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ホセ(さみだれうさぎ)
2020年2月23日 19:03
夜、昔の悲しい出来事のことをふと思い出した。わたしは、あなたにその時のことをさらっと話した。あなたと出会うずっとずっと前のことよ。あなたは、一緒に悲しんでくれた。「だいじょうぶだよ。ぼくが支えてあげるからね。」そう言ってくれた。 アパートの一室での、私たちしか知らない小さな小さなやりとりだった。でも私にとってはまるで、ロマンス映画の中の2人みたいに、大きな出来事のようだった。
2020年2月21日 12:41
こどもの頃のわたしの感情を、しらないでしょう かあさまは。いつも回り道をして 学校から帰っていくの その感情は、回り道をした思い出を、かあさまに話したいから。 孤独なわたしのランドセルをみてくれるのはかあさまでした。いつも玄関先でやさしく手を振るかあさまでした。 学校から帰ってきたとき、 台所にたつ後ろ姿をいつも最初にみるのはわたしでした。 エプ
2020年2月19日 12:31
ねえかあさん あなたの頬との出会いはいつだったでしょうか。 頬に滴る涙をいままでわたしは何粒知っているでしょうか。 たぶんほとんど知らないでしょう わたしは遠く離れていても、あなたの頬を求めています、感じています。 さあ、どうしたら、その頬を手に入れることができるでしょうか。この前あなたの夢をみました 私は思わず自分の頬を、あなたの頬にく
2020年2月17日 10:02
怒るかあさん それを見てうなだれるわたし 何が一番かなしいのか それはあなたの笑顔を壊した悪魔の存在をみたこと あなたの眉は、まるで兵士のように険しく、男体山のように急斜面で、そしてあなたの口は不自然に曲がっている あなたの目はまるであすこのお山のように三角だ ただ黒い洞穴しか見えない ああ、どうかこのわたくしのゆるぎないかあさんへの
2020年2月15日 12:19
母さん、あなたは私の存在を知っているのに、私をよそに、台所で背をむける。にんじんやかぼちゃやじゃがいもが、うらやましいよ。かあさんと目と目を合わせて会話している。かあさんに切られているにんじん。包丁が、うらやましいよ。あなたの温かいお手手にしっかり握られている。白い器に嫉妬するよ。あなたの作ったお料理を、のせられているのだから。しろく儚い湯気の中に、わたしへの愛のメッセ
2020年2月14日 17:13
母さん、私はあなたの娘ですか?青空の下、あなたの作ったお弁当を一緒に食べた私は、本当の娘なのでしょうか。 麦茶をこぼしてしまった私のお洋服を、やわらかいあなたのハンカチでやさしく拭いて下すったあなたは、私の母さんですか。 黄緑色の野原を、あなたから見えなくなってしまうほどに遠くまで駆けていくわたしをさびしそうに見つめるあなたは、本当のわたしの母さんですか? 哀しかった時に、あな