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葉脈

溶けだしたミルクの混ざり
墜ちてゆく月の欠片、一雫

加速を恐れて進化は止まり、水色の雨の下、嘆く1つの傘の影

通過する人々の流れを遮り、産声をあげたその生命の
畏れや恐怖や憎しみを愛情ひとつで握りつぶして

放った矢は弧を描き、水平線に落ちる。
そこから割れた大地の色を(空の色を)、君は覚えているだろうか

枝葉のように伸びる言葉を辿り、ぼくらは世界の質量を知る。

「ねぇ、先生」 ぽたり
「ん?どうした」 ぽつり

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