見出し画像

\生き方見本市2018KOBEレポート/ セッション1C「まち×編集×公務員」

セッション1
C【まち×編集×公務員】


■ゲスト
高松明弘  奈良市広報戦略課/「編集奈良」代表
武田健太  旅するように暮らす日常の和歌山 Wakayama Days/和歌山
交久瀬清香 株式会社morondo枚方つーしん編集部/元・枚方市

■コーディネーター
有佐和也  株式会社ライツ社 編集

(上写真:左から有佐さん、交久瀬さん、高松さん、武田さん)


有佐:今回は和歌山・奈良・大阪からゲストをお呼びしています。3人とも公務員経験があったり、現役で公務員をされているんですが、それぞれがされているまちを舞台にした編集やメディアがすごく面白いんです。その紹介や民間と行政の違いについてお話していただけたらと思っています。

高松:今日は私が代表を務めている「編集奈良」の活動と、奈良市役所の活動についてもお話しできればと思っています。私自身は奈良で育って、大阪の大学に通い、最初は会社員をしていました。あるテレビ番組がきっかけでその会社の説明会に行ってみたらとても面白くて、そこに新卒で就職しました。でももともと教員になって「社会はこういうものだ」と伝えたかったので、塾や学校教育関連の経験を通して、教員になりました。

ただその頃、奈良の課題として県外就業率が高いことがありました。就職する時に、奈良以外の場所に勤める人が多いんです。僕も最初の勤務先は名古屋だったのでそのひとりだったのですが、何とか奈良で働きたいと思える環境づくりをしようと思って市役所で働くことを決断し、33歳の時に転職しました。

2018年2月に情報発信の地域プロジェクトとして「編集奈良」というWebメディアを立ち上げ、多様な所属のメンバーで構成されています。主に、Web上の情報発信とプレゼンイベントを行っています。Web上では、WebサイトやTwitter、ラジオを運営していて、ラジオは本当にいろんな方が聞いてくださっているので面白いです。プレゼンイベントでは、地域の方と一緒になって未来を考え、話し合う場をつくってきました。

2037年には奈良市にもリニア新幹線が開通するので、その前にちゃんと人が降りる駅になってほしいということで地元の情報発信もしています。2018年に奈良県のミ・ナーラという観光型複合商業施設が「Yahoo!検索大賞 ローカル部門奈良」を受賞して、こういった情報をもっと届けようということで、地域の人と作り上げていくことを心がけて日々活動しています。

他にも「ペチャクチャナイト奈良」というプロジェクトで、各地でライブを運営しています。私たちの活動の目標は、地域循環です。地域で採れた農産物をその地域で食べる。そして、地域の方にも食べてもらって、それをお勧めし合えるような関係をつくる。そうやって地域の関係を深めていけば、奈良で働きたいという人ももっと増えるのではないかと思っています。

交久瀬:今日は大阪の「枚方(ひらかた)つーしん」というWebサイトや転職の中での気持ちの変化についてお話したいと思っています。

生まれも育ちも枚方で、30年間枚方で過ごしています。京都の大学に通って、まちづくりの勉強をしていました。最初に就職したのは枚方市役所で、一般事務職員として都市整備部の都市整備推進室に3年間勤務しました。土木建築など専門職の方ばかりの中でいきなり、手づくりのお店が約200店舗並ぶ「五六市(ごろくいち)」というイベントの担当になりました。今年で10年目で、来場者数は大体5000名くらいです。それから株式会社morondoに転職し、主にコワーキングスペースの立ち上げやフリーペーパーの制作をしました。

枚方つーしん、通称「ひらつー」は枚方に特化したローカルメディアです。個人ブログからスタートして、現在は1日7~8本、月間200本以上の記事をアップしています。現在約15人で運営していて、ほとんどが枚方市出身です。実は創業者がウーマンラッシュアワーの村本さんの元相方をやっていたお笑い芸人さんなので、ちょっと笑えて面白いことを大事にしています。枚方や地域のためではなく、楽しく読んでくださった読者が結果的に枚方に興味を持ったり、枚方をもっと好きになったらいいなと思っています。メディアを中心としたいろんなイベントや場づくりを通して、枚方を盛り上げていければと考えています。

