夕陽に照らされオレンジ色に染まっている 麦畑。 ちょっと目を向けなければ見えなかった景色。 これだけで幸せ気分。 いつも思う。 幸せって、あっちにこっちにごろごろ。 お日様が隠れる前の長い影。 たのし、たのし。 朝は麦畑に影が映る。 うっすらもやのかかる静寂の早朝、 穂を空に向け、凛とした濃い緑

    • ちゃちゃとの出会い

      当時、夫婦共に仕事を早期退職し、メロン栽培を始めた時だった。 そろそろ収穫時期になる頃、朝畑に行くと、無残にも大きく穴があけられムシャムシャと食べられたメロンの残骸があちらこちらに。 翌日も、 そのまた翌日も。 アライグマだった。 なんとかしなければ。 そんな時、顔見知りの郵便配達の方が、猟犬にぴったりのワンコが最近生まれて貰い手を探しているんだけど、どうかい?と声掛けあり。 さっそく会いに行きその可愛さにひとめ惚れし、我が家の家族になった。 それがちゃちゃとの出

      • アイリッシュセッター14歳介護

        後ろ脚を引きずりながらも散歩を楽しんでいたちゃちゃ。 だんだんそれさえも出来なくなっていった。 トイレの時は必死で立ち上がろうとするが途中で諦め、恨めしそうな顔を向ける。 ベルトを付け、一歩一歩進む。 食事も顔をそむけ、だんだん受け付けなくなっていった。 お水だけは容器を側に持っていくと、飲んでくれる。 こんなに元気に飲むなら食事もと口に運ぶが、そっぽを向く。 自ら動くことが減った。 床ずれがこわい。 エアーマットを使うことにした。  体交もしていたが発赤発見。 皮膚剥離にな

        • 街でのむ一杯の朝コーヒー

          我が家は見当たす限り、畑、畑、田んぼ、田んぼの風景しかない農村地域。 お店でちょっとコーヒーを。 なんて探すのに一苦労。 車を走らせてまでコーヒーを飲みに行こうとは思わない。 大のコーヒー好きではないが、 時折、 ふと飲みたくなる時がある。 ぶらぶら散歩の道すがらちょっとひと休み。 店内に漂うコーヒーの香りとともに、 ゆっくりゆったり一杯のコーヒーを飲む。 通り過ぎる道ゆく人を何とはなしに眺め、 何を考えるでもなく、 ただただ一杯のコーヒーをゆっくり飲む。 そんな風景と

        夕刻の麦畑

          娘の文字

          娘から、 “誕生日おめでとう!欲しいものある?とラインが届いた。 “顔のシミを隠せるファンデーション!” 数日後、荷物が届いた。 わくわくしながら開けると、なにやら沢山入っているではないか。 う~~ どうやって使うのか? 化粧品なぞ最低限の数でそれも安物で済ましている。 あれやこれや、横文字でチンプンカンプン。 そこに現れたのがA5用紙5枚に書かれた娘直筆の説明書。 たんじょうびおめでとう💛 いつまでもきれいでいるために、少しでも役立ちそうなグッズを送ります。 まずフ

          娘の文字

          暖かい陽気に誘われて

          昨夜は氷点下3℃。 小雪がちらつき、まだまだ冬がくすぶっている。 そんな中、 今日は風がなくポカボカ陽気。 チャンス! 愛車を引っ張り出し、残雪の峰を遠くに見ながら走る。 行き交う車はいない。  もくもくとごはんを食べる牛さん。 何棟も張られだビニールハウスから聞こえてくるラジオの音。 雪解けの畑をついばむ鳥たち。 そんな景色を眺めながら、重くなった脚でペダルを漕ぐ。 そこかしこに顔を出し始めた土手の福寿草。 軽く汗ばむ心地よさ。 冬の間、ボロ屋を隙間風や冷気から

          暖かい陽気に誘われて

          そこかしこに春がやってきた。

          去年の今頃は深い雪に覆われ、その姿になかなか会えなかったが、 今年は早い雪解けの中から、 鮮やかな黄色の福寿草が姿を現した。 土手にはふきのとう。 空には北帰行前の白鳥、マガンの姿が。 あら、 我が家の前のわずかに雪残る畑に、白鳥が舞い降りた。 部屋の中から、そっとそっと覗き見る。 ひい、ふう、み グレーの羽の子供を含め8羽。 家の中から羽を休める白鳥を見ていられるなんて、 なんて素敵なんでしょう。 1時間ほどの休息で飛び立っていった。 これから始まる長い北帰行

          そこかしこに春がやってきた。

          医者を選ぶ

          40代後半あたりから抗コレステロール薬を飲んでいる。 服薬が嫌いなので飲まずにと思っていたが、コレステロール値が思うように下がらず、 “遺伝性だと思うのできちんと薬を飲んだ方がいいですね” と言われ横浜時代は飲んでいたが、 北海道に移り住み、 職場だった病院との縁が切れると、いつのまに飲まなくなっていった。 横浜に居た頃は毎日のように仲間と呑み食い。 「薬は飲んでいた方が安心かな」 保険のような感覚だった。 健診でまたもや高値。 「食事と運動でなんとかしよう」と受診せずに

