プロジェクトを推進する会議メソッド4選
プロジェクトを担当すればするほど、会議は驚くほど増えて行きます。時間が重要なSaaSスタートアップでは、この会議がプロジェクトのクオリティや成否に関わってきます。
そして、プロダクト(UI)デザイナーにとって、一番ストレスがかかる時間でもあります。会議でオーナー(ステークホルダー)にどう合意をとるか?どう意見を誘発してクオリティを上げていくか?がプロジェクトをスムーズに推進するコアになります。
会議の目的を明確にする
議事録をとる
Next Actionをメンバーに発言させる
などの基本は今回は置いておいて、応用メソッドを4選紹介します。
1. オーナー間の矛盾はオーナー間で解決させる
プロジェクトにおけるオーナー間の矛盾は3ヶ月に1回の頻度で起こり、間で板挟みになるデザイナーにとって一番ストレスがかかる状態です。
例えば、CEOとしては「A」で進めたいが、PdMとしては「B」で進めたいという場合です。この時、AとBをデザイナーが受け取ってCEOとPdMに個別に会議することは悪手です。プロジェクトに矛盾が生じるため、プロジェクトチーム全体が混乱することになります。
オーナー間の矛盾が発生した場合、速やかにオーナーを集めて議論させ結論を決めさせることが重要です。決してなぁなぁで済ませてはいけません。「Aを優先で、Bは後回し」という結論を出させましょう。結論が出ることで、チームが明確に動くことができます。
2. キーマンとの定例会議には仮説を提案する
もし、CxOやプロジェクトオーナーとの定例会議がある場合は、やったことの進捗を羅列するだけでは意味がありません。
プロジェクトのクオリティはそのプロジェクトのオーナーに意見を貰えばもらうほど向上します。
やったことの示唆や洞察を踏まえて、仮説を提示し意見を貰いましょう。定例会議までに、いったんの自分のスタンスを決めて結論を出すことで議論が起こり、オーナーからの視点で意見を貰いやすくなります。
3. 提案はオーナーのメリットにも関連させる
デザイナーとしてアイデアを提案しても、なかなか上司やビジネスチーム、PdM、エンジニアに合意を得られないと悩んでいませんか?
それなら、ダブルメリット話法を使ってみましょう。
ダブルメリット話法は自分のメリットだけでなく、オーナーの業務目標に紐づけてメリットを提案する方法です。例えば、デザイナーとしては顧客優先の情報設計を提案したとしても、ビジネスチームでは契約数が業務目標である場合に提案が合意出来ないことが多々あります。
この時、ビジネスチームのオーナーをヒアリングし問題意識と期待を知ることが重要です。その視点を認識した上で、提案した情報設計にすることで、顧客からの契約率がどう上がる設計になっているのか、もしくはどうフォローしているのかまで考慮した上で提案しましょう。
4. 意見を否定するのではなく、条件を否定する
最後に、プロジェクトメンバーの意見を否定したい場合のメソッドを紹介します。
意見を否定することは悪いことではありませんが、下手に否定することは会議の雰囲気や活発な意見の阻害などデメリットが多いです。
この場合は、相手の意見「A」を否定するのではなく、「A」が成立する条件を否定しましょう。
「〇〇という条件なら確かに「A」は良いと思いますが、〇〇という条件はこの場合に成り立たないのでは?」
と条件を否定してみましょう。否定された本人にも、より広い視野で意見を再考するきっかけを与えてくれます。
参考文献
以上は山口周さんの「プロジェクトマネジメント」の本を参考に、デザイナー向けにまとめた記事になります。とても分かりやすくプロジェクトマネジメントについて書いてある本なのでおすすめです。
さいごに
最近の悩みは読みたい本が多すぎて、時間が足りないことです。
平日は会社の帰りに中目黒の蔦屋や家の近くの図書館で、21:30まで本を読んでから帰宅するようにしていますがダメですね。1ヶ月くらい集中して読書期間をとりたいです。
小中高は活字中毒でずっと本読んでたのですが、社会人になって読書時間が減少してました。でも最近はnoteを書く習慣のおかげで、読書のモチベーション(記事ネタの収集)になっていいですね。
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