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不毛なレビューから抜け出す方法【図解】

概要

レビューをする側もされる側も不毛なレビューから抜け出しましょう。

レビューにおける失敗ケースを7個示します。

  1. 思いつきレビュー
    レビューアーの間で指摘すべき問題の観点が定まっておらず、思いつくままに問題を挙げる。結果として、軽微な問題が多く指摘され、重大な問題が見逃される。

  2. つるし上げレビュー
    ドキュメントの内容に関する問題を指摘するのではなく、作成者の人格を攻撃するような指摘が行われる。これにより、作成者のモチベーションが低下し、レビューの効果が薄れる。

  3. 数字合わせレビュー
    指摘件数にノルマを課すことで、本質的な問題を指摘するよりも、指摘件数を満たすための手抜きが誘発される。

  4. 表面的なレビュー
    レビューの対象となるドキュメントを十分に読み込まず、表面的な内容だけで指摘を行う。そのため、根本的な問題を見逃す可能性が高い。

  5. 無駄な繰り返しレビュー
    レビューの指摘が明確でなかったり、指摘事項の修正が不十分であった場合、同じ問題に対して何度もレビューが繰り返される。これにより、現場が疲弊し、生産性が低下する。

  6. タイミングの悪いレビュー
    ドキュメントが完成度が低い段階でレビューを行ったり、逆に完成間近でレビューを行うと、適切なフィードバックが得られず、効果的な改善が行われない。

  7. 超マイクロ管理レビュー
    レビューアーが作成者の意図や考えを尊重せず、細部まで自分の意見を押し付けることで、作成者の独自性や創造性が損なわれる。

3つの思考の観点(ロジカルシンキング、ラテラルシンキング、クリティカルシンキング)でそれぞれどういう内容に気をつけるべきか、示します。

思いつきレビュー

  • ロジカルシンキング:
    指摘事項に優先順位をつけ、重要な問題に焦点を当てる。

  • ラテラルシンキング:
    異なる観点から問題を見つけるために、他のレビューアーと協力し合う。

  • クリティカルシンキング:
    軽微な問題に時間を割かず、根本的な問題を解決するために効果的な指摘を行う。

つるし上げレビュー

  • ロジカルシンキング:
    指摘の根拠を明確にし、事実に基づいたフィードバックを提供する。

  • ラテラルシンキング:
    作成者の立場に立ち、建設的な指摘を心がける。

  • クリティカルシンキング:
    人格攻撃ではなく、ドキュメントの内容に関する問題にフォーカスする。

数字合わせレビュー

  • ロジカルシンキング:
    指摘の質を重視し、指摘件数だけではなく、実際の改善につながる指摘を行う。

  • ラテラルシンキング:
    新たな指摘方法やアプローチを考え、指摘の質を向上させる。

  • クリティカルシンキング:
    指摘件数に固執せず、ドキュメントの改善に役立つ指摘を目指す。

表面的なレビュー

  • ロジカルシンキング:
    ドキュメント全体を把握し、背後にある問題を特定する。

  • ラテラルシンキング:
    異なる視点からドキュメントを分析し、新たな問題を見つける。

  • クリティカルシンキング:
    表面的な問題だけでなく、深層的な問題にも注意を払い、指摘を行う。

無駄な繰り返しレビュー

  • ロジカルシンキング:
    指摘事項が明確で具体的であることを確認し、修正が適切に行われるようにフォローアップする。

  • ラテラルシンキング:
    修正が必要な点に対して、代替案や創造的な解決策を提案する。

  • クリティカルシンキング:
    修正の効果を評価し、追加のレビューが本当に必要かどうか慎重に判断する。

タイミングの悪いレビュー

  • ロジカルシンキング:
    ドキュメントの完成度に応じて、適切なタイミングでレビューを実施する。

  • ラテラルシンキング:
    レビューのタイミングやフィードバックの方法を工夫し、効果的な改善が行われるようにする。

  • クリティカルシンキング:
    レビューのタイミングを選ぶ際に、ドキュメントの全体像や目的を考慮し、最も効果的なタイミングを選択する。

超マイクロ管理レビュー

  • ロジカルシンキング:
    作成者の意図や考えを理解し、適切な範囲での指摘や提案を行う。

  • ラテラルシンキング:
    作成者の視点やアイデアを尊重し、異なるアプローチを試す余地を残す。

  • クリティカルシンキング:
    自分の意見を押し付けるのではなく、作成者と協力して最適な解決策を見つけるための議論を促す。

参考書籍

この仕事術に関係するテクニックは下記の本の中で解説しています。自分自身が納得できる仕事術の本に出会えなかったことをこの本にまとめました。肩の力を抜いて気軽に読める内容にしているので、仕事術のカタログとして用いると使いやすいです。

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