          医者を選ぶ

          湯たんぽと猫

          古い我が家。 日中は薪ストーブと灯油ストーブ、お日様を併用。 寝る時は大きな薪を焚べ、 灯油ストーブを微量にし、湯たんぽを入れて寝るのが北海道に来てからの習慣になっている。 ぬくぬく、 お布団はぽっかぽっか。 外は氷点下でも、布団の中は寒さ知らず。 さあ、これで朝までぐっすり。 のはずが・・・ 湯たんぽを待っているのは私だけではないのだ。 2匹の飼い猫が私より前に、ぽっこりふくらんだ布団の上に乗っかっている。 一匹は重量級のおデブさん。 布団に潜り込むが、全く動く気配なく

          湯たんぽと猫

          大腸カメラ、結果は吉

          検査前日から始まった下剤攻め。 飲んで飲んで。 その夜は行って行ってトイレに行って。 寝不足だ〜 当時の朝、待ちに待った2ℓ攻め。これは薬じゃない、これは生ビールだ。 一気に飲んで終わらせるぞ~ なんて思っていたら、 200mlを10分かけて飲む。 だって。 は~~ 冷酒のごとくちびりちびり。 肴は100mlの水。 200ml→水100ml このパターンーを12回。 トイレはお友達。 穴の開いたパンツをはいて、診察台に乗る。 “大腸の先端まで行きましたよ

          大腸カメラ、結果は吉

          便潜血陽性、地獄の下剤攻め

          毎年一般定期健診に加え、大腸がん検診をやっているのだが、 今年、便潜血陽性の結果が出た。 う~~~ん 何の確証はないのだが、100%陰性だろうと確信をしている。 大腸がんはよほど進行しないと目立つ症状がでないという。 大腸癌治療中の方、亡くなった方の記事を読む。 なんにしても精査ではっきりさせよう。 その第一歩が大腸カメラだ。 地獄の下剤攻めが待っている。 検査前日の昼から下剤服用が始まる。 飲んで飲んで飲みまくる。 行って行って行きまくるト

          便潜血陽性、地獄の下剤攻め

          足長おばさん

          足長おばさん

          101才チヨさん逝く

          去年4月から訪問していた101才のチヨさんが亡くなった。 大往生と言うべきか。 亡くなる2週間ほど前あたりから、体調の変動が目立ってきた。 優しい素敵な笑顔でウィットに富むおしゃべりをふたりでケラケラ笑い合いながら、 時に、呼吸があらくう~う~と苦しそうな声を出し、“コワイ”と言うチヨさん。 一進一退の日々だった。 お嫁さんは、 ご飯を、 お水を、 薬を、 なんとか口にしてもらおうと一生懸命だった。 誤嚥の苦しさを話すが、 だって、 薬は飲ませないと。 食事を摂

          101才チヨさん逝く

          玄関の靴が動かない

          朝、新聞を取りに靴を履くと、動けない。 靴底が玄関のたたきにしっかりくっついている。 無理して引っ張れば靴底が剥がれるのではと心配するほどに頑固な靴底。 昨夜は氷点下18.8まで下がり、築58年隙間だらけの我が家は、玄関も氷点下。 コンクリートのタタキと雪がついたままの靴底がぴったりくっついた訳だ。 冬場は冷凍庫の代わりにもなる玄関。 便利かな?

          玄関の靴が動かない

          ワンコと鷹

          我が家には大型犬の14歳「ちゃちゃ」、中型犬の13歳「風太」、小型犬の6歳「チロ」がいる。 チロは独身息子の飼い犬だが、長い出張だとどっちが飼い主かわからないほどに我が家に馴染み、先輩犬の風太をさしおき、我が物顔で動き回っている。 出張のない息子宅のチロは朝8時頃から夜7時頃までゲージに入っているが、 我が家は24時間自由だ。 外が大好き。 うさぎのようにぴょんぴょん飛び走る。 声を掛けなければどこまでもどこまでも走っていく勢い。 まさに、雪上を飛び跳ねるウサギと見間違っても

          ワンコと鷹

          鷹とカラスの攻防戦

          築60年、隙間だらけのボロ屋には、時々ネズミさんのガサガサ遊んでいる音が聞こえてくる。 家の方があったかいし、気持ちはわかるけど申し訳ない。 捕獲させていただきます。 ガシャン! 召し取った~! 翌朝、凍死したネズミさんを雪にポイと投げたとたん、どこからか姿を現した鷹がさっと咥えて飛び立った。 それを見たカラス2羽、 “待て~~俺たちの獲物だ~!” 天敵であろうかと思う猛禽類の鷹を、2対1なら勝ち目はありと睨んだか、 果敢にも執拗に追いかけるカラス。 逃げる鷹。

          鷹とカラスの攻防戦