最初はまちづくりの仕事がしたい、誰かの役に立ちたいという思いから公務員になったんですけど、人の役に立つのは難しいという壁に直面しました。それで民間に行ったのですが、民間に行ったらスピード感やお金の捉え方が全然違いました。それから会社の役員になり、長期的な目線で物事を考えられるようになり、責任感を感じるようにもなりました。いろんなことを枚方でやってきて、公のつながりも民のつながりもあって、フリーランスになった今ひとりの人間として何ができるのか、これからいろいろ挑戦していきたいと考えています。 


武田:僕は大阪の茨城出身で、京都の大学に通って、まだコミュニティデザインという言葉がなかった時代のまちづくりのゼミに入っていました。まちの課題解決の仕事をしたいと思っていたんですが、「世の中は資本主義なので、まずは商いの仕事をしよう」と思い、マーケティングベンチャー企業に入りました。そこで働きながらも、ライティングや編集の仕事に興味があって、別の視点でビジネスを学びたいと思いました。それから神戸の西神中央にある商社に勤めて、5年前の28歳の時に和歌山市役所に転職しました。今は資産税課で税金に関する仕事をしつつ、「Wakayama Days」というローカルWebメディアを運営しています。プライベートで僕ひとりで運営していて、主に県外の方に見てほしいと思っています。場所やお店だけを取り上げるサイトは無数にあるので、それ以外のことを伝えたいんです。

他には、「Kisssh-Kissssssh映画祭」という和歌山市の小さな漁師町加太(かだ)で行っている映画祭や、写真家のトークイベントの司会をしたり、将来的に大きくなりそうな映画祭のお手伝いをしたり、北欧のイベントの企画・運営をしたり。また、全国規模のリノベーションサイトのライターとして地元のニュース記事を書いたり、「リノベーションまちづくりサミット」というイベントのメディアコーナーに、地域のメディアとしてWakayama Daysを出してもらったりもしています。

Wakayama Daysを始めたきっかけは2つあって、1つは学生時代は何をやっても面白かったり、笑えたりしていたんですが、社会人になってからは買い物やボーリング、旅行にも飽きてしまって、自分の暮らしに密接した遊びがしたいと思ったことです。

もう1つのきっかけは、「和歌山から来ました」と言うとたった3言しかリアクションがもらえないことです。1言目が「遠いところからきたなあ」、2言目が「昔行ったことあるなあ」、そして3言目には至らずネタ切れです(笑)。和歌山のブランド価値は低いとよく言われるんですが、和歌山ってもう少しいいところなのでは?と思い、行政や誰かを頼りにするんじゃなくて、自分が和歌山のまち並みを一歩一歩作っていこうと思いました

有佐:ここからは質問を投げかけて、クロストークをしていただきます。それぞれ奈良・和歌山・大阪と異なる場所ですが、共通するところもあるのかなと思います。まず、なぜまちにこだわるのか、そしてまちに関わることの魅力とは何か教えていただきたいです。

高松:たぶんここにいるみなさんも「住めば都」と言うように、住んでいる場所や故郷が好きだと思います。ただ、そこにはもったいない部分もあると思うんです。もっと知ってたらいいのにという情報がなぜ発信されていないのかというと、当事者は自分がやっていることに手がいっぱいいっぱいで、広報まで手が回らないからです。イベントをするにしても、開催しますよ!と知らせたいけどできないんです。

こういったジレンマがイベントを企画する側にもあるので、発信の役割は第三者的な人や、イベントに関心があって少し関わりたいという人に任せられると思うんです。そうすれば、もっと関わりたいという人が増えて、全国的に広がっていく可能性がどの地域にもあると思います。先ほども武田さんがおっしゃったように、いつか誰かがやるのではなく、今自分たちがやるということが大事だと思います。例えば、東京で普及しつつ大阪でもやっているけど、自分の地元はまだやっていない状況であれば、あなたが「やる番」なんだと思います。

交久瀬:私は中学3年生のときにお祭りのボランティアをやったことがきっかけで、まちづくりって面白いなと思いました。まちの人はそれぞれ違った仕事をしているけど、そこでお互いに仕事の話をしたりしていて、中学生ながら世代を超えていろんな人がつながれる場があるのはすごいと思いました。それからいろんな人と出会って、いろんな人と一緒に何かをするということが楽しいと感じたので、まちが好きというより人とつながるところに魅力を見出しています。ぶっちゃけ枚方もめっちゃ好きです。

