見出し画像

大津の園児の交通事故死について

避けようのない悲劇

色んな方が今回の事故について言われていますが、私も保育園に関わる身として、思う所があります。そして、今回の事故だけでなく、最近とても交通事故が多発しているので、まだ明確にウラヨミできてはいませんが、感じたことを述べていきます。

保育の現場

大津の保育園は、園庭がなく、散歩も兼ねて公園に行ったりしていたそうでそうですが、都心の保育園等は、園庭がなく、公園を園庭として登録している園も少なくないです。私がお世話になっている保育園も、園庭はありますが、近くの公園を園庭として登録しているので、毎日ではないものの、散歩やお遊びで公園を利用しています。

子供の足にしたら時間にして10分程でしょうか。この保育園は大通りを通らず、裏道を通るので、車の通りは少ないですが、数台はすれ違います。その時でも、子供たちの足を止めて、先生通しが声をかけ「後ろから車が来ますよー」とか、「白線の内側を歩きますよー」「電柱があるから気をつけますよー」と、車のみならず、常に色んなことに気をつけながら、お散歩します。

大津の保育園でも、きっと同様に、大通りを歩く上でそれ以上に気を配っていたことと思います。グーグルのストリートビューでもその姿が映っており、完全にもらい事故であり、避けようのない事故だったかもしれません。保護者の方はもちろん、昨日に記者会見もありましたが、園長先生の気持ちを考えると、言葉が出ません。

事故によって、翌日から被害にあった子は、保育園に行くことはできません。私も保育園に行った時、「今日は○○ちゃんお休みなんですね」と話したりしますが、その子はもう二度と会うことはできなくなるのです。そう考えたら、本当に言葉になりません。先生方も、保育士としてちゃんと仕事をしなければならないというのも、とても辛いものがあります。

事故には被害者しかいない

免許を持っている方は、講習を受けたことがあると思いますが、そこで事故の映像を見ますよね。辛いのは被害者だけじゃない、加害者も、一生罪を背負って生きなければならない。だから安全運転を努めましょう、ということですが、やはり、身近な所で経験しないと、実感はわかないものです。私も事故を起こしたことがありますが、ほんのちょっとの隙で起こるものです。

そして、気をつけていても、事故に巻き込まれることがあります。

連日事故が多発し、亡くなっている方がいらっしゃいますが、ただ「事故があったね」「かわいそうだね」と感想を持つのではなく、こういう悲しい事故を起こさないように、我が事として受け止められるよう肝に命じていきたいですね。そうしなければ、亡くなった方々が浮かばれないです。
大きな視点で見れば、事故を起こした加害者も、被害者と言えるかもしれません。

起こった事実は変えられないので、そこからどれだけのことを学べるか、得られるか、変えていけるか。それが、人類が紡いできた歴史であり、人間として受け止めていきたいことです。

2週間前の池袋の事故も話題を呼び、神戸のバス事故、GWも連日事故が相次ぎ、比較的高齢者による事故が多いようですが、高齢ではないからといって、油断も過信もせず、誰でも加害者にも被害者にもなり得るということを忘れず、ハンドルを握っていきたいものですね。

連日の交通事故に関して、色々思うところがありますが、まだウラヨミが足りないので、今回は、大津での交通事故で被害に遭われた方の心中をお察しすると共に、私たちも「加害者」という「被害者」にならないように、心がけていきましょうね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?