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心理学から学ぶ “親孝行”

みなさんは親孝行という言葉を聞くとどんなことをイメージするでしょうか?

 今日は母の日も近いということで“親孝行”についてお話していきたいと思います。


■親孝行とは

親孝行とは…例えば

・頻繁に帰省する

・孫の顔を見せる

・旅行などのプレゼントする

 などが挙げられるかなと思います。


デジタル大辞泉によると

親孝行とは…

「親を大切にし、真心をもってよく尽くすこと」

とあります。

 …

たしかに真心で尽くしたら喜ばない親はいないんじゃないかと思います。

 しかし、、、

純粋な気持ちからではなく

■親には何かをしてあげなければならない という気持ちが強い

■何をしていてもいつも親のことが気になって仕方がない

■楽しんだ後には親の顔が浮かぶ

■親が生活に困っていないのにお金をあげる

■親に対してなぜか「ごめんなさい」という気持ちがある

 

このような場合は

もしかしたら罪悪感があるのかもしれません。

 

■親に罪悪感…?

罪悪感…自分のことを罪を犯した悪い人間と感じているということですよね。

 ではなぜそんな風に思ってしまったのでしょうか? 

きっかけとして考えられるのは、幼少期に以下ようなことがあったのかもしれません。

あなたはいくつ当てはまりますか?

①親が不幸に見えた

②親の仲が悪かった

③虐待・ネグレクト

④「男(女)だったらよかったのに」と言われた

⑤「あなたのせいで苦労した」などと言われた

⑥「誰のおかげで生活できるんだ」などと言われた

⑦「親には感謝しろ」と言われ続けた

いかがでしょうか? 

このようなことを常に言われる環境で育つと子供は無意識に自分が悪いと思い込みます。

「お父さん、お母さん、ごめんなさい・・・。」と抑圧され自分の素直な気持ちを殺してしまいます。 

大好きな親を困らせてはいけない…

親を喜ばせて役に立たなければいけない…

そうしないとお家にいられない…

と思うようになります。

 “お家にいられない”というのは小さな子供にとって死んでしまうくらいの恐怖を感じることです。

 子供を育てるのは親の責任であるはずなのに

どうして親はこのようなことを言うのでしょう?

 

それは子供を扱いやすくコントロールするためです。

自分の思い通りにならない子供を従わせるため子供にある種の催眠をかけ、マインドコントロール状態にするのです。

 ※マインドコントロールと聞くと悪いイメージしかないと思いますが、“しつけ”もその一種なので一概に悪いものとは言えません


 それでも中には「やりすぎだ」と感じる方もいると思います。

しかし親もまた一人の未熟な人間です。

もしかしたら生活や子育てにいっぱいいっぱいになってつい口走ってしまったのかもしれません。

幼いころに身に着けてしまった生き方は大人になってもなかなか変わりません。

 これは親に対してだけでなく他人に対しても同じように人を喜ばせたり、役に立つポジションに自分を置いて頑張り続けているかもしれません。

 

それ以外の生き方を知らないのですから役に立つことをやめることで自分の存在意義を失うかもしれない…

そう思うととても怖くてできないですよね。

 でもこのままだと常になにかに罪悪感を感じながら“一生人のために生きる人生“

なってしまいますよね。

 

年を取ってから

もっと自分のために生きればよかった…

と後悔するに違いありません。

 もちろん自分の家族や子供のために生きるのであれば幸せだと思います。

他人のために自分を犠牲にして罪悪感を握りしめたままではきっと自分の気持ちに素直に生きることはできませんよね。

 

■さいごに

・本当の親孝行とは…

「自分らしく幸せに人生を生きること」

だと私は思います。

 

自分らしく生きるためには

持つ必要のない罪悪感を捨てることが大切だと思います。

もしこんな悩みを抱えているとしたらあなたはとても優しい方なんだと思います。

罪悪感なんて感じることなく少し自分勝手になってもいいのではないでしょうか?

“親孝行をしなきゃ…”と一般常識に囚われるのではなく、あなたが幸せそうにしていればなにを贈られても親はきっと嬉しいとおもいます。


今度の母の日にぜひ“あなたらしい贈り物”をしてみてはいかがでしょうか。


 



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