武田:まちづくりという言葉はあいまいで、あまり使わない方がいいなと思うんですけど。例えば、家づくりだと間取りがああだこうだとか、みんな必死になるじゃないですか。まちづくりも一緒だと思っていて、家の間取りを気にするのに「まちの間取り」は気にしないのかみたいな。家族って最初の社会というか密室空間というか、まちに暮らすことも家族とつながることだと思うので、そういうところが面白いなと。なので、まちは他人の生き様や暮らしそのものだと思います。

有佐:3人はメディアを使ってまちを発信していると思うのですが、なぜ「編集」というやり方を通してまちに関わっているんですか?

高松:奈良には大学が8つぐらいあります。県外からが7~9割で、1割が奈良出身者なんです。たぶん県外の人は、奈良という地域に魅力に感じたから来たのではなくて、それがすごいもったいなぁと思っています。県外就業率も2位(2018年)なので、その県外就業者がもっと奈良のことを知ってくれたら、そこで働くことにもつながるし、働かなかったとしてももっと奈良のことを話せると思うんです。

それから、みなさん奈良は古いというイメージを持っていると思うんですが、新しいこともあるんです。それを大学生にもっと探求してほしいんですよね。バイトやインターンをするのもいいけど、編集奈良を通して地域の人にインタビューをしたり、インタビューの中で興味を持ったことを突き詰めたり。そうした活動を通じて、彼らに将来何らかの形で奈良のよさを発信してほしいんです。海外に行ったら、必ず自分の住んでいるまちのことを聞かれると思います。そんな時に「こんなまちです!こんな魅力があります!」と紹介できれば、「Wonderful!」と言ってもらえるはずです。伝えるということは楽しいと思うし、せっかく奈良に来たのであれば奈良のことを知って発信してもらいたいなと思っています。

有佐:見るだけではなくて、自分から発信してほしいということですよね。

高松:そうですね。今の時代、学生は新聞ではなくてスマホならしっかり見てるんですよ。そのスマホの中に地域の情報が入っているかというと、東京の情報ばかりですよね。そこでローカルメディアにとってはどれだけ自分たちの地域を知ってもらえるかが重要で、これはそれぞれの地域でやれることだと思います。

交久瀬:私は、写真を撮るのも文章を書くのも好きだったんですけど、ライターになりたかったわけではなくて。まちに関わることを仕事にしたいなと思っていたら、ひらつーで働くことになりました。私の仕事は記事を編集することなんですが、その記事を読んでくれる読者と実際に会って、話して、交流できるのが一番の醍醐味だと思っています。記事を編集するだけではなく、「場」を編集してそこから何か新しいことが生まれる。そしてそれがどんどん大きくなっていくのがすごく面白いなと思っています。

武田:僕が何で編集をやっているかというと、すべてのことを載せられるからです。例えば音楽イベントや、福祉や教育の話も。この間、大阪の磯ノ浦というところで障害者のサーフィン体験をやったんです。ダウン症の女の子が初めてサーフィンしている様子をWakayama Daysに載せたら、その子も周りの大人の方もめっちゃ喜んでくれて、こういうことがメディアや編集の醍醐味かなと思います。


有佐:メディアを運営する中で、どうやって自分自身や関わっている人のやる気を上げていますか?

高松:他の仕事にも活かせてすごく勉強になることですかね。お店を取材すると、お店の方に喜ばれたり、いろいろ食べさせてもらえたりします。取材しながら美味しいものを食べれるのは美味しいところですが、それ以上に実際に成果が出ている人から話を聞いているのでとても勉強になります。

それから、企画をマンネリ化させないこと。単純に記事を書くだけではモチベーションが上がらないので、うちでは好きなことを取材していいと言っています。モチベーションを上げるためには、ダーツの旅のような先の見えないワクワク感のある企画が必要だと思うんです。お互いが刺激し合えるような環境として、編集奈良という存在があればいいなと思っています。

交久瀬:何かに取り組むときに大事なのは、最終的に何を目標とするかだと思っています。それを関わっている人たちに共有して、それぞれのアイデアを分かち合って。その時に誰かひとりが「私、これやります」と言ってしまうと、その人のアイデアに偏ってしまうので、ひとりひとりのアイデアを盛り込んでいます。自分のアイデアが見えたらそれが能動性につながると思うので、全員の意見をちゃんと取り入れて、全員で形作ることが私は好きだなと思っています。

武田:僕はひとりですることが多いです。たまに疲れて1か月更新がなかったりするんですけど、やってること自体が面白いので、それが自分のやる気にはなっています。 

有佐:ここからは、公務員の話を聞いていこうと思います。3人とも公務員も民間も経験されていて、どちらも経験した立場から何か違いはありますか?

