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議論はしません

私はいろんな社会問題に対して意見を持っている。けど私がそれを主張することで、失うものはあっても得るものはないからあまり主張しない。価値観が似てる人にだけ話すことはあるけれど。
私は、他人を変えようとあまり思わない。みな信じたいものを信じればいい。だから私は、基本的には社会問題に関して人と議論することはない。

私がそうなったきっかけの人物は何人かいるけれど、外国人との交流の影響も大きい。

 私は学生時代、留学生たちのお世話をしていた。別にそういうサークルに入っていたわけでもなく、まああいつに頼れば助けてくれるらしい、みたいな感じで芋づる式に留学生たちと知りあった。
日本語の話せない彼らの携帯や不動産の契約を手伝ったり、黒人の髪を切れる美容室探したり、豚肉を食べれないイスラム教徒の人たちの食品のお店を探したり、留学生と日本人学生を繋げたりしていた。

で、いろんな国の人たちと政治や歴史の話をした。(ちなみに中国人留学生たちは中国政府との契約で日本に来てるので彼らは本音で話せないし、私も聞いたりしなかった。)

そこで私が学んだのは、人と議論しても世の中は良くならないけれど、目の前の人との人間関係は悪くなる、ということ。

一番印象に残った留学生はアメリカ嫌いのアメリカ人男子。彼は、無神論(しかも、一切の宗教を廃止すべきという考え)/共産主義/デモ..に傾倒していた。
彼はアメリカが世界最低の国で日本は桃源郷だと信じて日本に来た。

私は彼と、政治、経済、宗教、歴史、ハリウッドや日本のメディアが刷り込んでくる価値基準、日本の就活文化、アメリカの貧富の差、教育システム..いろんな分野で議論をした。

お互い感情的になり、向こうや私が声をあらげたりすることは多々あった。

アメリカ嫌いのアメリカ人から学ぶことはたくさんあったし、議論のおかげで英語が話せるようになったことは良かった。留学や英会話スクールは高いしね。
それに、彼が世界について予言したことは、いくつかは本当に起きたし。

でも、すごく疲れたの。ムキになって怒ってる自分もいやだった。平和のためと言いつつ周りの人と戦争してる自分もいやだった。
だからもう私、議論はしないかな。




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