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便秘と次世代の食物繊維であるグアーガム分解物について

便秘改善には、次世代の食物繊維と言われている発酵性食物繊維が効果的です。その代表格のグアーガム分解物は便秘外来などでも使われ、改善効果が報告されています。

最新の食物繊維について、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生にお話を伺いました。

次世代の食物繊維と言われている発酵性食物繊維

便秘を改善するためには、自分が持っている善玉菌を育てて増やす育菌が大事です。

人それぞれで腸に棲む善玉菌の種類は10歳までに既に決まっていて、それ以降は違う種類の善玉菌をいくら摂っても、体内にとどまることができないからです。

善玉菌を増やす、発酵性食物繊維とは

食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、最近注目されているのが次世代の食物繊維と言われている発酵性食物繊維です。

この食物繊維は、腸の中で善玉菌のエサとなって発酵する力を持っているのが特徴です。

たとえば、ヨーグルトや納豆などの発酵食品から善玉菌を摂った場合、一時的な効果はありますが、先述の通り、腸内にとどまるのは難しいとされています。

一方、発酵性食物繊維はもともと腸にいる約1000種類もの腸内細菌のエサになりやすいと言われています。酵性食物繊維は主に水溶性の食物繊維に多く見られ、さらに、発酵することで身体によい働きをする短鎖脂肪酸を作り出すことも大きなメリットです。

便秘改善のカギとなる、短鎖脂肪酸の主な働きに注目

  • 腸内を善玉菌が棲みやすい弱酸性に保ち、悪玉菌の繁殖を防ぐ

  • 腸のぜん動運動を促す

  • 免疫機能を高める

  • 食後血糖値の急激な上昇を抑える

  • 脂肪の吸収やコレステロール値を抑える

このように便秘改善だけではなく、身体に有益な働きを多く持っています。
中でも発酵性のカギとなるのが、短鎖脂肪酸に含まれる酪酸です。
酪酸は大腸のエネルギー源となり、腸の働きを正常に保ち、腸内環境を整えます。

腸育の新たなキーワードは、発酵性食物繊維、短鎖脂肪酸、酪酸の3つです。

グアーガム分解物で高発酵食物繊維を手軽に

腸内環境を良好に保つためには食物繊維を摂り続けていくことが大事です。

発酵性食物繊維を効率よく、確実に摂れる成分として、便秘外来や介護施設などでも使われているのがグアーガム分解物です。
発酵性食物繊維の中でも高発酵で、善玉菌のエサになりやすく便通改善効果も報告されています。

原料はインドやパキスタン地方で古くから食べられているグアー豆で、100%天然の発酵性食物繊維です。
そのままでは粘度が強いため酵素処理をして、扱いやすくしています。

グアーガム分解物については個人差はあります。

腸内の変化を感じられるまでに約2週間〜。

その後、便秘改善の兆しが現れます。

ここでちょっとよくなったらやめてしまうと勿体無いです。続けていくことで、腸内環境はどんどんよくなります。

そうすると、便秘改善だけではなく、美容や健康、自律神経にもよい働きが作用し、腸には免疫細胞の70%が存在しているため免疫力も上がってきます。