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【詩】一週間



耳元で囁いた、声じゃない色、誰も教えてくれなかった日曜日、ひっくり返る世界を、180度変わる景色を、あなたは抉り出す、破片を集めたその先に、何を思いますか、嗚咽が走る、たくさんの視線に、煩わしさが首を絞める、そんなの美しくないのに、それが満点の答えだと、正義が残酷な笑顔で手を差し出す、さよなら、また明日、明日は約束してくれない、ゆびきりげんまんしてくれない、愛してくれない、ただ信じる、泣き顔で笑うのはもう慣れた、人は、こんなにも複雑だったか、それでも君の、優しい指先が溶けるほどに愛おしい、ゆっくり浮上していると、丁度ベルが鳴る、私は寝ていたいけど、ゆっくり起きあがって、月曜日の寝言に、意味を求めている。

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眠れない夜に

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