見出し画像

お茶目をし過ぎたその後で  第3話  〜伝統行事篇〜

クラブ説明会も無事終わり?

新入部員を迎える日が来ました。


当時は、野球部が1番人気。
毎年入部希望者が20人位集まる。

そして、

我がウェートトレーニング部、入部希望者は?


1年、2年合わせて、なんとなんとの


40人⁉️

しかもお行儀の悪そーなお友達がいーーっぱい!

どうすんのこれ‥‥。


悪い子のみんなー!こーんにちわー!

なーんて、言った日には、暴動が起きそうな雰囲気。


とりあえず、現役部員7人で緊急ミーティング。

集まり過ぎだろぅ。

練習出来ないな。

機材だって少ないしな。

少し減らそう。

大人数で行ったらカブトムシ逃げちゃうしな。

1人だけズレてる人がいるけど。

で、先生に相談すると

「自分達でなんとかしなさい」

元はといえば、半分はあんたの責任なのに。

出来る事なら、この先生の根性を叩き直したい。

結果、あのキャラクターに登場してもらう事に!

そう、70年代の不良君

全員、ストレッチや軽くランニングをして身体が暖まったところで、

不良君、竹刀を持って登場。

「これからぁ、このクラブが先輩達から受け継いできた伝統行事を行う!」

そんなの無い。した事無い。先輩も居ない。
去年立ち上げたばっかりだし‥‥。

スクワットをする機材に100キロのバーベルをセットする。

全員並ばせて、

「気合い入れてやらないとぉー、怪我ぁするからー!」

「これ上げられないと、入部認めないからぁ!」

持ち上がるはずが無い。
何ヶ月も練習して、やっと上げられる重さだから。

「では、これより伝統行事を行う」

名付けて、

「成人の儀式」

これが言いたかった。
正直、この言葉が言いたくて、この企画が思いついたようなモノ。


で、全員100キロのスクワットに挑戦してもらいました。

怪我等しないように現役部員がフォローしてね。

しかし
これだけの人数がいると、とんでもないモンスターが隠れている。

なんと、本当に持ち上げちゃう子が3人もいた!

お〜〜!

スゲー!

拍手ー!

以外と盛り上がったこの企画。

(成人の儀式)も終わり。

もちろん、上がらなかったから入部を認め無い、なんて事は無いと伝えてその日は解散。


で後日、
とんでもないモンスター3人、本気で覚悟を決めてきた数名。

結果12名位の新入部員を迎える事に。


数ヶ月が過ぎて、みんな馴染んできた頃。

夏のある日。
3人の後輩が近づいて来た。

「顧問の先生から聞きましたよ。
先輩達って、ランニングしながらカブトムシ虫捕まえに行っちゃうらしいじゃないですか」

「自分達も連れてってくださいよー!」


「お前ら、部活なめてるの?」

「いえ。なめてはいないです」

「明日、虫かご忘れるなよ😏」

「やったーー!」


見た目は、男子高校生、
中身は、小学3年生。


つづく























この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?