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「資本主義」 本多裕樹 詩

「資本主義」


愚かな女を見た

ゲームに明け暮れ散財し

働きもせず、だらだら過ごす

お金は家に依存し、

娼婦にすらなれない

男たちは去っていき

誰も相手にしてくれない

時は過ぎ行きもう将来もない

孤独のうちに死んでいくのだろうか

これは社会のせいでなくなんだろう

この国は自由主義で

人の人生はすべて自己責任なのだろう

働いて生産性がないとゴミのように扱われ

もはや、人と認められない

あらゆる迷惑行為をするがそれしか表現ができない

堕落したのか

そうなのか

堕落したのか

そうなんだろうか

社会は厳しく

自由は残酷だ

頑張らないと生きていけいない

頑張ることすらできない人が多い

本当に、私がいけないのか

社会がいけないのか

友達ができないのがいけないのか

私たちの文明は進んだかもしれない

実際のところ退化して

ほとんどの人が幸福でない国になっている

あなたは幸福ですか?

私はいけないのですか?

生産性がなければ人間扱いしてくれない現実

これが資本主義の影であろう

あなたもそうなる可能性がある

誰もがこの負の世界を巡る確率がある

他人事でないのだ

ただ、そんな中でも

強くなければ

死んでしまう



2022年6月3日

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