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ちょっと手間をかけても食べたい黄金の焼き豚チャーハン

毎週のように作っても飽きずに食べてくれる我が家の土日やお休み時のヘビロテメニュー。

奥さんより美味しく作る自信がある唯一の料理である。チャーハンは何をいれても旨いのだが、その中でも奥さんや子どもたちに人気の「黄金焼き豚チャーハン」を紹介したい。

ラーメンに入ってる焼き豚も美味しいけど、焼き豚のベストパートナーはやっぱりチャーハンだ。

ホカホカの白ご飯と食べても十分旨い。しかし、油と卵の衣をまとった米を水谷豊だとすれば、焼き豚は寺脇康文。それぐらい相性抜群だ。

うん、相棒って言いたいだけだね。

特売で500円ぐらいの豚の塊肉を見つけたらぜひ思い出して欲しい。さあそれでは作ってみよう。

焼き豚のタレ

すりおろしにんにく、しょうが お好みで
醤油    大さじ2
酒     大さじ2
砂糖    大さじ2
はちみつ  大さじ1
オイスター 大さじ1

塊肉をそのままジップロックにいれてタレで1日漬けこむ。そして、しみしみの塊肉をオーブンに入れて180℃にして30分間ローストしよう。

「ヘっヘっヘ。お前を最高の相棒にしてやるよ」

声をかけたり、焦げないように裏返したりしながら待つこと30分。

ルフィみたいにかぶりついていいですか?
大人だから我慢しようね。

アルミホイル巻いたまま放置して冷めたらカット。つけダレはアクをとりながらよーく温めてタレにしよう。カットした焼き豚にこのタレを塗ってお化粧ぬりぬり。

おーい、カラシとビールもってこい!!


焼き豚をアテにクラフトビールでも飲みたいところだが、ここも大人だからグッと我慢しようね。

ローストの香ばしい匂いに子どもたちが近寄ってきたら脂身を一切れ与えて追い払おう。(上の写真はすでに2枚食べられた後)

それではいよいよチャーハン作り。ペロリといけるから家庭用のフライパンで作れる限界ぐらいの分量で作っちゃおう。フライパンは浅めで、できるだけ大きいものが炒めやすくてオススメ。

焼き豚チャーハン

ご飯     3合ぐらい
焼き豚    サイコロ小、適量
長ネギ    白い部分全部
油      大さじ3

A 卵    2個
A 砂糖   小さじ1/2
B 塩    小さじ1/2
B 中華だし 大さじ1
C 醤油   大さじ1

ボールにご飯を入れてAの卵、砂糖を加える。砂糖は塩味のカドをとり旨味が増す隠し味。そして甘くならない程度にまろやかな仕上がりに。

全部入れたら「いつまでも仲良しごっこしてんじゃねえよ」と米に自立を促しながら、ご飯の白い部分がなくなるようしゃもじで切るようによく混ぜる。

同時にフライパンにサラダ油大さじ3を何の罪悪感もなくブチ込もう。チャーハンはこれでもかというぐらい強火で炒めるのでカロリーはゼロだ。
#そんなはずはないね

MAX強火で油を十分に熱したら一気にご飯をフライパンに流しこむ。ここでフライパンの表面温度が下がる。焦ってフライパンを動かしたりせず、自立へ向けて旅立つご飯をじっと見つめながら10秒待とう。

こんな感じで卵ご飯ボールみたいになっている

ご飯に極力触れない。これが美味しいチャーハン作りのポイントだ。フライパンを火から離さず、手前にクイッと引く感じでご飯を裏返し、ソフトタッチで卵ご飯ボールをバラしていく。我が家の炒め物は無印良品のシリコーンスプーンが大活躍。


取り回しもよくチャーハンを作るときの「すくう、炒める」を具材に優しく、ソフトタッチに調理できる優れもの。490円以上の価値あるで。

火力は終始強火。フライパンを持ち上げると冷めてしまうので、常に低い位置で米へのタッチ数を極限に減らし、フライパンを動かしながら、卵ご飯ボールをパラパラご飯に変えていこう。

ご飯の動きを見ているとそのうちボール状のものがなくなって米一粒一粒がフライパンの上で踊りだす。これが米の自立だ。

バラバラのパラパラになったら、焼き豚、ネギとBの中華だし、塩を加えて同じように優しく混ぜ炒め。

ある程度混ざったら最後にCの醤油を鍋肌からまわし入れる。ここが一番焦げつきやすいポイント。素早くフライパンを振って、これぐらいの色になるまで炒めたら完成。

飛んでいったご飯とか気にしていたら
そこで試合終了だよ。

でも最後はしっかり掃除しないと奥さんに叱られるから気をつけよう。「作る前より美しく」の標語を掲げ、調理していたら、たいていの粗相は許してくれるよ。知らんけど。

あつあつのチャーハンをお茶碗に入れて、大皿の上でひっくり返したら、ゆっくり茶碗を外して完成。こんな用途で洗い物を増やしても怒られないのはチャーハンだけの特権だ。

黄金色に光る焼き豚チャーハン

多少失敗しても雰囲気で美味しそうに見えるのもチャーハンのいいところ。ツヤツヤ黄金色にテカり、立ちのぼる湯気と香ばしい匂い。

「オレをつかって思いっきりいってくれよ……」

レンゲまでもが俺に語りかけてくる。

パラパラ具合を見てみよう。

うずめたい、お前の胸に俺をうずめたい


「なにほれ!めちゃふまっ!」

ハフハフと熱い息を吐きながら、チャーハンが好物の7歳三女と口いっぱいにかきこむ。アツアツが食べられるのなら上顎の皮ぐらいくれてやる。

「もっと、もっと俺を噛んでくれ」

米に埋もれた焼き豚の主張が激しい。噛めば噛むほどに広がる豚の旨味。いつまでも口の中にいていいんだよ。

休日に娘と無心でチャーハンむさぼる幸せな昼下がり。3合の炒飯が一気になくなった。カロリーゼロだからなんの心配もなしよ。#そんなはずはないね

サムネイルのイラストみたく中華鍋なくても、フライパン激しく振れなくても、作れる黄金の焼き豚チャーハン。

ガッツリいきたい休日のお昼にぜひお試しあれ。

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