見出し画像

介護施設でも使える体操シリーズ~肘膝タッチ~

今回ご紹介する体操は
肘膝タッチの運動です!

肘と膝をくっつけるこの運動
1度はやったことがあると思いますが
正しく行えていますか?

間違えたやり方をすると
脱臼などのリスクがあります!

いろいろな所でご紹介されている体操ですが
リスクと効果のバランスを考えながら
行ってみてください。


それでは早速解説していきましょう!


どんな効果があるの?


この体操の効果は
お尻の筋肉や脇腹の筋肉を
動かすことが出来ます。

脚の上げ方で
刺激できる部位が変わるので
やり方の所で詳しく解説していきます。

お尻や脇腹の筋肉を動かすと
バランス能力が高くなると言われています。

歩行時に左右にフラフラと歩くような
方には効果的です!



どうやればいいの?


それではやり方を解説します。

1、手を体の横に下ろしてください
2、軽く肘を曲げます
3、右の肘と右の膝を合わせるように
  肘を少し下げ、膝を高く上げてください
4、左側も同様に行います。

これを繰り返していきます。

この動きでは
足を広げて膝を横方向に上げていきます。

他にも同じ動かし方で
膝を真っすぐ上に上げて
上体を少しひねるような格好で
行うバージョンもあります。

ポイントは
右肘と右膝、左肘と左膝をくっつけることです。

よくご紹介されている似た体操で
右肘と左膝をくっつける体操があります。

体をひねってお腹の筋肉を刺激する
体操なのですが、
個人的にはオススメしません。

なぜならこの動き
脚を上に上げて内側にひねる様に動かします。

この動きは
股関節の脱臼を促す体勢となるからです。

専門的に言うと
股関節の屈曲・内転・内旋
この動きで股関節は外れやすくなります。

股関節の人工骨頭置換術の手術を
行っている利用者さんにとっては
かなりリスクの高い体操です。
(手術歴のない方にとっては問題ありません)

変形性股関節症や大腿骨頸部骨折
大腿骨骨頭壊死などの手術をされている方は
避けた方が良いでしょう。

なので私は
右肘と右膝・左肘と左膝
という様に同側での運動をオススメします!

ひねる運動をして
股関節が外れた事例は聞いたことはありませんが
個人的にはリスクがあると考えています。


意識した方がいいポイントは?


ポイントは
膝を上げる方向を意識することです。

同側であれば膝を前に上げても
横に上げても問題はありません。

ただし、
前に上げるならしっかりと真っすぐ上に上げる
横に上げるなら脚をしっかりと開くなど
脚の向きを意識して行ってください。

脚を上げる方向によって
微妙に使う筋肉が異なります。

なんとなくやるよりも
しっかりと意識して行った方が
より効果が期待できます!


注意点は?


先ほどもお伝えしたように
右肘と左膝のように
脚をひねるような動きは
個人的にオススメしません。

考え方は様々あると思いますが
私なら別の体操で代替します。


また
膝を上げずに肘を下げて
膝につけてしまうと
お尻や脚の筋肉に刺激がいかないので
膝を上げるのを忘れないようにしてください。



まとめ


今回は肘膝タッチの体操をご紹介しました。

今回ご紹介した動きは
同側の肘と膝を合わせる運動です。

リスクと効果を考えた上で
適切に体操を選んで行っていきましょう!


このように
介護施設でも使える体操や機能訓練を
毎日更新しています!

スキやフォロー、シェアも大歓迎です!



いただいたサポートは書籍やセミナーで勉強して、より良い記事を書けるように頑張ります!