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特別展「明恵の夢と高山寺」を見に行ってきました

大阪中之島のフェスティバルタワー内にある、中之島香雪美術館にて開催中の
特別展「明恵の夢と高山寺」を見に行ってきました。

特別展 「明恵の夢と高山寺」 朝日新聞創刊140周年記念
http://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/exhibition/2019_3-21/

香雪美術館だけでなくフェスティバルタワー自体、出来てから初めて来たのですがこういう高層ビルや商業施設の中にある美術館が増えてきた気がします。

明恵という僧が自分の見た夢の記録を大量に残していて、その展示があるということでしたが、その「夢記(ゆめのき)」自体の展示数は想像してた感じとは違いました。むしろ冒頭に展示していた鳥獣戯画の方が印象に残るような展示でした。

鳥獣戯画については以前、サントリー美術館にて行われていた特別展で見たことがあります。ちょうど、その前日にガンバ大阪がナビスコカップ決勝で川崎フロンターレを破って優勝した試合を見に行っていて、一泊してから国立新美術館→サントリー美術館→森美術館と美術館はしごをしたことがありまして、サントリー美術館に鳥獣戯画が展示されていたはずです。

検索してみると記憶は確かだったようで、

開館記念特別展 鳥獣戯画がやってきた! ―国宝『鳥獣人物戯画絵巻』の全貌―
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2007_04/display.html

まだリンクが残っていました。国立新美術館での特別展がどんなだったか覚えていないのですが、調べてみるとすぐに見つかりました。

国立新美術館開館記念 アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展
http://www.nact.jp/exhibition_special/2007/vermeer/

フェルメールを見たことを覚えていないというのはかなりアレな気がしますが、一日のうちに3つも美術展を見てたらしょうがないでしょう。そういうことにしておきましょう。

ちなみに森美術館では現代美術をまとめたものをやっていて、結構面白いというか変わっているというか、リンクがわずかながら残っていました。

「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展
https://www.mori.art.museum/contents/roppongix02/index.html

まあ前日にガンバが優勝して良い気分だったので翌日の観光も楽しかった記憶があります。

それはともかく、今回見に行った明恵の夢展は、並んでみていた人の中に白人の観光客っぽい人もいました。英語での展示説明がほぼ無かったので理解してもらえたかどうか分かりませんが、展示物の内容から外国人観光客はまず来ないだろうということで、それこそフェルメール展などとは違って英語表記の説明は不要だと主催者は判断したのかも知れません。

しかし、欧米などから借りてきた西洋美術を日本でわざわざ見るより、日本にしかない美術品や歴史的遺物を見る方が、外国人観光客にとっては特別な体験になるのではないでしょうか。日本人がアメリカで日本美術を見るのが特別な体験になるかどうかを想像すれば同じことだと思います。

観光立国という旗印の下、ここ数年で日本を訪れる外国人観光客は激増しました。今のところ、金閣寺や富士山のような建物、自然の観光や、商業施設での買い物がまだまだ多いですが、さらに他の国との差別化としては日本にしかないもので、かつ何度でも訪れたくなるような観光材料で勝負する必要があります。美術品や芸術品はそれこそ正倉院展のように日本人ですら生きている間に一度見られたらいいようなものさえあります。

そういう日本にしかなく、日本でしか見られず、何度でも日本を訪れる理由になるものと、また外国からレンタルしてくる美術品で成り立つ特別展をミックスした芸術鑑賞ツアーというのも、今後の日本の観光政策にできるのではないでしょうか。

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