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しょっぱい和食

みなさんご機嫌よう。もーやんです。

前回に続きまして、秋の読書感想文です。今までの常識に一石を投じる衝撃の内容ですが、面白い。・・・参ります!

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○ノンカフェインの罠

カフェインは生理活性のあるアルカロイド。アルカロイドというと、麻薬や麻酔というイメージ。でも、数千種類あるらしく、そもそもどこにでもあるもの。

カフェイン自体も大量摂取のイメージは良くないけど、アルカロイドという呼び方になった途端、『取り扱い注意』感が増しますな。。。( ゚Д゚)

ただ、古くからあるだけあって、カフェインにはメリットが。主に眠気覚ましと利尿作用。

コーヒーや紅茶を飲むと、私はリラックスしたり、優雅な気分になったり、生産性が高い”デキる人”の気分になったりします。美味しいコーヒーや紅茶を飲めた時は幸せ。

ただ、コーヒーや紅茶を飲むとかなり喉が渇くので、相性が良いのかは微妙。夜はノンカフェインのミルクティー派。

私みたいなタイプに限らず、妊婦さん等ノンカフェインにこだわる方は多いはず。

ところが、ノンカフェインを強調するハーブティーの中には

『ピロリジジンアルカロイドという比較的強い発がん性のあるアルカロイドが、健康上心配する必要のある量含まれているものがあるかもしれない』

とのこと。

妊婦さんであっても、コーヒーや心配なハーブティーを一口飲んだら、すぐ影響があるとは言えません。

だから「カフェイン!アルカロイド!最低!」となる必要はなく、冷静にメリットとデメリットを考えるべき

人によって耐性が違うから、先人の知見を得るとともに、結局は自分の身体で試しながら、付き合い方を模索するしかないのでは・・・と思う。

ただ、ハーブティーって健康なイメージだけど、薬とか、身体に影響を与えるものという認識が足りなかったな、と反省。

○根拠のない”和食=健康”

寿命って延びてますよね。この本を読んで、ますます「昔の食事最高」って、あんまり思わなくなったの。

伝統は、ブラッシュアップしながら継承されるべき。

和食は文化遺産にはなったけど、それって農林水産省が主張するように「健康に良いからではない」という驚愕の事実。そもそも、和食は健康に良いっていう根拠がないらしい。

『WASHOKUの英語論文はわずか。健康を主張したいなら、科学者が「WASHOKU」というタグを付けて英語でどんどん論文を発表すべき。』と著者。

実際、日本の伝統的な食事って塩っ辛いと思う。醤油、味噌、塩・・・意識しないうちに、日本人の死亡原因を沢山摂り続けることになってる。

日本人が一番気を付けるべき食品添加物は、塩。

ただ、私は和食大好き。懐石料理も好きだし、五感で楽しめる素敵な和食。今後も長く楽しむために、まずは毎日のお味噌汁の味噌を減らすことにしますた。

あと、ご飯のお供という概念を捨てて、フレンチみたいにその一皿で楽しめる味付けにするの。お米に合わせようとすると、どうしても味が濃くなるから・・・

○意味のない善玉菌・悪玉菌

本書では、プロバイオティクスについても突っ込んでいます。腸内細菌はそれはもう種類が多くて、大昔の概念である『善玉菌・悪玉菌』という分別はもう意味ないのだそう。

知らなかった・・・(@_@)

現状、プロバイオティクスの定義すらあいまいで、国同士でも異なる。ということは、『○○という菌は身体に良い』というヤクルトとかヨーグルトの誇張宣伝すら疑わしいということ。

それどころか、腸内細菌はまだ開拓中の分野で、特定の微生物・菌を大量に入れたサプリメントは、赤ちゃんの死亡例もあるくらい。取り扱い注意なのです。

腸内細菌についての研究は現在隆盛を迎え、ブームの真っただ中。健康と思われる人の糞便を、下痢の人の腸に入れるという治療研究も進んでいるという。驚き。

ポイントは、どの菌が良い・悪いではなく、腸内細菌の分布・バランス。


○”食べる”ことの目的は、”生きる”こと

と、まあ前編に続いて怒涛の後編でした。

健康に良い食事

私にとって魅力的なテーマです。健康に気を付けるって、大往生が最終的な目的ですよね。超加工食品を食べ続けて100歳を超えても元気な人が居ると、ぐうの音も出ません 笑。

だからこそ、私の身体で試しながら「過ぎたるは猶及ばざるが如し」のテーマで、日々ほどほどに気にする程度にしています。


でも、今回の食品の安全って、健康というプラス面より前の段階。安心が損なわれているというマイナスをまずなくそう、というもの。

私みたいな消費者が知らないことが多すぎるのだけど、そもそも、知ろうとしていない問題が根深いのでは。

本書では、添加物に過敏になりすぎるあまり、ほぼ影響のない化合物を忌み嫌い、謎の天然物に手を出す怖さも指摘されています。

みんなの知識の水準が上がれば、悪巧みする業者は減ります。そうすると、日々コツコツと真面目に取り組む作り手さんが救われるのでは。

声の大きさで損得が決まるのではなく、モノで価値を図るためには。買い手側に決定権があります。”私”の知識が、分け目になるのです。

この記事も、誰かの役に立てたらいいな☆

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☆秋の読書感想文☆

◆『食品添加物はなぜ嫌われるのか』前編ー「無添加のキケン。食のアンゼン」
◆『食品添加物はなぜ嫌われるのか』後編_「しょっぱい和食」(こちらの記事)

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