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IDEO/D4V 1day Makeathon で学んだデザイン思考

IDEO / D4V(Design for Ventures)主催のMakeathonに行ってきました!
※画像右の方で見切れてるのが私です。

Makeathonとは、デザイン思考を使ってアイデア発想からプロトタイピングまでを行う1dayワークショップです。

私は WHITEという会社でUXデザイナー/サービスデザイナーとして企業の新規事業開発支援のお仕事をしています。その中で、社内だけにとどまらず、他の会社のサービスデザインの手法も学びたくてIDEO/D4Vさん主催のMakeathonにエントリーしました。

ワークショップやハッカソンが好きで、よく遊びに行くのですが今までで一番面白く、学びが深いイベントだったので、1日の流れに沿って、学んだ内容をまとめてみようと思います。


0. 一日の流れ

9:00〜18:00で、ユーザーリサーチ⇨アイデア発想⇨プロトタイプ制作⇨発表(テスト) をしました。長いようで短い1日でした。本来は3〜6ヶ月でやる工程を1日でやるのでどの段階も、全然時間足りなかったです><。
でも、それぞれのフェーズがとっても濃かったです。

1. デザイン思考の弱点 - キックオフ

NEW STANDARD(元 TABILABO)の久志さんのお話 を伺いました。

その中で印象的だったのは、デザイン思考は 強烈な「 I (アイ)」でデザインするのではなく、「 We 」でデザインすること。そのため、デザイン思考の弱点は「誰のもの」か分からないことである。だからこそ、熱狂のボールを誰が持つかがとても重要であること、というお話が印象的でした。

また、「人は想像して創造することに意味がある」というお話もとても面白かったです。サービスを作る前に、まずは自分が作りたい世界を想像すること。頭の中でこうなったらいいのになを想像する(妄想する、構想する)ことから始まり、それを形作り創造すること。これに人間の価値があるというお話に、とても共感しました。

2. 川上からチーム全員で参加 - アイスブレイク

Makeathonでは、バックグラウンドが違う人たちが集まって1つのチームになっていました。デザイナー、エンジニア、営業、建築家、起業家、大学生などなどたくさんの人が集まっていました。

日頃、PM(プロジェクトマネージャー)はプロジェクト全体や進行管理、サービスデザイナーはインタビューやアイデア出し、エンジニアはコーディング、クライアントはディレクションと、職種でフェーズを分けて取り組んでますが、PMもデザイナーもエンジニアもクライアントも、それぞれの違う視点を持ってサービスの初めからおわりまで現場で関わる重要性を知りました。それぞれの視点を持って、みんなでインタビューしたり、みんなでアイデアを考える。それがいい!!

3.  想像を広げて引っかかりを見つける - ユーザーの理解

ボードに貼られたたくさんの写真を見ながら想像をふくらませて、ターゲットのペルソナを具体的に考えていきました。そのひとは、どこに住んでるのか?子供が何歳?兄弟は?年収は?など、ターゲットを具体的に考えていきました。その中で、そういう人が何に課題を感じているのか、自分が小さいときは何を課題に思ってたのか、を洗い出していきました。

その中でも、「あれ?」とか「もう少し詳しく掘りたい」という引っかかりを覚えたところを中心にして議論を進めていきました。
自分と違う価値観の意見にこそ、ヒントがあるというのが面白かったです。

実際のインタビューでも、聞き出したいことを聞くだけじゃなくてインタビューしながら新しい発見や見えていなかった問いを見つけることが大切なんだと学びました。

4. 良い問いをつくり、言語化する - HMWの作成

現代では、問いが枯渇していると言われています。
そんな世の中では、良い問いを作ることが重要になっています。良い問いとは、抽象的すぎず、具体的すぎないちょうどいい問いです。
ターゲットユーザーのペインやゲインを元にたくさんの問いを出し、みんながその問いの答えを出したいと思う物を選びました。

そしてその問いを言語化し、チームメンバーで共通の認識を持ち、いつでも問いに立ち返るようにしました。
シンプルにポストイットに書ける大きさで言語化することが重要!ポストイットに書いてから話すことで、自分の考えをある程度整理してから話すことができました!

5. 「Yes, but...」じゃなくて、「Yes, and...」 - アイデアブレスト

「すぐに判断/否定するなかれ」「他人のアイデアをひろげよ」
アイデアを受け入れて、「Yes, but...」じゃなくて、「Yes, and...」で返すこと。出てきたアイデアを完璧なものとしてとらえるんじゃなくて、「アイデアの種」として受け止め、種に水をやるようにみんなでブラッシュアップしてどんどん面白いものにしていこうという姿勢がよかったです。

アイデアが堂々巡りするんじゃなくて、みんなで加速度的にアイデアをブラッシュアップできたのがとても気持ちよかったです!

6. どんなものでも作れる - プロトタイピング

作らないと分からない。でも、どんなものでも作れる!
プロトタイプといっても、体験できればどんなにアナログな方法でもよくて、だからこそどんなものでもすぐに作れる。
はじめから完璧なものを作ろうとするんじゃなくて、60点でいいからとにかく早く作って、はやく体験してもらう。そしてプロダクトが「問い」の答えになっているかを判断して、修正したりピボットしたりする。このDo and Learn の高速回転がとても良かったです!

7. 正しさの証明のためのプロトタイピングじゃない - プレゼン

プロトタイプを作る目的を間違えない!
プロトタイプを作ってユーザーに体験してもらうのは、このプロダクトが「良い」ものだと証明するためじゃなくて、プロダクトをブラッシュアップすること!そして、違うのであればピボットすること。
だからこそ、Makeathonでは、作ったプロトタイプをチーム以外の人に使ってみてもらうという方法でプレゼンテーションを行いました。

8. 仲間ができる - 懇親会

デザイン思考のプロセスから生まれる、強いチーム!
デザイン思考では、一人ひとりの異なる価値観を尊重し、みんなでものづくりを行います。そのマインドセットが全員に浸透していたため、チームの中で強い仲間意識やつながりが生まれました。さらに、その意識はチームだけにとどまらず、集まっていたすべての人に波及し、コミュニティ全体としても仲間意識が強く芽生え、これから先も連絡しあえるような仲間がたくさんできました。

また、同じ会社の中だけにとどまっていると価値観が凝り固まっていきますが、社外に目を向けてみると、自分の知らないおもしろくて新しい価値観があることに気づきました。
WHITEの中で学んだことも、世の中にどんどんアウトプットして、いろんな価値観とMIXしてどんどんアップデートしていきたいなと思います!!

9. まとめ

Makeathonは、とにかく刺激が多くて面白いイベントでした!ここに書ききれないくらいの、たくさんの学びがありました!
UXデザイン、デザイン、企画、プランニングがやりたい人たちにはめっちゃおすすめのです。

第3回もあるみたいなので、興味がある人は主催のD4VさんのFacebookページをフォローしておくと良いことがあるかもしれません♫


最後になりましたが、主催のりょーさん・ながせさん、特別講師の久志さん、参加者のみんな、ありがとうございました!!


Mekeathon について↓


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