高松:公務員の仕事ってあまり想像がつかないと思いますが、実は結構がんばってます(笑)。一部の不祥事だけが取り上げられるので「公務員は悪」みたいなイメージがあって、ちょっと内向きになってしまっている部分や、もっと発信していけばいい部分もあります。まだまだ公務員もやりがいのある仕事だし、公務員と民間の両方を見ていると「公務員もがんばっているな。優秀だな。もっと目立ってもいいのにな」と思いますね。でも、がんばっている公務員は話し方や表情でわかるんです。民間で働かれている方は、そこを見て仕事を依頼されるといいかもしれないですね。

交久瀬:私はもともと公務員からのスタートです。定時に帰れて、土日が休みというイメージで入ったんですけど、実際はイメージと違って、23時まで働くこともありました。選挙の時は土日も出勤で全然休みがないですし、台風が来た時は夜中に呼び出されて、ぶっ通しで電話対応をすることもありました。こういった大変な部分は伝わってこないので、最初はかなり衝撃でした。

枚方市が担当だったのでその地域の仕事をメインにやっていたんですけど、枚方に尽くせば尽くすほど、他の地域の人には「何でそこばっかりやねん」と思われてしまうので、平等にする難しさを感じました。誰かのために何かすることは、誰かのために何かしないことにもつながるので、どこまで地域に踏み込んでいいのか怖かったです。決められたルールの中でいかに柔軟に動けるかという、大変な仕事でした。それで自分のやりたいことをやれる方がいいと思って、公務員を辞めて民間に行きました。でもやっぱり、難しい立ち位置の中でうまくやっていく公務員はすごいですし、その立ち位置の枠をどんどん越えていくことも公務員には必要だと思います。


有佐:公務員をやった経験がすごいよかったと思うことはありますか?

武田:公務員はやはりボランティア精神というか、他人や社会のためにできる仕事です。例えば、神戸の三宮で再開発が行われていて、こういう大きな仕事はまちを良くする要因でも悪くする要因でもあるんですけど、すごいやりがいがありますね。

高松:すごく話を聞いてもらえて、感謝してもらえることですかね。編集の活動をしてる時に「普段は公務員をしています」みたいなずるい言い方をします(笑)。でも、それで信頼して協力してくださったり、地域の人との関係がすごくつくりやすかったりします。みなさんも非常勤職員や地域おこし協力隊になってみると、地域とのつながりができると思います。それからフリーランスの仕事に戻ると、いろいろな関係を築きやすいかなと。

あとは、これからのまちの未来がかなり詳細にわかります。みなさん市や県庁のHPなんか基本的に見ないと思うんですけど、実は都市計画やプロポーザル、コンペなんかが載ってるんですよ。

交久瀬:私は最初に市役所で働いて転職したので、「もとは市役所で働いていました」と言うと信頼してもらえたり、すごくメリットがありました。いろんなつながりも市役所でできていたので、民間に移ってからも「これはあの部署のあの人に聞いたらいい」というのがわかっていましたね。今でも市役所の先輩・後輩とは仲がいいので、情報交換をしたりしています。


有佐:もしこれから就活や転職活動をするとしたら、どういった基準で仕事を選びますか?

高松:面白いことに対する嗅覚をどれだけ研ぎ澄ますかだと思います。最初の就活で、自分にとっての「あたりまえ」が決まるんですよ。その範囲が広ければ広いほど、あとからどんなところでもやっていけると思います。面白かったら大変でもやれるので、「これやったら24時間でもやれるな」と思うものを掘り下げて、ディープな会社で働くことが最終的によかったと思えるんじゃないでしょうか。

武田:僕は東日本大震災が日本の歴史の転換点で、それをきっかけに人の暮らし方や生き方はガラッと変わったと思っています。一時期編集やライターの仕事がしたかったんですけど、東日本大震災が起こる前は正社員信仰のようなものがあったので、僕自身も正社員になりたいと思っていました。ライターはなかなか契約社員でないと難しかったので市役所に入ったんですけど、今だったら契約社員でもいいからなりたい職に就いていると思いますね。

