ここよっく

三浦春馬さんに「惹かれる理由」をずっと考えています。彼のことばを丁寧に読むことが多いで…

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三浦春馬さんに「惹かれる理由」をずっと考えています。彼のことばを丁寧に読むことが多いです。でも桁外れの魅力ゆえ、頭の中からあふれ出してきたので投稿します。色んな人が色んな角度から語っていけば、彼が「百年を越えて」いける事を信じています。

最近の記事

「三浦春馬とHEROたち」(最終回)

三浦春馬と名もなきHEROES 名もなきファンがHEROES 「三浦春馬とHEROたち」を(1)から(8)まで書きましたが、ヒーローの定義をしていませんでした。 敬慕(尊敬してしたうこと)の的となる人(辞典)にくわえてわたしは、ひとつのことを突き詰めたときに見えるなにかを知っている人であり、それを表現してつたえ残す人としました。 以下は最終回にあたって、三浦春馬ファン当事者のひとりとして、怒涛のような時間を経験してきたことへのふりかえりになります。 1.あの日

    • 「三浦春馬とHEROたち」(8)

      三浦春馬とフレディ・マーキュリー 勝手に名付けてはじめたHEROシリーズも、人物はこれがラスイチです。読んでくださった方々に感謝します。(あと、最終回があります)  きたる4月17日は、「クイーン(QUEEN)の日」ということを知りました。おめでとうございます。 クイーンのリードボーカリストであるフレディ・マーキュリーとの出会いは、これも偶然にアマゾンプライムで観たドキュメンタリー番組です。ノンフィクションが好きなんです。ロックという、音楽のジャンルとしては私の守備範囲

      • 「三浦春馬とHEROたち」(7)

        三浦春馬とゴッホ ―大きな愛に生きた人― 『天才の絵筆』(2009)というドキュメンタリー番組を偶然みたときに、春馬さんとかさなる部分を想った。前半はゴッホがストーリーテラー、後半はゴッホ美術館の学芸員のエレンだ。 「人は絵と、そして逸話に興味をもつ。生前に売れた絵は1枚だ」。生きた時代は、日本ではペリー来航(1853年)から明治23年(1890)にあたる。(参考:五代友厚は1836-1885)。「日本の浮世絵はみなを魅了した。鎖国による孤立。その芸術は細やかで精密であ

        • 静かな伝説・・・『天外者(てんがらもん)』(2020.12.11公開作品)1日限りの「春の特別上映vol.3」4月5日(金)・・・主演三浦春馬の誕生日に。 全国266館にて。

        「三浦春馬とHEROたち」(最終回)

          「三浦春馬とHEROたち」(6)

          三浦春馬と尾崎豊 ―感受性と、喜びや苦しみのレベル― 春馬さんの逝去後まもなくYouTubeで公開(2020.7.24)された『ナイトダイバー』のミュージックビデオ。そこにコメントをされた20代の男性から尾崎豊の名前が出たことをおぼえている。 わたしは、「尾崎」がなくなったあとにテレビの特集でみて出会った。そして心惹かれるアーティストのひとりになった。ロックなどに縁遠かったけれど、その激しさ、やるせなさのどれからもメッセージ性を感じて揺さぶられるような感覚になった。

          「三浦春馬とHEROたち」(6)

          「三浦春馬とHEROたち」(5)

          三浦春馬とミケランジェロ ミケランジェロ(1475-1564)。88才没。歴史的傑作を残し「神のごとき」天賦の才と言われた。その生涯は理想の芸術を追い求め、孤独や迫害と戦い抜いた波乱の連続だった。 ―苦しみの中から美しい「ピエタ」は生まれた― 『ピエタ』(23-25才完成)は、嘆きの聖母子像といわれ、悲しみと受容、さらに愛と慈しみ、愛と安らぎをも感じさせる。 春馬さんが2019年、舞台『罪と罰』の合い間、ちょうどバレンタインの日に歌い遺してくれた『アヴェ・マリア』(

          「三浦春馬とHEROたち」(5)

          「三浦春馬とHEROたち」(4)

          三浦春馬と石原裕次郎 ―日本人が一番愛している男― ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』(日本人キャスト版―春馬さんがダブル主演—)の打ち上げをしたお店。そこにとても美味しいお肉を卸しているお肉屋さんの店主が言われたエピソードを耳にしていた。「時間がたった今でも、こんなに慕われ続けるのは、裕次郎以来だ」と。なぜか心に残った。 ある日入った古書店で、『日本人が最も愛した男 石原裕次郎』17回忌追悼特別出版(2003年発行)というムック本を見つけた。読み進めてい

          「三浦春馬とHEROたち」(4)

          「三浦春馬とHEROたち」(3)

          三浦春馬と若き天才バイオリニストたち ー唯一無二ー 【活動期間】 吉村妃鞠(よしむら・ひまり)さん(3才―現在12才)/渡辺茂夫さん(5才―16才)/三浦春馬さん(4才―30才) 若くしてその才能が開花し、発見される。天才たちの物語は、たとえば発明王エジソン等々、いわゆる偉人伝として語り継がれている人たちが浮かびます。 実はわたしは、三浦春馬さんのファンになって以来、なぜ惹かれるのか―の答えを探し続けているのですがいまだ解明できていません。それは前回、前々回にかいた

          「三浦春馬とHEROたち」(3)

          「三浦春馬とHEROたち」(2)

          三浦春馬と宮沢賢治ー信じる力は、人を感化するー わたしは、ほんとうに何人(なにびと)でもないけれど、まぎれもなくファンで当事者であり、その目線で書き始めています。 前回の金子みすゞと同様に宮沢賢治も、詩や童話を書いた人です。いまではあまりにも有名ですが、はじめての詩集の売れ行きはすこぶる悪かったのですね。(このへんのことも、映画『銀河鉄道の父』に描写されていました。父や妹・トシに愛されたけなげな賢治の生き方を見ながらけっこう涙腺がやられました。) 少し前になりますが

          「三浦春馬とHEROたち」(2)

          2月は逃げる…月日の早さにふれたXを目にした。その逆転の視点がみごとで、勇気をもらえた。 「どんどん離れていくようで、実は近づいているのかな…。そう思えば時の流れも悲しくないかな」。そうですね。 「三浦春馬とHEROたち」は、土曜日に投稿していこうと思っています。

          2月は逃げる…月日の早さにふれたXを目にした。その逆転の視点がみごとで、勇気をもらえた。 「どんどん離れていくようで、実は近づいているのかな…。そう思えば時の流れも悲しくないかな」。そうですね。 「三浦春馬とHEROたち」は、土曜日に投稿していこうと思っています。

          「三浦春馬とHEROたち」(1)

          三浦春馬と金子みすゞ―百年を越えて― 私は俳優三浦春馬さんのファンになって4年目です。それ以前は、2010年の『君に届け』を偶然に観たという位の認識に過ぎませんでした。でも現在は、彼が演技というスキルを通じて伝えてくれるたくさんのものを日々受け取っています。30年という短い生涯だったかもしれませんが、遺したものは少なくないと思います。   そんな春馬さんの作品やインタビューでのことば、まわりからの評価などを見ていくなかで、ふと、共通点のある人物に気づくことがあります。ある

          「三浦春馬とHEROたち」(1)