交久瀬:今フリーランスなんですが、フリーランスになると決める時はすごく悩みました。本当は転職して他の会社に就職しようと思っていたんですけど、つながりを築いてきた場所でやりたいことをやる方が面白いと思って、フリーランスになりました。だから、自分のやりたいことを本気でやれたらいいなと思います。

有佐:ここからは、参加者の方々から質問をしていただきたいと思います。

参加者:公務員はすごく立ち位置の枠があるという話だったんですけど、3人のお話を聞いていて、すごく自由に活動されていると思いました。枠の中で活動をする上で、気をつけていることがあれば教えてください。

高松:公務員は目立ちたがらなので、自由にやるのはやったもん勝ちなところがあります。学校みたいなイメージで、自分で立候補したらできるんですよ。配属が変わるときに自己申告書というものがあるんですけど、これは書いた方がよくて、説得力のある理由を書けばちゃんとそこに配属してもらえます。

武田:和歌山はそうでもないですよ(笑)。

高松:ほんまですか!僕の自治体では「これをやりたい。プライベートでこんなことをやってるから、この部署に入ったらこんなことできますよ。指名しないと損ですよ」みたいに書けば、希望のところに行けます。僕は就活の時にESを書いていた名残で、細いペンと太いペンを使い分けたり、アンダーラインを入れたりするんです。何千枚とある自己申告書の中で目を留まらせないと見てもらえないので。

交久瀬:みんなの距離感がすごい近くて噂はすぐに広まってしまうので、悪いことはできません(笑)。ただただ誠実に、おもしろいこともするけどやるべきことはちゃんとやる。ささやかな気遣いも大事だと思います。

参加者:編集とメディアについてお聞きしたいんですけど、見てもらったりアクセスを集めたりするための具体的な方法を教えてください。

交久瀬:1日に7~8本あげたり、毎日同じ時間に投稿したりすることですかね。サイトにアクセスしたら常に新しい情報が載っている状態にはしていて、情報の新しさや正確さ、読みやすさを大切にしています。あとは、「らしい」とか「みたい」という伝聞調の書き方をしています。読者が雑談ネタとして取り込みやすいようにして、読者との距離感を詰めることを意識してます。

高松:今の学生って単語ばっかりで、文章を作るのが下手なんですよ。文章が書けないと就活も大変なので、トレーニングする必要があります。しゃべれるけど書けない人はなかなかいなくて、書けたらしゃべれるようになるんですよね。

発信について具体的に言うと、Twitterではフォロワーをできるだけ増やします。増やし方は、観光大使や地元の出身の芸能人をたくさんフォローすることです。そうすると例えば、「〇〇さん、お誕生日おめでとうございます!」みたいなツイートがそのファンにも届いて、500リツイートぐらいされたんです。こういうのは行政がやりにくいことなので、民間が発信・共有するのが効果的だと思います。


参加者:面白いことをやっていく仲間はどうやって集めるんですか?

高松:「奈良未来会議」というイベントでは、地域の人に集まってもらって議論をする場をつくります。6人くらいのテーブルで、自己紹介をして「こんな人がいるんだな」と思う。3回くらい席替えをすると、どんどん人がつながっていきます。あとは、ほっとくことも大事だと思います。場さえあればいろんな人とつながれるので、そういう機会をつくっています。

武田:メディア運営はひとりでやってるので仲間集めはしてませんが、イベントを主催する時はもちろん仲間が必要です。でも「イベントをやるから手伝って」という声かけよりも、自分自身が汗をかくことを大切にしています。

有佐:時間が来たので、これで終わりたいと思います。ありがとうございました!


Written by 近藤由紀井口奏子 尼崎ENGAWA化計画インターン生

Photo by 大森亮平
Facebook▷ https://www.facebook.com/ryohei.omori.142

----

『生き方見本市KANSAI』についてはこちらをご覧ください。
イベント情報などどんどん更新しているので、「フォロー」や「いいね!」をよろしくお願いします!

Facebook▷ https://www.facebook.com/ikikatamihonichikansai/?ref=bookmarks
Twitter▷ https://twitter.com/ikikataKANSAI




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?